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人事副部長の私が孤軍奮闘する子供の習い事マネジメント

この記事はPepabo Managers Advent Calendar 2022 の6日目の記事です。昨日はテリーさんの「僕はこう考えてマネジメント職に就いている」でした。

おはこんばんちは。GMOペパボ株式会社でHR統括部で副部長やっております @megsorin です。今回はマネージャーのAdvent Calenderなので、チームを目標達成に導くエンパワーメントについて書いてみたいと思います。といっても、会社のチームメンバーのことではなく子供の習い事をサポートする親としての目線で、子供とともに力戦奮闘する日々について書いてみました。

習い事にかけるお金

日本の少子化は歯止めがかかりませんが、その一途を辿る中、子供一人当たりにかける親の支出は、年々増えているように思います。2021→2022でも習い事や塾にかける家庭の支出は月当たり千円以上増加しているようです(「子どもの教育資金に関する調査2022 - ソニー生命保険株式会社」より」)
インターネットで情報が得られやすくなったり、共働き世帯が増えていることも影響してのことと思いますが、私自身、2人の小学生の親として習い事にかける時間もコストも自分の子供の頃との違いを感じており、今どきの子供は忙しいな〜と常々思っています。

練習しない娘 vs 練習させたい母

小学校高学年の娘はダンスをやっていて、今では週4回レッスンがあるので、平日は【学校 → 学童 →(曜日によって塾)→ 帰宅・夕飯 → レッスン → 帰宅 → 😪💤】こんな感じで暇のない日々を送っています。
とはいえ、レッスンに参加するだけでは上達しないので週末や習い事のない日には自宅で自主練が必要です。「練習したら?」と声をかけると動くものの、隙あらば人生の無駄遣いをしている彼女の自主性の低さに、私が自律神経を乱すこともしばしば。
娘がモチベーションを保ちつつ自主練を習慣化するためには…?そこで私がヒントにした手法がOKRでした。

OKRとは「Objectives and Key Results」の略称で、「達成目標(Objectives)」と、目標の達成度を測る「主要な成果(Key Results)」を設定することによって企業やチーム、個人が、全力で同じ重要課題に取り組めるようになる目標管理手法です。

https://www.recruit-ms.co.jp/glossary/dtl/0000000226/

私の部署でもOKRを導入して組織目標の管理をしており、チームや部門全体で高い目標に向かう体制をつくることにOKRがポジティブに作用している実感がありました。

OKRは皆さんの最も重要な目標を明確にする。全員の努力のベクトルを合わせ、協力させる。組織全体に目的意識と連帯感をもたらし、多様な活動を結びつける。

Measure What Matters

また、OKRを勉強する上で参考にした書籍の『Measure What Matters』の冒頭に上記の一文があるのですが、まさに娘と私に必要なのは、努力のベクトルを合わせ、チームとして目標に向かう状態をつくることなんだと思い、早速OKRをヒントに目標設定をすることにしました。
(※厳密にはOKRと異なりますが、エッセンスとしてヒントにしました)

目指せフォロワー1000人!

まずは目標の設定です。
「将来の夢」となると娘にとってはぼんやりした遠い未来になり、今やるべき行動と紐づけるのは難しいと思ったので、身近なところでInstagramを使うことにしました。
「どうなったらワクワクするかな?」「どうなると嬉しいだろう?」などの質問を重ね、近い未来で達成できたら嬉しい状態を娘との会話の中で引き出し、目標を『1年でフォロワー数1000人を達成する』としました。
次はフォロワー目標値を達成するための要件は何か?を言語化します。やるべきことを明確にして、できるだけ定量化する必要があります。これまた「フォロワー数が多い人は何をやってるかな?」などと問答を重ね、どうやらテーマを絞った方がよさそうだぞ。とか、投稿頻度は高めの方が良さそうだね。となり、下記のように設定しました。

  • 目標:2022年12月末までにフォロワー1000人を達成

  • 目標達成のためにどうするべきか:

    • K-POPカバーダンスを中心にリール動画メインで発信する

    • 週に2〜3回投稿する

目標結果は…

結論からお話しすると、1月にアカウントを作り12月末でフォロワー1000人を目指していた目標に対し、6月には達成し1000人を達成し12月現在は倍近くのフォロワー数になっています🎉やったー!(フォロー大歓迎💃)

サムネ画像づくりはもはや私の日課です

目標を定量化し、期限を設けたことで現状との差分が可視化され、やるべきことを明確化したことにより娘にとって自主練が「やらされていること」ではなく、「自分が目標を達成するために必要なこと」に意識が変わった用に思います。まだまだ自ら進んで時間を作って練習に励むことが定着しているわけではないですが、本来の目的である「モチベーションを保ちつつ自主練を習慣化すること」は一定成果あったように思います。

目標に向かう過程で得られたもの

Instagramは娘と私で二人三脚で運用していているのですが、たくさんの方からコメントやメッセージをもらいます。会ったこともなく行ったこともない国の、言葉の通じない人々からもコメントをもらったり、時にはお子さんがダンスを習われているママさんからコメントをもらうこともあり、母娘ともに励みになっています。
また、レッスンで先生から教わる振りを覚えるのではなく、自分で踊りたいパフォーマンスを選び、YouTubeを見て振りを覚える繰り返しにより、振り覚えが早くなったり娘自身が自分の好みを知ることにもつながったようです。
今後はこの小さな成功体験をステップとして、彼女なりの高い目標にチャレンジしようとしています。
サポートする親としては、ついつい自身の経験則やマネジメント職についている仕事柄か、チャレンジすることの先に成長があること、コンフォートゾーンにいては変化していけないことなどを言葉で伝えてしまいがちです。でも、目標を自分自身で決め、何をするべきか自分で考え、それをやっているか・やっていないかを自分でふりかえることができるように支援に留まるべきだなと反省する毎日です。私に出来ることがあるとすれば、子供が憧れを持ったり夢を抱くことにつながる情報や機会の提供は親としてサポートしてあげられることだと思っています。

自分のマネジメント職での仕事を通じた経験や考えが娘の支援に役立つことも多々ありますが、逆もあり、娘とのコミュニケーションを通じて発見することや気付かされることも多くあります。
特に最近気をつけなければいけないなと思うのは、ダンスが上達することやコンテストで賞を取ることは目標にはなるけど、目的ではないということ。彼女にとっては、踊ることは単純に好きなことで楽しいものです。サポートする親として、その気持ちに対してのリスペクトや内側から湧き上がるものの醸成を助けることは忘れてはならないなと自分に言い聞かせて、明日のアドベントカレンダーに続きます。

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