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魔導書とモーツァルトと映画技術が同時に存在する時間軸ってファンタジー。

タイトル
 歴史同人アンソロ「18世紀FAN!」

キーとなる言葉解説
 18世紀のヨーロッパ界隈:産業革命済み。
  そこから各方面への怒涛の近代化(蒸気機関車の能力がスゴいから)。
  技術革新の余波がうねってる時代(陶器ウエッジウッドもこの頃。
  知らなかったです。すごいね)。
 18世紀のロシア:ロマノフ王朝のエカチェリーナ2世のあたり。
  まだ大国だった(違ってたらすいません)。
 18世紀のヨーロッパ:フランス革命によって、
  「あれ?王様って、神様の代理人じゃなかったっけ?」という、王政・
   社会規範がどんぶら揺れる。
   哲学者カント(プロイセン。今のドイツ)、ルソー(フランス)がいて、
   「どーやって私たちは考えたら良いのか?」って本を書いていた。
  宗教色てんこ盛りの、自己啓発な本(当時の常識では、ほぼ禁書チックな感じらしい)。
  自己啓発本が禁書で、教皇が書いた魔導書がベストセラーって。。。

そんな時代も、あったねと、きっと笑って、話せる、時代は、、、今か?

本の要点
 18世紀をテーマとした同人誌。
 筆者18人による、左右を見ない訴求ポイントが個性的。「18」で拘ってるけれど、18禁ではない(読んでる時ドキドキしたけれど、杞憂だった)。Boothというアプリで入手。
 18世紀という時間軸を主に、ヨーロッパ界隈に焦点を当てていた。キリスト教中心の生活様式や宗教観を持ちつつも、近代化への科学技術や価値観の基礎が作られ始める。

ターゲットとしてる人達
 18世紀に何らかの思春期的な思い入れがある方々。
 きっと筆者の皆様は、歴史系に特化した黒歴史を抱えておられる気がする(邪推で申し訳ございません)ので、その琴線に安易に触れちゃう方々。

心に刺さった内容
 サンジェルマン伯爵が語られるけれど、どうしても瞬時に「パン屋さん」として脳内変換されて困った。

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 [注意すべき事]
  フランス革命(1789~)だから、18世紀の最後の最後(18世紀は)。ルソーの著書「ルミエール」は1762年。革命の27年前。
  18世紀は、1701~1800年。
  関東大震災(1927年)と現代2021年が94年しか違わないって事です。
  大昔と思っていても、100年周期にすると、ほぼお隣さんです。18世紀も、その感覚で考えた方が良いと思います。

読了日

 2021年11月

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