すっかり朝晩冷え込んできた今日この頃です。
通勤には快適な気温になっています。
前回から引き続きデング熱です。
Denque and sever Denque.
WHOより
デング熱にかかった人の血を吸った蚊が媒介します。
グローバル化が進み、流行地域から、
飛行機などで短時間で往来する人が増えているのも、
世界的な感染増加の一因でしょうか。
デング熱ウイルスには、
4種類の異なる血清型(DEN-1、DEN-2、DEN-3、DEN-4)があり、
それぞれの型が密接に関係しています。
ひとつの血清型のウイルスに感染して回復すると、
その血清型への免疫力が生涯にわたり続きます。
しかし、回復後、他の血清型への交差免疫は部分的かつ一時的となります。他の血清型ウイルスに続けて感染すると、
重症型のデング熱になるリスクが増加します。
(厚生労働省検疫所より)
デング熱にかかって、治った後の回復期の間に、
たまたま違う型のウイルスに、
もう一回かかると危険なようです。
蚊帳とかは最近は見かけませんけど、
蚊が多くいそうな所に外出するときは、
虫よけスプレーとか準備しましょう。
ちなみに、
Dengvaxiaは弱毒化した生ワクチンであり、
その作用機序は4種のデング熱ウイルスに反応して免疫応答する。
感染例のない人への投与はデング熱の重症化のリスクを高める可能性があるため使用が制限される。投与法は1年に3回の注射である(Wikipedia)。
今回のQDENGAも4価弱毒生ワクチンのようですけど、
感染歴などのチェック不要です。
NS1抗原(重症化に関連)に着目しているのが、
従来と違う点でしょうか?
Dengvaxiaで有名なのは、以下の事件です。
62人死亡? 比デング熱ワクチン導入の“失敗”:毎日新聞より
今回のQDENGAは、
4-16歳の健康な子供2万人に、
3年間の第3相試験を行ったようですけど、
実臨床では、(未診断の)健康ではない子供も含まれるでしょうし、
2万人どころではない人数が対象になるかもしれません。
Dengvaxiaの件を考えると、
ちょっと、お勧めする気にはなれません。
なぜディズニーランドには蚊がいないのか。日経ビジネス。2019.5.31なんて記事もありましたけど、
蚊に刺されないようにするとか、
ボウフラが発生しないようにするとか、
環境整備に力を入れる方が健全な気がします。