今日も朝から雨です。
霧雨で傘をさすか、迷いつつ面倒なのでそのまま歩いてしまいました。
以前から、梅毒の報告が増えていましたが、
右肩あがりで増えているようです。
Yahoo Newsより、
東京都内「梅毒」報告数 去年より約2割増 20代女性の増加が顕著 “感染症”連絡会議で報告。5/18(木)
「東京都性感染症ナビ」というHPに、検査・相談室や保健所について記載ありますので、興味のあるかたはググってみてください。
それでは、今回はCDCより
Syphilis
-CDC Basic Fact Sheetです。
梅毒は、「Treponema Pallidum 」という細菌によって起こされる性感染症です。
早めに治療すればなおります。
通常の日常生活では大丈夫です。
濃厚な身体接触以外ではうつりません。
陰部などに初期硬結といわれるしこりができ、
次第に中心が潰瘍化(硬性下疳)します。
ここに細菌がたくさんいます。
この湿疹は勝手に消えますが治療しないと進行(第2期)します。
気をつけましょう。
特に妊娠中は以下のように注意が必要です。
気になるようであれば、保健所等に早めに相談しましょう。
この段階では、医療機関でも診断に迷うこともあります。
(患者さんからの申告が無ければ難しい。正直かつ率直にご相談を。)
症状が無くても、治癒しているわけではなく、臓器が損傷を受けています。
全身にゴムのような感触の硬いしこり(ゴム腫)が出たりします。
長期間放っておくと、
いろいろと大変なことになるようです。
血液検査は梅毒トレポネーマ抗体(TP)とRPRという二つの抗体検査を用います。TPは過去に感染したことがあれば陽性になり、RPRは活動性を表します。感染してから6週間たたないと抗体ができなかったり、生物学的偽陽性なんてのもあり、判断に悩むこともあります。
治療は、ペニシリン系の抗生剤内服ですが、
第1期で2-4週、第2期で4-8週、第3期で12週程
内服を続ける必要があるようです。
日本でも、2021年9月に「ステルイズ水性懸濁筋注シリンジ」が承認され、早期であれば1回注射で治療が済むようです。
まとめると、
早めに治療すれば治るので、
気になるようであれば、匿名でも可なので、
お早目にお近くの保健所にご相談を。