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地震に備えて、今すぐ発達障害児の子供とできること

この記事の内容は

「発達障害児との生活の中から、地震の避難で役立ったこと」を話します。我が家の避難所での宿泊を振り返り、「この経験があったから子供と避難できたんだな」と思うことをまとめました。

①避難訓練

保育園時代からの毎月の避難訓練の積み重ねにかなり助けられました。
自主的に絵本を頭に乗せて身を守る様子や余震時に「ちゃんと机の下に隠れなきゃダメでしょ!」と言われて、これまでの先生方の言葉が子供の中にあることを実感しました。

②リビングで身を隠す場所を決める


リビングでは常に身を守る場所を決めていました。その周辺は必ず荷物を置かずに空けておき、時々もぐる練習をしていました。

③寝室などで「いま地震きたらどうする?」とシュミレーション

クイズ形式で質問します。布団や枕で守れたら、「せいかーい!百点満点!」などと褒めていました。

④ひとりの時、祖父母といる時、保育園や学校にいるとき、親といる時にどう避難するかや避難場所について説明

子供には
•身ひとつで逃げること
(荷物を持つとうまく走れないため)

大人が不在ならひとりで〇〇へ逃げること

祖父母が逃げないようなら、先にひとりで〇〇へ逃げること

両親がいるならママと逃げること
(パパは仕事でいなくなること)

まわりの大人に助けてもらうこと

を伝えていました。

※①から④は怖がらせすぎないように説明していました。また理解していたら、褒めるようにしていました。

⑤避難所を普段から利用する

公共施設の避難所は普段から利用し、馴染みある場所にするようにしていました。
(見知らぬ場所への避難は、ただでさえ環境の変化に弱い発達障害児には辛いため、先に場所や職員さんたちに慣れておくと安心です)

⑥車と家の中に防災用品を置く

  • 車に避難袋と水や糖分、シュラフ、簡易テント、ヘルメット、着替え

  • 玄関付近に防災リュック、子供用ヘルメット、テント、水、簡易トイレ、長靴

  • 2階に水&食料品(水害対策)

を置いています。中身の入れ替えは子供の前でするようにし、どこに何があるかわかるようにしてあります。

⑦旅行時に経験を増やす

泊まりの旅行で、家と違う環境で寝ることに慣れる

車中で簡易トイレを使ってみる

室内でテントをはってみる

飛行機や電車、遊園地のジェットコースターなど揺れを経験させておく

自転車用ヘルメットを使う

家の前でコンロ•バーナーで作ったラーメンやウインナーを食べる

上記の経験は防災を強く意識したものではなく、「色々経験させてあげよう!」との気持ちからでしたが、結果的には避難の下地ができていたのではと思います。

⑧ニュースやYoutubeで災害や非常事態の話を見る

我が家は、動画に過激な話が流れないようにフィルターをかけています。
避難についての幼児教育用の動画が勝手に流れてきて、たまに本人はそれを見ていました。

ニュースは「何があったか」「自分はどうしたらいいか?」を不安から聞きたがるのでわかりやすく伝えていました。
「大丈夫。遠い国の話だよ」「自衛隊や消防が助けてくれるよ」「もしこの場所で同じことがおこったら、〇〇に逃げようね」と言っていました。
あまりに不安になりそうならTVは消すなど調整していました。

こう書くと熱心に教育していたように思われるかもしれませんが、あまり堅苦しくなく日常の中におりまぜて過ごしていました。

これらの積み重ねがあり、子供は実際に震度5強を経験した時に避難所に行き泊まることができました。

次回の記事では「実際に避難して発達障害児だからこそあったら良い防災グッズ」について記事にまとめたいです。

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