骨粗鬆症について。その①。

猛暑日まではいかないようですが、
本日も朝から晴天です。

午後は雨雲や雷雲が発達しやすく、
所々で雨や雷雨になる可能性があるとのこと。
ゲリラ豪雨ってやつですね。
(傘忘れた・・・)

本日は骨粗鬆症(こつそしょうしょう)について。
NHSより
Osteoporosisです。


骨粗鬆症は、骨が弱くなり、もろくなり、骨折しやすくなる健康状態です。
数年かけてゆっくりと進行し、転倒や突然の衝撃で骨が折れる(骨折)ことで初めて診断されることが多いようです。

特に、お年寄りの女性に多いようですね。
骨折は痛いし、動けなくなるし、つらい。

骨粗鬆症の方に多い怪我は、以下の通りです。
・手首の骨折
・股関節の骨折
・脊椎骨(椎骨)の骨折
しかし、腕や骨盤など、他の骨でも骨折が起こることがあります。
咳やくしゃみで肋骨が折れたり、背骨の一部がつぶれたりすることもあります。
骨粗鬆症は通常、骨が折れるまで痛みませんが、背骨の骨折は長期的な痛みの原因としてよく知られています。
骨折が骨粗鬆症の最初の兆候となることが多いのですが、
高齢者の中には特徴的な猫背(前かがみ)の姿勢になる人もいます。
これは、背骨の骨が折れて、
体の重さを支えるのが難しくなった場合に起こります。
骨粗鬆症は、骨を強くする薬で治療することができます。

街中で背中が曲がっている高齢者を見かけることがありますが、
骨折の影響が大きいようです(ほかの原因もありますが)。
背骨の骨折(圧迫骨折)で痛みが続く人も多いようです。
 

骨減少症: 骨粗鬆症になる前の骨量減少。
骨粗鬆症になる前の段階を骨減少症と呼びます。
骨密度検査の結果、骨密度が年齢の平均値より低くても、骨粗鬆症と分類されるほどの低さではない場合です。
骨減少症が必ず骨粗鬆症につながるとは限りません。多くの要因に左右されます。

骨減少症は、
骨粗鬆症の予備軍みたいなものですね。


骨粗鬆症になるのはどんな人?
骨粗鬆症は、英国で300万人以上の人が罹患しています。
毎年50万人以上の人が、骨粗鬆症の結果として脆弱性骨折(立ったままの高さ以下から落下して骨折すること)のために病院で治療を受けています。

日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、
高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。
(日本整形外科学会HPより)

骨粗鬆症の原因
加齢に伴い骨が減少するのは正常なことですが、
中には通常よりはるかに早く骨が減少する人もいます。
その結果、骨粗鬆症になり、骨折のリスクが高まります。
また、女性は閉経後の数年間に急激に骨が減少します。
女性は男性よりも骨粗鬆症のリスクが高く、特に閉経が早い場合(45歳以前)、卵巣を摘出した場合は注意が必要です。
しかし、男性や若年女性、子供にも発症する可能性があります。
 また、以下のような多くの要因が、骨粗鬆症の発症リスクを高める可能性があります。
 ・高用量ステロイド錠を3ヶ月以上服用したことがある。
・炎症性疾患、ホルモン関連疾患、吸収不良などの疾患にかかっている。
・骨粗鬆症の家族歴(特に親の股関節骨折)。
・乳がんの後に多くの女性が服用する抗エストロゲン錠など、骨の強度や
 ホルモンレベルに影響を及ぼす可能性のある特定の薬の長期使用
拒食症や過食症などの摂食障害を患っている/患っていたことがある。
低体重指数(BMI)であること
・定期的な運動をしていない
多量の飲酒と喫煙

骨粗鬆症のリスク因子として、
女性の場合閉経がよく知られていますが、
一部の内服薬の影響や、
栄養不良、
飲みすぎ、
運動不足などもリスクが高まるようです。
 
 

骨粗鬆症と骨減少症の診断
骨粗鬆症の疑いがある場合、FRAXやQ-Fractureなどのオンラインプログラムを使って、将来の骨折のリスクを計算することができます。


FRAX
上記リンクからweb上で必要事項を入力すると、
今後10年間での大腿骨骨折、
骨粗鬆症性骨折の予測率が出ます。

骨密度スキャン(DEXA:dual-energy x-ray absorptiometry)
骨の強さを測定するために、骨密度スキャンを勧められることもあります。
スキャンする部位にもよりますが、10分から20分程度の短時間で終わる、痛みのない検査です。
健康な若年成人の骨密度と比較することができます。
その差は標準偏差(SD)として計算され、Tスコアと呼ばれます。
標準偏差とは、平均値または期待値に基づくばらつきの尺度です。

Tスコアですが、
<-1.0は正常
-1.0から-2.5は骨量減少を示し、骨減少症と定義されます。
≦-2.5 は骨量の減少を示し、骨粗鬆症と定義されます。
 
同性若年齢(20-44歳)の平均骨密度を100% とした、
若年成人比較( YAM ; young adult mean)というのもあり、
この場合正常が80%以上
骨量低下が70%以上80%未満、
骨粗鬆症が70%未満となります。

骨粗鬆症の治療
骨粗鬆症の治療は、骨折の治療と予防、そして骨を強くするための薬の服用が基本です。治療が必要かどうかは、将来的に骨折する可能性があるかどうかで判断します。これは、年齢、性別、骨密度スキャンの結果など、様々な要因に基づいて決定されます。


日本ではFRAXで、
骨粗鬆症性骨折の予測が15%以上/10年が、
治療開始の目安となるみたいです。
 

骨粗鬆症の予防
骨粗鬆症を発症するリスクがある場合、骨を健康に保つための対策を講じる必要があります。これには以下が含まれます。
・骨をできるだけ丈夫にするために定期的に運動をする。
カルシウムとビタミンDを多く含む健康的な食事
・10マイクログラムのビタミンDを含むサプリメントを毎日摂取する。
・ライフスタイルを変える - 喫煙をやめ、アルコール摂取を控える。

薬を飲む(注射する)だけではなく、
生活習慣の改善が大事ですね。

骨粗鬆症と付き合っていくために
骨粗鬆症と診断されたら、転倒の可能性を減らすために、自宅から危険なものを取り除き、定期的に視力検査や聴力検査を受けるなどの対策があります。骨折からの回復を助けるために、次のような方法を試してみてはいかがでしょうか。
・温浴や冷罨法などの温冷療法
・経皮的電気神経刺激療法(TENS)-電池式の小さな器具で神経を刺激し、痛みを軽減します。
・リラクゼーション法
また、訓練を受けたカウンセラーや心理学者、同じ病気の人たちと話すことも有用です。


「経皮的電気神経刺激療法」は、
あまりなじみがないですが、
amazonでTENSで検索すると普通に出てきます。
効くんでしょうか?
機会があったら試してみたいと思います
(多分買わないけど)。


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