丸暗記ができなくなった理由
最近気がつきました。もう丸暗記ができなくなっていることに。
何かを覚えるにあたり、いちいち「なんで?」「そうなった背景は?」「これの由来は?」と考えてしまう自分がいます。面倒臭い。
生徒に教えるために数学を予習していても、「どうしてこの式を導き出せるんだろう」とか考えてしまう。
社会(公民)を教えるために勉強していても、平等権とか、そこに至ることになった判例なんかを調べて納得しないと気が済まない。
脳が中途半端を許さない感じになっているんですよ。
大学生くらいまでは、そんなこと全然気にせず「そういうものなんだ、ふーん」で済ませられいたはずなんです。で、とにかく頭に詰め込むっていうことができていたように思います。
当時は、語呂合わせなんかがでてくれば一発で覚えられたのに、その語呂が覚えられない。
今は「どうしてそうなったんだろう」と、その裏にある論理が気になるし、そこと繋げないと覚えられない気がします。
つまり、丸暗記ってやつができなくなりました。
これは自分の脳が衰えたのか、仕事ゆえに理屈っぽくなったのか、いつも誰かに説明することを前提に「きちんと理解しなきゃ」と気張っているせいなのか、なんなのか、断定することができません。
そういえば、精神科医YouTuberの樺沢紫苑先生が、「歳をとるにつれて丸暗記はできなくなるけれど、エピソード記憶はできるようになる」と言っていたような気が。
まさにそれなのかもしれません。
大人になって、子どもの頃と比べて多少なりとも社会のことを知って、知識量もそれなりに増えました。
大人になって、新しい知識を得たら、既存のどれかと繋ぎ合わせたくなるのかもしれません。
あるいは、その知識の背景とか理屈を理解して「へえ〜」っていう感動を脳が求めているのかもしれません。
なんなのか、はっきりしませんが、覚え方は確実に変化している。
今までとは違う戦い方が求められるのですね。
でもまだまだいろんなことを知りたいし、脳の容量パンパンになるまでものごとを詰め込みまくりたい。だから、そんな自分の脳をモニタリングして、いちばんの戦い方を探していこうと思います。
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