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誕生日会はいくらかかるのか?1人でやってみた→1万円かかって愛を感じた

「恋人のために行う誕生日会っていくらかかるんだろう?」
「準備ってどのくらい大変なんだろうか?」

と、ふと疑問に思った。

考えてみれば32歳になって、今までパートナーに誕生日会をやってもらったことがない。

このままでは誕生日会の金額や大変さを知らないまま死ぬことになる。悔しい。それだけで地縛霊になりそう。誰か誕生日会を開いて成仏させてくれ。

くそう、生きているちに誰もやってくれないのであれば、自分で自分の誕生日会やってやるぜ!!!!!!!

準備がとにかく大変だった……

まさか32歳にもなって、1人で自分の誕生日会をすることになる人生になるとは。

子供の頃に思い描いていた未来の自分とは違うけれど、最高の自分だと誇れる。こういうことを今でもやれている自分が好きだ。誕生日おめでとう、俺。

やってみてわかったのは、誕生日会は「愛」の塊だということだ。愛がなければ誕生日会は成り立たない。誕生日会をやって俺は愛と出会ったよ。

総額でいくらかかったのか?


タイトルにも書いてあるけど、総額で1万円くらいかかった。

内訳はだいたい以下の通り。

  • 食べ物

    • 5000円

  • 装飾系(主にダイソー)

    • 4000円

  • その他(お皿を買い足したりとか)

    • 1000円

ケンタッキーがあればそこはもうダンスフロア

特に料金が高いのは食事だ。ケンタッキー、手作りケーキ、ワインあたり。

でも、これって複数人で割り勘するって考えるとけっこう安いんだよね。パーティーは1人でやるもんじゃない。みんなで割り勘するからパーティーなのだ。

ダイソーで初めて4000円も使った

部屋の装飾系アイテムは安いのだけれど、楽しくていっぱい買ってしまった。

「うわ〜〜〜〜!クマのバルーンがある!絶対飾るでしょ!!!」
「え!?こんなにかわいいお子様ランチの旗あるの!?」

と、俺の中にいる乙女が暴発した。テンションあがって色々と買いすぎてしまった。ダイソーで使う4000円は、シャネルで使う500万円に匹敵する。無駄遣いしすぎた。

愛だよ、愛


買い物、装飾の準備、料理、配膳……と、誕生日会の準備はとにかくやることが多い。

買い物などの時間もすべて含めると、7時間くらいかかった。車で大阪まで行けてしまう。

時間もお金も労力かかるため、準備している途中で、「こんなに苦労するなら、1万円でディナー食べに行ったほうがいいのでは?」と思ってしまった。誕生日会って無駄 of 無駄の塊なのである。

ただ、この無駄の塊こそが愛なのである。

異性からプレゼントをもらったときにうれしいポイントとして、「時間をかけて選んでくれたことが大事」という話をよく聞く。誕生日会とはそれの最上級なのである。

誕生日会って内容はどうでもよくて、「誰かが自分のことを考えて準備してくれたこと」が大事なのだ。

効率化に特化した現代にはそぐわない非効率な愛情表現。最高じゃん……!
孔雀が羽を広げるように、我々は誕生日会をすることで求愛するように進化したのだ。

風船を壁に貼るとめっっっっっちゃテンションあがる!!!

ダイソーは風船の種類も多い
一瞬で誕生日会場になる最高の風船

風船を買いすぎたので、膨らませるのがけっこうしんどいかと思ったけれど、予想以上に楽しかった。

膨らませて壁につけるなんて文化祭以来だったので、ワクワクした。風船の中身に入れているのは空気じゃなくて幸せだ。

すげぇ!誕生日だ!!!!

壁に風船を貼ると、

うおおおおお!!!!
誕生日だ!!!!!!!!

という気持ちが一気に湧いてくる。自分のテンションをあげるためだけに、1年に1回は壁に風船を貼ってもいいのかもしれない。
子供の「○か月記念」とかで装飾して写真を撮る気持ちがわかった。ただただ楽しい……!

テンションあがってはいるが、壁を傷つけないために養生テープを貼っているあたりは32歳の所業

料理の準備が難しい

大量の料理を作るのってこんなに難しいのか……!!

ということを今回の準備で思い知った。母 is God.

一つの料理を作っている間に、別の料理が冷めてしまうし、ケンタッキーを買いに行くタイミングも難しい。母 is God.

これが恋人への誕生日会だとしたら、時間制限もあってさらに難易度があがる。SASUKEの反り立つ壁くらい困難。

ケーキ作ろうと思ったけどまったく膨らまなくて、クソデカクッキーが爆誕した
作り直してうまくできた、泣きそう。
誕生日会の準備は感動の連続。
ダイソーにはミキサーも売っていた。
店名をダイソーから森羅万象に変えてほしい。


1人の誕生日パーティーでも達成感があって楽しい

終わったあとに寂しくなるかと思ったけれど、達成感が上回っていてむしろ爽快だった。ワインが美味い。優勝です。

せっかく準備したので料理は全部食べ切った。途中からは誕生日とか関係なくて、爆食いYouTuberみたいになってた。(さすがにケーキは無理だった)

4000gの赤ちゃんがいるんじゃないかってくらいお腹パンパン。ハッピーバースデー、俺。


おわり: 誕生日会を準備されたら泣いてしまうかもしれない


今回の誕生日会をやってみる前は、

「もし誰かにサプライズパーティーされたら、どんな顔していいのかわからない」

と思っていた。しかし、準備する苦労がわかった今は考えが変わった。

サプライズで誕生日会をはれたときには、無理して喜ぶ必要はないのである。準備してくれた相手を愛しく感じればいいのだ。

自分のパートナーが家で1人でこそこそと準備してくれてる姿を想像するだけで泣けてこない?かわいすぎない?
それがわかっただけでもやってみてよかった。30歳を超えても人生はわからないことだらけである。

愛おしくてたまんねぇよな。誕生日会は愛だよ、愛!!

片付けがしんどくならないのは何歳になってからなのだろうか。
生まれてきてからずっとしんどい。
ここには愛はない。


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