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本が好き、その想いだけで書く文章たち。
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2023年3月の記事一覧

「BOOK HOTEL 神保町」宿泊レポ

昨年の8月、神奈川県箱根市にある「箱根本箱」というブックホテルに宿泊した。 人生初のブックホテル泊だったが、あまりの快適さに感動した。感動のあまり、すぐさまnoteを書いた。 ブックホテルの虜となった私は、気づけば次なる目的地を探していた。 そして2023年3月、私は東京都千代田区の神保町を訪れた。「BOOK HOTEL 神保町」に泊まるためだ。 BOOK HOTEL 神保町 神保町と言えば、日本有数の「本の街」だ。 100店舗以上の書店が軒を連ね、街をあげて世の

読書でイタリア探訪 〜後編〜

読書でイタリアを旅する。 そんなテーマで選書した作品たちを、前後編に分けてご紹介する。 ↓前編はこちらから 井上ひさし|ボローニャ紀行 少しマニアックかもしれないが、井上ひさしさんの『ボローニャ紀行』も、紹介せずにはいられない作品だ。 ボローニャは、私が大学時代に留学していた街で、思い出深い土地なのだ。 ボローニャに留学する際、事前にボローニャについて知っておきたいと思い、手に取った作品が『ボローニャ紀行』だった。 その後、私がイタリア渡航時に持っていった唯一の

読書でイタリア探訪 〜前編〜

私にとってイタリアという国は、大学で歴史や文化について学んだ国であり、留学生として10ヶ月ほど暮らした国であり、日本に次いで馴染みのある国だ。 そのため、イタリアに関する本を手に取ることが多い。書店で「イタリア」の文字を見かけると、目が吸い寄せられてしまう。 読書でイタリアを旅する。 そんなテーマで選書した作品たちを、前後編に分けてご紹介したい。 内田洋子さんのエッセイ 内田洋子さんのエッセイは、「今日も、読書。」でこれまで何度もご紹介してきた。どの作品も、本当に良

ちりつも読書

「塵も積もれば山となる」という諺がある。 わずかな物も、積もり重なれば高大なものとなることのたとえだ。 私は普段、「ちりつも読書」をしている。 「塵も積もれば山となる」を略して「ちりつも」である。 夜寝る前の10分間、1日数ページずつ本を読む。1回の読書量は少ないけれど、塵も積もれば山となる方式で、毎日続けるうちに頭に入ってくる。 ちりつも読書は、忙しくて本を読む時間が取れない人におすすめの読書方法だ。1日1ページだけ読めば良いので、隙間時間を活用して続けられる。