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【講座】基礎 ダーツの展開(2)

↑(1)の記事の続きの内容となります
こちらからご覧ください

バストダーツの展開

【概要】

ダーツの展開(1)の記事で、バストダーツのダーツ方向はバストポイント(B.P)を基点として360°パターン上で動かす事ができますと書きましたが、それについて説明していきます
方向を自由に変化することができますが、とりあえず6方向で主だった説明が出来そうなので詳しく説明していきます

以下の図を使って、6方向で説明していきます
ダーツを移動させると、ダーツの大きさがそれぞれ違う大きさになることがわかると思います
しかし、組み立ててみると出来上がる立体はすべて同じシルエットになります

詳細説明

図の6方向のダーツそれぞれの詳細と、どんな風にダーツがデザインと融合されていくのか、作例をそれぞれ説明していきます

①ゴージダーツ

襟ぐりに向かって伸びるダーツです
ギャザーやタックとして利用することが多いです
美しいシルエットを作るために、ジャケットの襟の裏側にダーツの縫い代が残っていたり、上衿と身頃の切替でダーツ処理されることもあります

作例:ギャザーネックのデザインとして利用される場合


②アームホールダーツ

アームホールに向かって伸びるダーツです
ジャケットやアウター、ワンピースなどのパネルライン切り替えとしてダーツ処理されることが多いと思います

作例:パネルライン切り替えとして利用される場合


③サイドダーツ

脇線に向かって伸びるダーツです
脇の下あたりに隠れるので、目立たないダーツです
目立ちにくいので、このダーツ形状のまま残っていることも多いです

作例:サイドダーツをより目立たせにくくする為に、ダーツの距離を短く(7㎝くらいに)しています


④ローサイドダーツ

ウエストラインと脇線の交点を斜めに通るダーツです
体にとてもフィットして、体が立体的に見えるダーツです

作例:ウエストダーツも一緒に処理して、ウエストの細さをより際立たせる表現をしています


⑤センターダーツ

前中心線に向かって伸びるダーツです
このままの状態ではあまり利用せず、ギャザーなどにデザイン化して利用されます

作例:中央にギャザーを寄せた場合


⑥ショルダーダーツ

肩線に向かって伸びるダーツです
ウエストダーツとつなげてプリンセスラインとして、ドレスなど女性らしい立体的なシルエットに利用されることが多いです

作例:プリンセスラインとして利用される場合

以上、簡単にダーツの展開について説明しました

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