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#ユースケ・サンタマリア

「光る君へ」第11回 「まどう心」 女の想いをすくい取れない男の身勝手とは

「光る君へ」第11回 「まどう心」 女の想いをすくい取れない男の身勝手とは

はじめに

 月は満ち欠けするものです。同じ状態のまま一定であり続けることはないというこの世の無常を表していると言えるでしょう。それは、その月を見て相手を想い続けるまひろと道長の恋も同様です。前回、結ばれた二人の想いは、哀しいけれど満ち足りたものであったのでもありました。
 煌々と輝く満月から光がちりちりと二人に注がれるシーンは幻想的だったと言えるでしょう。そして、この世を正さなければならないとい

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「光る君へ」第7回 「おかしきことこそ」 平安貴族の常識の「おかしきこと」ってなに?

「光る君へ」第7回 「おかしきことこそ」 平安貴族の常識の「おかしきこと」ってなに?

はじめに
 そもそも、時代劇は、その時代っぽさがある現代語の世界です。現代語と古語的な表現が混ざり合っていることは不自然ではありません。特に「光る君へ」に登場する人々の心情は、現代人に近い心情です。寧ろ妥当な言葉遣いでしょう。ですから、サブタイトルを見て「おかしき」じゃなくて「をかしき」だろうと目くじらを立てるのは、言葉どおり滑稽です(笑)
 それでも、「おかしきことこそ」とは、何を指して「なんと

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