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生まれる日のこと

2021年8月15日

出産に向けて、入院の日。夫と息子と、普段通りのお昼ご飯を食べた後、寝室のベッドに転がって3人で記念に写真を撮りました。次に撮るときは4人だね、次男はお腹の中でいま何してるんだろうね、と話をしながら。

新型コロナウイルス感染症対策のため、今回の出産は計画分娩と決まっていました。8月初旬の検診で、もういつ生まれてきてもよさそうだねと確認されたので、立ち会い予定の夫とともにPCR検査を受け、無事陰性。入院日を15日と決めて、今日まで静かに過ごしていました。

ほんとうは、次男の心の準備が整ってから、自然の流れにまかせて出産したかったな。産院への出発直前まで、「もう出てきて大丈夫だよー」と次男に話しかけながらストレッチをしたり運動をしたり。どうにか自然に…と最後まで諦められない気持ちは残っていました。

この時期、私がお世話になった産院では出産時の立ち会いや入院中の面会は不可でしたが、私は持病の関係で、出産から退院まで夫が付き添うことが必須。周りの妊婦さんや同時期に出産入院中の方に申し訳ない気持ちもありましたが、この際有難く夫に甘えることにしました。会社を何日も休んでくれた夫にも、休ませて下さった会社の方にも感謝です。

入院から出産退院までの1週間、中3息子と愛犬は2人で過ごしてもらうことになっていて、色んな心配がありましたが、当の息子はプチ一人暮らしが楽しみで仕方がない様子。火曜と金曜のゴミ出し、洗濯、愛犬のお世話、朝昼のご飯支度など。ちなみに、晩御飯は義実家にお世話になったので、朝昼のご飯支度といっても焼くだけ炊くだけ。

(実際、入院中に夫が何度かシャワーを浴びに帰宅した時には、息子は洗濯乾燥機を使いこなし、ごみは朝8時半までにきっちりと出し、次男のために家じゅうを掃除機がけし、夜は愛犬と一緒に眠ったりと毎日を謳歌していたようです。中学3年生ともなれば当然かもしれないけれど。)

朝が弱く、目覚まし時計はアラームを止めてから再び眠るような子なので、遅刻の心配のない夏休みでよかったです。ほんとに。

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14時に夫とともに入院。荷物を片付けて入院着に替えたら、さっそく出産準備。何だかもう、お腹を撫でたり妊婦生活を振り返る間もないまま、処置室へ移動しながら説明を受け、診察ベッドに横になり、また説明を受け、ミニメトロを挿入。子宮口を広げて「さ、準備できたよー!お外に出るよー!」と次男に合図を送ります。急かされてかわいそうに、ごめんね。でももしかしたら、素直に喜んでくれてるかもしれない。「もう出ていけるの?やった!」って。そうだといいな。その後は個室ベッドで横になり、陣痛が始まるのを待ちました。

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携帯アプリで陣痛の間隔を計りながら夫と5時に夢中を見ているうちに、1分間隔のしっかりとした痛みに変わり、いよいよ分娩室へ移動です。

そこから次男が産まれてくるまで7時間。夫や助産師さんとおしゃべりしたり、隣の部屋で今まさに誕生した子の泣き声を2度も聞いたり、一緒にがんばろうねーっと次男と心の中で話をしたり。

陣痛の終盤は、急激な寒気で震えたり意識が遠のいたりと、長男出産のときにはなかった危機的な経験(私的に)もあり、15年の月日で私も衰えたなぁと感じ、痛みMAXなのにそんな自分にウケて半笑いになったりもして。

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日付が変わって8月17日。小さな身体で大きな力を出してくれて、無事、生まれてきてくれた次男。元気に大泣きするかと思っていたら、大仕事を終えてリラックスしている様子。

そんな次男に見惚れている夫に声をかけて、動画を撮ってもらいました。

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ようこそ、次男くん。お疲れさまー。

生まれてきてよかったって思ってもらえるように、お母さんも毎日楽しんで生きるから。一緒にこの世界を楽しもうね。

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