咽頭痛について:診断と治療

まだまだ暑いが続きます。
雲もないので日差しが強い。
「最高気温が35度以上の猛暑日は7月に入って8日目で、
2001年の計7日を上回り7月として過去最多になった(7/26)」そうです。

前回から引き続いて咽頭痛です。
Mayo Clinicから
Sore Throat - Diagnosis and Treatment.です。

咽頭痛の検査:
・喉や耳、鼻腔の観察(視診)。
・頸部の触診。リンパ節が腫れていないか確認する。
聴診
のどぬぐい液検査。
溶連菌を検出するための検査。滅菌綿棒を喉の奥にこすりつけてサンプルを採取し、迅速抗原検査であれば数分で検査結果を得ることができます。迅速抗原検査は溶連菌を迅速に検出できるものの、感度はそれほど高くありません。このため、抗原検査が陰性であった場合、溶連菌の検査のために咽頭培養を検査機関に送ることがあります。

ほかにも、コロナウイルスやインフルエンザ、
アデノウイルス、RSウイルスなんかも迅速キットがありますね。

ウイルス感染によるのどの痛みは、通常5~7日間続くことが多く、通常治療の必要はありません。抗生物質はウイルス感染症の治療には役立ちません。痛みや発熱を和らげるために、アセトアミノフェン(タイレノールなど)やその他の軽い鎮痛剤を使用します。
アスピリンは、肝臓や脳が腫れる、まれではあるが生命を脅かす可能性のあるライ症候群との関連が指摘されているため、小児には絶対に与えないこと。

ライ症候群がでてきました。
急性脳症(嘔吐、意識障害、痙攣、高熱等の症状)で、肝臓ほか諸臓器の脂肪変性、CT上脳浮腫が見られる等により特徴づけられるものをいう。水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、主に小児において発症する」(厚労省より)。

現在では、アスピリンを処方されることはないと思いますが
(血液サラサラにするバイアスピリンくらい?)、
他にサリチルアミド(PL)、
ジクロフェナク(ボルタレン、最近ではジクトルテープ)
は使わないようにしましょう。


細菌感染の治療
のどの痛みが細菌感染によるものであれば抗生物質を処方します。
症状が治まっても、処方された抗生物質をすべて服用しなければなりません。溶連菌感染症を治療するための抗生物質を飲みきらないと、リウマチ熱や重篤な腎臓炎症のリスクが高くなる可能性があります。

溶連菌感染症と診断された場合は抗生剤を10日はきっちり飲みましょう。
ペニシリン系の抗生物質(サワシリン、ワイドシリン、パセトシンなど)
が処方されることが多いのですが、
昨今では咳止めをはじめ、薬品の供給が滞っているような話も耳にしました。

家庭でのケア方法
安静にする。
十分な睡眠をとりましょう。声も休める。
水分を摂る
水分は喉を潤し、脱水を防ぎます。脱水症状を引き起こすカフェインやアルコールは避けましょう。
心地よい食べ物や飲み物を試してみましょう
温かい飲み物(スープ、ノンカフェインの紅茶、蜂蜜入りのぬるま湯など)や、アイスキャンディーなどの冷たいお菓子は、喉の痛みを和らげることができます。1歳未満の子どもには蜂蜜を与えないでください。
塩水でうがいをする。
ティースプーン1/4~1/2杯(1,250~2,500ミリグラム)の食卓塩を4~8オンス(120~240ミリリットル)のぬるま湯に溶かした塩水でうがいをすると、のどの痛みが和らぎます。6歳以上の子どもや 大人は、うがいをした後に塩を吐き出して もよい。
空気を加湿する
カビや細菌が繁殖しないよう、加湿器は定期的に清掃する。また、蒸気の充満した浴室で数分間過ごすのもよい。
トローチや固いキャンディー。
どちらも喉の痛みを和らげますが、窒息の危険があるため、4歳以下の子どもには与えないようにしましょう。
・刺激物を避ける。
のどを刺激するタバコの煙や掃除用具を家に置かないようにする。
病気が治るまで家にいる。
そうすることで、他の人が風邪や他のウイルスに感染するのを防ぐことができます。

安静にして、休むのが一番です。
仕事があると、そうもいってられないのはわかります。

代替療法:
何が有効かについての証拠は限られています。細菌感染で抗生物質が必要な場合は、代替療法だけに頼らないようにしましょう。
漢方薬は処方薬と相互作用する可能性があり、小児、妊娠中や授乳中の女性、特定の健康状態にある人には安全でない場合があります。
一般的な代替療法には、以下のようなものがあります:
・スリッパリーエルム(アカニレ樹皮)
・リコリスの根(甘草根)
・マシュマロの根(ウスベニタチアオイ)

西洋のハーブは門外漢のなのですが、
wikiによると、
・スリッパリーエルム(アカニレ樹皮)は、
特に欧米で非常に有名なハーブで、古くから栄養価の高い食料とされてきました。 ビタミンA・B群・C・E・K、たんぱく質、カルシウム、鉄、マグネシウム、リン、ナトリウム、カリウム、亜鉛などさまざまな栄養素を豊富に含んでいるとされ、元気栄養素のかたまりとして重宝されていたようです。
 ・リコリスの根は、
東アジアで伝統的に甘草として知られてきたウラルカンゾウ (Glycyrrhiza uralensis) とは別種です。
 ・お菓子のマシュマロは、ウスベニタチアオイの根から取れるデンプンを利用して作られていました。(現在のマシュマロは普通、卵白やゼラチンや砂糖で作られます。)
若葉・花はハーブティに利用でき、のどの痛みを緩和するといわれています

ハーブも奥深いですね(実際効くかどうかは不明ですが)。
アマゾンで買えるようですけど、
近所のマツキヨで売ってたら試してみます。

日本で病院にいくと、
・トランサミン(OTCだと「ペラック」とか)
・カロナール等の解熱鎮痛薬
・うがい薬やトローチ
・漢方だと、桔梗湯(甘草湯)

が処方されることが多いでしょうか?
(全部ドラッグストアで買えてしまうという)

とはいっても、なかなかすぐには治らないですけど。

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