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【勝手にレビュー】イッサイガッサイ

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めがねのもり

これを聴かなきゃ夏は始まらねぇ

本当はまず"KREVAとは"というところから
始めたいけど長くなってしまので割愛
というか曲変えるか奥田民生のさすらい
うそうそそんな簡単に曲変えるはずない
ちゃんと書くよそろそろ夏だし

と無駄に文字数を使ってしまった感があるけど
KREVAの曲について書くにあたり
押韻についてはやっぱり触れときたいわけです

押韻とは韻を踏むわけですね母音が一緒というか
上の上の文章でいうと【割愛】【さすらい】【はずない】【夏だし】の
4つの単語これはすべて母音が【あうあい】になってる
超初歩的というかパッ!と書いたやつだけど
みなさんはこれをちゃんと意味が通るように
ストーリーになるようにできてるからやっぱりすごい
個人的に押韻はHIPHOPの面白さというか醍醐味というか
韻を踏んでなかったらHIPHOPじゃない!
とかそんなつまんない事は言わないけど
やっぱり面白い部分で好きな部分

さてそんなメガネの戯言は置いておいて
何故押韻の話を書いたかというと
この曲に限らずKREVAはやっぱそこんとこ上手い
そしてわかりやすい
このわかりやすいってのは結構重要で
普段HIPHOPを聞かない人達にもわかるというか届くというか
KREVAがずっとやろうとしている(してきた?)事の1つのはず

"リゾート気分味わってるはずの理想の自分とは程遠い
でも昨日今日おととい明日明後日も日付変わっても夏が待ってる
暑さだって快感に変換 パン一ないし大胆に全裸
毎晩見ていた12巻セットのDVDも1日で完結"

出だしの歌詞
リゾート気分と理想の自分で韻を踏んでるけど
文字に起こした際
リゾート気分(いおーおいうん)と
理想の自分(いおうおいうん)となり
厳密にいうと全部同じじゃない
でも理想の自分をりそーの自分っていう事により
母音が揃うようになる
個人的にKREVAはこういうのがすごいうまい
だから聞いてて心地良い

韻の話は置いておいてこの歌は夏のお話で
すごい現実的というかリアルというか
「わかるー!」って感じがしてそれもまたHIPHOPの要素の1つだと思います
そんで昨日の次に今日がきてその後におとといがきたりしてる点
これは単純に言葉のはまりが良いからその順番になってる
日付変わっても夏が待ってるってのや
毎晩見ていた12巻セットのDVD1日で完結
ってのから夏休みなのでしょう
※PVがもうそういう感じだもんね

"食べたいもの即決まったり 何もしないで夜になったり
夜から遊びにでかけたり 朝目覚まし無しで目覚めたり
もう普通が普通じゃない毎日だから痛感するんだよあぁいまさら
お前といれるなら上出来 やっぱこれが理想的"

ここでも夜から~や目覚まし無しで~ってのが出てきて
やっぱり夏休み感時間にとらわれていない感がでてる
毎日ある学校がないのを普通が普通じゃない毎日って表現してて
「なるほど」ってなりますな
でねこの次に
「普通が普通じゃない毎日だから痛感するんだよあぁいまさら
お前といれるなら上出来 やっぱこれが理想的」
って出てくるんだけどこの歌の冒頭では
「リゾート気分味わってるはずの理想の自分とは程遠い」
って言ってるんよ

普通が普通じゃない毎日だから痛感する
毎日のように当たり前のように会っていたけど夏休みだったり
そういうのにより毎日は会わなくなるそれによって
一緒にいれるのが上出来でそれが理想的って気づく訳ですな
こういうの見ると「どこから歌詞作ってるんだろう」って思う」
韻を踏みながらこんなちゃんと話が繋がるというかストーリー的な
歌詞になるってどうやってんだろうって

"今年は何かしたくて毎日二人はソワソワしてる
この身も心も焦がしてる イッサイガッサイのみこんで
今年は何かしたくて毎日二人はソワソワしてる
何がオレらを惑わしてる イッサイガッサイのみこんで"

はい、サビ
今年は何かしたくてって事は去年も一緒にいたのかな??
で特に何もなく夏が過ぎていったのかな??
イッサイガッサイのみこんでって事は
すべてのみこんでって事だと思うんだけど
ソワソワ感が色々な感情の勝ってる!
それぐらいオレとお前とどっか行ってなんかしたいって気持ちがある!お互いにっていう事なんかな
イッサイガッサイのみこんでオレらを惑わすものとは??
それはそのソワソワ感だったりお前と何かしたいっていう気持ち
そういった気持ちが色々な他のものをのみこんでるぐらい強いって事かな

"Sunday ただただダラダラ過ごして
Monday まだまだダラダラ過ごして
Tuesday 買い物行こう新宿へ
Wednesday アーユルヴェーダシロダーラ
Thursday, check it out 秋葉の電器屋
Friday 夢の国手繋いで
Saturday 寝不足で目覚ませば
休みが終わる 間もなく"

正に休みじゃないと築けない一週間
でもそうこうしてるうちの休みの終わりが近づいてきてる
これが夏休みだと仮定するのであれば
休みの終わり=夏の終わりが近づいてきてるって事になる
夏の終わりって切ないよね、風が変わった瞬間とかさ切ない

"Hey, yo, funny how time files
振り返っても思い出せないくらい
あれもこれもやったね 欲張って
いつもよりも時間が濃くなってる
当社比2倍 後悔しないよう 楽しんだ分だけ今日は短い
喜んでくれたら上出来 やっぱそれが理想的"

夏(休み)の終わりが近づいて振り返ってみると
色々な事をしたんだなと伺えるフレーズ
しかも思い返せないぐらい
今年は何かしてくて毎日ソワソワしてた2人が
ここのフレーズで好きなのは
「楽しんだ分だけ今日は短い」
楽しい時間ってのはあっと言う間に過ぎる
ってのをこういった言葉で表してる
なんか好きなフレーズ

そして「お前といれるなら上出来」の部分が
「喜んでくれたら上出来」になってる
これは一緒にいて色々な事をしたから
「お前といれるなら上出来」が
「喜んでくれるなら上出来」に進化したんですな
一緒にいれるのが上出来だったけど!
一緒にいれるなら更に喜んでもらわないと的な
会えない時は会えるだけでいいって思うかもしれないけど
会ったら会ったでやっぱ喜んでる姿とか楽しそうな姿とか見たいもんね
1番→2番と曲流れていく中で心の変化も表しているのでしょう

"今年は何かしたくて毎日二人はソワソワしてる
この身も心も焦してる
イッサイガッサイのみこんで
今年は何かしたくて毎日二人はソワソワしてる
何がオレらを惑わしてる イッサイガッサイのみこんで (もう一丁)
今年は何かしたくて毎日二人はソワソワしてる
この身も心も焦してる イッサイガッサイのみこんで
今年は何かしたくて毎日二人はソワソワしてる
何がオレらを惑わしてる イッサイガッサイのみこんで
今年の夏が終わって 何もしないようで何かしてた
なんだかんだお前がいれば 実際やっぱり楽しめた
今年の夏が終わって 何が残って何を忘れる
脳のファイルをかき集める イッサイガッサイのみこんで ah"

サビの最後以外はさっきと同じ
最後違う部分に関して
今年は何かしたくてソワソワしてた2人だけど
夏が終わってみれば何もしようで何かしてた
で結局これが言いたいんじゃん!ってフレーズ
「なんだかんだお前がいれば 実際やっぱり楽しめた」
【何をしてるか】じゃなくて【誰といるか】が重要っていう至極当然な事なんだけど
リゾート気分味わってるはずの理想の自分と程遠くたって関係ないんだよって話
今まで「イッサイガッサイ」って言ってた部分で「実際やっぱり」でちゃんと韻を踏んでるのもさすがだよ

最後のフレーズ
「何が残って何を忘れる脳のファイルをかき集めるイッサイガッサイのみこんで」
夏の思い出を思い返してみた時にイッサイガッサイ(すべて)のみこんで思い返される(残る)のは
お前との思い出だ的な
さっき「思い返せないぐらい」ってフレーズがでてきたけどだから脳のファイルをかき集めるってのに繋がるし前に出てきた歌詞が活きるこの作りホントどうやってんだろう

そんでこれをさLIVEとかでやる時はさ「何が残って何を忘れる」のところはさ残る方にそのLIVEの事が入るわけだよ、よく出来てるよホント

一見明るいようなイントロ
でも少しして入ってくるギターが良い感じに切なさを演出してる
これも夏っぽい
サビの最後で音が減るのも同じ
もう一丁!って盛り上げた後に静かに終わってく
正に夏って感じ
夏の明るさと夏の終わりの切なさの両方を兼ね揃えてる
そんなとても素敵で魅力的な1曲のお話でした

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