寝汗について

本日は快晴で、昼間も19度くらいまで気温が上がるようです。
日本海側では天気が崩れるそうですが。

なんとなく、成田山新勝寺に行ってきました。
広大な敷地に、重要文化財に指定された御堂など見所たくさんでした。
一部紅葉もしており、景色もよかったです。

今日は、やや時期外れですが、「寝汗」です。

Cleveland clinicから
night sweats


寝汗って何?
寝汗とは、衣服や寝具がびしょびしょになり、睡眠が妨げられるほどの汗をかくことです。寝汗は、血管が拡張して血流が増加し、その後収縮することで起こります。そのため、突然の熱波が全身に伝わり、発汗、皮膚の発赤、心拍の乱れなどが起こります。また、寝汗をかいた後に寒気がすることもよくあります。

熱帯夜等に汗をかくことはよくありますが、それとは違います。
風邪ひいて熱出したときに、汗をかいたことがある人は多いでしょうか。


寝汗をかく原因は?
寝汗は、更年期や閉経を迎えた女性に多く見られます。更年期は、女性の人生の中で正常で自然な段階です。この時期、女性の卵巣はエストロゲン、プロゲステロン、テストステロンの分泌を減らし、月経は不規則になります。特にエストロゲンの量が少なくなったり、変化したりすることが寝汗の原因です。
更年期は通常、40~50歳の間に起こります。更年期は、閉経前の移行期です。12ヶ月間生理がない状態が続くと、閉経となります。
閉経の平均年齢は51歳です。

やはり、更年期に伴う症状が一番おおいようです。

寝汗の原因は、更年期障害と閉経だけ?
寝汗はさまざまな理由で起こり、女性にも男性にも起こります。寝汗が見られるその他の健康状態には、以下のようなものがあります。
①結核、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの感染症
②風邪、インフルエンザ、発熱
③心内膜炎(心臓の内側の炎症)、骨髄炎(骨や骨髄の炎症)、化膿性膿瘍(肝臓の中の膿)などの細菌感染
④過活動甲状腺、糖尿病、内分泌腫瘍などのホルモンの病気
⑤アルコール、ヘロイン、コカインなどの薬物乱用
⑥多汗症(医学的な原因がないのに汗が大量に出る状態)
⑦自律神経失調症、自律神経障害、脊髄空洞症、脳卒中などの神経系障害
パニック障害、不安神経症
⑨胃食道逆流症(GERD、消化器系の病気)
⑩閉塞性睡眠時無呼吸症候群(睡眠障害)
⑪白血病(血液・骨髄のがん)、リンパ腫(血球のがん)などのがん
⑫アロマターゼ阻害剤、タモキシフェン、オピオイド、ステロイドなどの癌治療薬の副作用
⑬抗うつ剤、糖尿病治療薬、ステロイド、アセトアミノフェン、アスピリン、高血圧治療薬など、その他の薬剤の副作用
更年期障害以外の寝汗を経験する女性には、通常、他の症状もあります。

50歳前後の女性でしたら、まずは更年期障害。
他の病気が原因であれば何かしら、他にも症状がでるとは思いますが、
①感染症
②甲状腺機能亢進症などホルモンの病気
③悪性リンパ腫等がんに関連したもの
④うつの治療薬など薬の副作用
⑤パニック障害など精神的な原因
⑥アルコールのみすぎや低血糖など等が考えられます。
なかでも、自律神経失調や不安神経症が多いでしょうか?

治療法は寝汗の原因によって異なります。
更年期障害に関連した寝汗に対しては、ホルモン療法(エストロゲン単独またはプロゲステロンとの併用)が1つの選択肢となります。ホルモン療法は、骨量の減少や膣の乾燥など、更年期障害の他の症状にも効果があります。エストロゲン補充療法は、乳がんの既往がある女性には使用すべきではありません。すべてのホルモン療法には、血栓や胆嚢炎などのリスクがあります。ほてりの治療に使用される非エストロゲン薬には、以下のようなものがあります。
①メゲストロール(乳がんおよび子宮がんの治療にも使用される;食欲増進/体重減少を抑制する)
②抗うつ剤
③抗けいれん薬(けいれん発作の制御/予防にも使用される)
④クロニジン(カタプレス:高血圧、注意欠陥多動性障害、不安、およびその他の症状の治療にも使用される)
あらゆる原因による寝汗に対する薬物以外の治療法には、以下のものがあります。
ゆったりとした軽量の綿のパジャマを着る。
・夜間は必要に応じて取り外せる寝具を使用する。
・寝室の扇風機をつける/窓を開ける
・冷たい水を飲む・枕の下に保冷剤を置き、枕を裏返して頭を冷やす。
アルコール、辛い食べ物、カフェイン、タバコなど、寝汗の原因となるものを避ける。
・深呼吸、リラクゼーション、運動でストレスを解消する。
・リラックスして涼しさを感じることに集中できるよう催眠療法を受ける
毎日運動する。ウォーキング、水泳、ダンス、サイクリングなどがよいでしょう。

更年期障害による寝汗はなくなる?
ほとんどの更年期の女性では、寝汗は数年後に治まります。しかし、残念ながら、一生寝汗をかく女性もいます。しかし、通常、寝汗の程度は軽くなります。

エストロゲン補充療法は、長期間使用すると乳がんのリスクが若干たかまります。血栓症などのリスクも。
黄体ホルモン類似薬のメゲステロールは日本では未承認です。
食欲増進効果もあるそうです。
クロニジンも高血圧でしかつかえません。
内服薬では解決しなさそうです。

もちろん、何か原因となる病気があればその治療が最優先ですが、
一般的には、

・寝る環境を整える。
・寝る前にリラックスできるようにする。
・寝ながらスマホ禁止。
・昼間運動する。
・アルコール控える(禁酒)。

結構、寝巻って重要だなあと思っています。



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