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3歳娘が隠れ弱視だった話 6.眼鏡絵本を読む意味

こんにちは。近藤ろいです。

今4歳の上の娘は弱視治療をしています。
「遠視性不同視弱視」といいます。左目が強い遠視であまり見えておらず、治療をしなければ将来眼鏡をかけても視力が出ないかもしれない状態です。

普通の3歳児健診で発見されました。

見つかった時~治療が始まるまで の話題をお送りしています。
前回は診断が下されて、さてどうやって新しい生活に馴染んでいこう?と画策した話でした。

今回は、娘のために借りた眼鏡関係の絵本について語ります。

本当はレビューを載せるつもりだったのですが、数えてみたら11冊、9,000字近くありましたので分割。

眼鏡を掛けることになった娘と、眼鏡の絵本を読みまくる

図らずも新天地に飛び出すことになった娘と親。
眼鏡を掛けることについて、娘がどんな経験をしてどんな思いをするのか、親としてもわかりません。

そこで私は、眼科の初診直後から、眼鏡がテーマの本を手当たり次第に取り寄せることにしました。

私たちも、何かショックなことがあったり辛いことがあったら、多分にブログやその他インターネットで同様の体験を探すと思います。
アメブロやnote.がこんなに流行るのも、みんな自分と重なる体験を探し、共感や知識を得て、次に進むなど、自分の中で消化するため。

当時3歳10ヶ月の娘にスマホでネットサーチをする力はないので、母親である私が、子どもにとって親しみやすい絵本という媒体を用意することにしました。
これは、親も子どもの気持ちを知りたいという思いもありますし、何より大人よりも遥かに言語的思考が未成熟な娘が、自分なりに経験を語る助けになるのではないかと思ったからです。

生きることは語ること

曲がりなりにも臨床心理士である私にとって、「語ることは生きること 生きることは語ること。物語は人の心を救う」という認識はごく自然に身近にありました。

絵本によって語ってもらうことで、娘も「こんな風に感じていいんだ」とか、「私もそう思う!」とか、「この感覚はこういう言い回しができるのね!」と思うヒントになればなあ、と。

効果は?

絵本が無かった場合との比較ができないので何とも言えないのですが、良かったと思います。
時に眼鏡人生が決定した直後に、大量の情報を浴びることで、一気に娘や私の中に「その文化」ができたのではないか、と。
絵本がそばに無い時でも、遊びの中でふとした時に絵本の中の主人公の言葉を引用してみたり。

何より、母親である私と娘とで一緒に困難について対抗できるような絵本を読んだことで、一気に結束感が強まったと思いました。


最後に、ちょっとだけ宣伝込みの…

「3歳児健診で眼鏡を掛けることになった」という絵本

ないのよ。
探したけれど、ドンピシャの絵本は無いのですよ。

ということで、わが家では娘のために絵本を描きました。

「貴方は得意なこともあるけれど、苦手なこともある。3歳児健診で片目が見えにくいことがわかった。それで眼鏡を買いに行った。眼鏡を掛けたら、苦手なことがうまくいくようになったよ! いつかはアイパッチをすることになるかもね。でもお父さんお母さん、みんな応援しているよ!」
という趣旨です。
こんな感じ。

ボールペンと色鉛筆というお手製感

で。
ある程度公開した方が、より多くの方のお役に立てるのか? と思い、電子データ化し、このnote.内でPDFデータとして販売することにしました。
絵本『わたしのあいぼう めがねさん ときどきアイパッチ!』紹介ページはコチラ 
(リンク先の紹介ページ自体は無料で、後半のダウンロードできるデータを含む部分のみ120円です)

絵本表紙です
一部分です

よければ覗いてみてください。

絵本の力はすごい!

とにかく短期間の間に眼鏡に関するテーマ漬けになったことで、
娘としても、突然始まる眼鏡有り生活に向けて、心の支えになったような気がします。
絵本を描いてくださった方、紹介してくださった方、ありがとうございました。

個別のレビューはまた更新したいと思います。
参考までに、どんな絵本(書籍)を紹介するか予告して終わります。


~このシリーズ終了後、紹介予定の絵本~
登場人物がさらりと眼鏡で、そこから話が展開する本
『めがねうさぎ』『おばけのてんぷら』
眼鏡のもつ不思議な力に注目した本
『かみさまのめがね』
『すっぱりめがね』
『桂文我のまぬけなどろぼう めがねどろぼう』
「眼鏡を掛けることへの抵抗と解消」がテーマの本
『めがねがなくてもちゃんとみえてるもん!』
『メガネをかけたら』
眼鏡がテーマかと思ったら違ったけどよかった絵本
『こぐまとめがね』
アイパッチがテーマの本
『アイパッチのぎょうれつ』
『わたしのすてきなたびする目』
あんまりウケなかった本
『ローズ姫と黄金のめがね』
大人向けの書籍
『7.5グラムの奇跡』

後半告知になっちゃってすみません。
以上です。
ではまた!