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地獄の2週間と最悪な年末

今回はほぼ妊娠の話です。
※暗いです

病院から帰り、妊娠を諦めることを夫に話しました。

夫は私の頭をぽんぽんして
「めぐの体が最優先だからね。」と言ってくれました。
世の中頭ぽんぽんに賛否両論あるようですが私はされるの好きです(聞いてない)

可愛い息子のためにも、まずはしっかり治療して病気に勝って健康になってやるという前向きな気持ちになりました。

その日までは。


次の日、猛烈なだるさと吐き気に襲われました。
ここへ来てつわりが始まったんです。

第一子妊娠のときはつわりは全くなく、
体質的にないタイプなんだラッキーと思っていたのですが
今回は打って変わってかなり暴力的。
まるで私を責め立てるかのようでした。

日が経つにつれてどんどんつわりが重くなっていき、それと同時に気持ちも落ち込み悪いことばかり考えるようになりました。

「私が健康だったらよかったのに」と数え切れない程思いました。

正直に言うと乳がんになったことより
望んだ妊娠を自分から諦めないといけないことの方が辛くて、

前向きな考えはどんどん遠のいて
過去に戻れるなら、胸のしこりの違和感にずっと気付かないフリをして
産んでしまいたかったとも思いました。


数日後また産婦人科へ行き、
妊娠を諦めることを先生に伝えて
中絶手術の日程は2週間後となりました。

この2週間は、本当に、地獄でした。

とにかくつわりがひどくて
終わりのない二日酔いのようでした。
立っても座っても食べても飲んでも寝ても覚めても吐き気がおさまらない。

でもここまでひどいのは
少なからずメンタル面の部分もあったかと思います。
もう産めないのは決まっているので
頑張りようがなく気分が晴れることもなくなっていたからです。

一度いけるかなと思いカツ丼を食べたんですが(何で)
案の定具合が悪化して寝込んだときもありました。

ご飯はあまり食べれませんでしたが
冷やし中華や春雨サラダなどの冷たくて酸味のあるものなら食べれらました。
あとはずっとパイナップルの飴や蒟蒻ゼリーを食べてました。


手術日は去年12/27で、
クリスマスの日は少しでも気分が晴れるようにと実家に行き実父母、夫、息子とパーティーをしました。
話したり笑ったりするとつわりは軽くなり、ケーキも食べれました。
息子にトナカイの仮装をさせたりアンパンマンの絵本をプレゼントしたりして、そのときは素直に楽しめました。

見えないけどフードにトナカイの角が付いてる


ですが次の日の朝、
いつものようにインスタを覗いたら
各々クリスマスパーティーをしている様子を色んな友達がアップしていました。
その中には産まれて間もない赤ちゃんと一緒に笑ってる写真も。

心が苦しくなって、
私だって楽しくクリスマスパーティーしたはずなのに、インスタのキラキラしたみんなの写真は楽しそうで、赤ちゃんがいて、病気になってなくて、何の悩みもなさそうで、今の私にしたら妬ましくて、そんなことを思う自分がとても哀れに思い

同時にもう手術の日が目の前に迫ってきていて
本当にお別れしないといけないんだと
涙が止まらなくなりました。

友達にはまだ誰にも私のこの状態を打ち明けられないでいました。
でもまだ言わなくていいやと思い、
暫くインスタも見ないようにしました。

そんなこんなで長くて辛い2週間がおわり、
12/27、中絶手術の日がやってきます。

人生で一番最悪な年末。

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