乳がん〜諦めるか、諦めないか〜

乳がん告知をされ、妊娠も発覚した日。

母に会って報告すると
「ごめんね。励まさないといけないのにお母さんも泣いてごめん。」と言われ、最終的にたくさん励ましてもらいました。

母は昔から私が落ち込んだり悲しんでるときはあったかい飲み物を出してくれるんですが
私は逆にそれがスイッチになっていつも泣いてしまいます。

一度に色んな感情が溢れた一日でした。
夜寝る前、たくさん泣いたので頭がガンガンしていました。
こんなに泣いたのは本当に久しぶり。

夫に「今回は、(妊娠は諦めて)治療優先だね」と言われましたが
私は頭痛も相まって曖昧な返事しかできませんでした。

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次の日またクリニックに行き、夫と2人で先生の話を聞くことに。

まず最初に妊娠していましたと報告し、
続いて夫は「母体優先で、子供の事は今回は諦めて治療に専念したいと考えています」と話しました。

私は何も喋らずに先生と夫が会話しているのをただ聞いていて
当事者は自分なのに、ぼーっとしてしまっていてまるで他人事のようでした。

先生は夫にまた最初から乳がんの状態を説明してくれて
前回言われていた大きな病院での検査の日程を決めるように言われ、部屋を出ました。


このまま諦めていいんだろうか？


乳がん治療と妊娠を並行して進めている人もいるのをネットで少し見たので
もしかしたら私にもその可能性が少なからずあるんじゃないかと希望を持っていたのですが
冷静に考えれば、夫の言う通りに母体を優先したほうがいいに決まっているし…
と、そんなことをモヤモヤと考えていて
多分私が腑に落ちないような顔をしていたんだと思います。

夫が「これでよかった？俺が勝手に喋っちゃったけど聞いてみたいこととかなかった？」
と聞かれたので、私は思っていたことを話しました。

そしたら夫は「じゃあもう一回話してみよう」と言ってくれて
看護師さんを呼んでまた先生とお話しできますか？とお願いし、再度部屋に入り私は聞きました。

「妊娠を継続しながら治療する事はできないんでしょうか？」

先生から言われたのは
「可能性はある」とだけでした。
詳しい検査も済んでいない私の今の状態では
下手な事は言えないのでしょう

こういうときって患者に対して
すごく慎重に言葉を選ばないといけない
お医者さんの仕事って大変だなと何故か冷静に思いました。

でも、私はその言葉のおかげで淡く期待を持つようになりました。
もしかしたら治療しながら妊娠も継続できるかもしれないと。

これでクリニックの通院は終わりました。
次からは大きな病院に行くことになります。