『現代経済学の直感的方法』☆再読

長沼伸一郎さんの書いた資本主義の解説本。

資本主義の問題点がとても分かりやすく書かれています。

各章の概略です。
興味を持った方はぜひ読んでみてください♪
学校で学びたかった内容です！

資本主義は何故止まらないのか
成長を続けなければならないのは
資本主義の宿命

資金を前より太らせないと利払いできない仕組

カトリック・イスラムでは、共に利息禁止することで資本主義の成長を抑制していた

資本主義を手放せない理由
　軍事力の基盤確保
　アメリカンドリームの舞台
　他国の資本主義から自国を守る

　　日本の資本主義精神＝心配
　　アメリカの資本主義精神＝夢

① 農業経済は何故敗退するのか
需要が伸びない（収入が2倍になっても2倍食べるようにはならない）
農業経済の力で資本主義経済に対抗するのは困難

② インフレとデフレのメカニズム
紙幣の増加、供給量が突然減る、供給のボトルネックが全体に波及

③ 貿易は何故拡大するのか
商業～産業へ移行→関税～自由貿易（経済戦争）

④ ケインズ経済学とは何だったのか
経済は自力で最適状態を達成する（神の手）を根底から揺るがす
経済には自動回復機能はない
公共事業での経済効果

⑤ 貨幣は何故増殖するのか
金の預かり証～紙幣　　「信用創造」
実マネー：紙幣、虚マネー：電子情報
→ 実マネー：電子マネーに変わっていく

⑥ ドルは何故国際通貨に君臨したのか
1オンスの金＝＄35だったので第3国同士の取引で用いられた
「金本位制」～変動相場

⑦ 仮想通貨とブロックチェーン
ビットコイン：電子的な世界に金を作る試み
台帳記載必須情報(いつ、だれが、いくら)
→ ハッシュ関数でタグ付けして台帳紐づけ

⑧ 資本主義の将来はどこに向かうのか
経済が縮退している
理想と欲望の矛盾
縮退によるコンプラサー化（回復する手段を失ったまま反永久的にそれが続くこと）を防ぐ必要がある
縮退を止める道具として大きな物語が重要になる

現代経済学の直観的方法

資本主義の根本的な問題点……。
資本主義が破綻するという声まであります。
だからといって社会主義や共産主義が全て良いという訳ではありません。

今の経済状況や長引く不景気、国の債務の問題等々を考えると、コロナ後の経済がどうなるのか…とても不安になります。

だけど…コロナで上向きになったものもあるから、全部が総崩れではないはず！
きっと縮退を止める何か大きな物語が何か見つかるはず！

最後まで読んでいただき、ありがとうございます♡