「好き」を突き詰めたら仕事になっていた
皆さんの好きなものってなんですかね。
それは誰に対しても好きと言えることですか?
自分のレベルが低いから、自分より出来る人の前で「好き」って言うのが言い難いと思ったことはありませんか?
「下手の横好き」ということわざがあるように
別に好きだから特別な事が出来なくてもいいんですよね。
誰かと比べる必要もないんですよね。
好きなら好きって言えばいい。
それは、自分に嘘偽りがなく、自信を持って伝え、
それに沿って行動出来ることだと思います。
と言う、私の友人の名言から始めさせていただきました。
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今日は、私の好きな「ボードゲーム」の事を話します。
ボードゲームの素敵なところを挙げたらキリがないので、まずは初心に帰り、私とボードゲームの出会いから始まり、結果的に私の運命を変えてしまった話をしようと思います。
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「27歳」
当時、私はインテリアショップでバイヤー
(マーチャンダイザーMDと呼ぶ)として仕事をしていました。
バイヤーとは展示会やお店に行って、
自分の店にどんな商品をいつ展開したら良いかを考え、
メーカーに取引交渉を行います。
また店内での見せ方や、お客様への訴求も含めて考えるのを
VMD(ヴィジュアルマーチャンダイザー)と呼びます。
仕入れから見せ方まで、一貫して行う部署を
MD企画部と呼んだりする会社もあります。
私はMD企画部でVMDをしていました。
入社して6年経ったある日、仕事が猛烈に退屈になりました。
自分の仕事や商品に対して興味が持てなくなってきたのです。
原因は、多くの商品を長い間に見続けて、
あまりにも変化がなかったからです。
どれも似たような、同じような物が広まり、
使う人のことを全く考えない、
デザイナーのオナニープロダクトが蔓延して、
私はそんな市場に飽き飽きしていました。
また、仕事に対しても
自身の成長、給料、会社でやりたいことがなくなってきた。
他社からスカウトされるようになってきた。
などなど、環境面で考えることが多くなっていました。
結果、転職を決意します。
さて
リクナビやエン転職などのサービスを駆使して、
華麗に転職を決め込んでやろうと思っていた私ですが、
現実は厳しく、書類で落とされまくります。
私の良さが、紙切れ一枚で分かるはずないだろ!取り敢えず会ってよ!
と、当時は思っていましたが、A4用紙1枚に自分の良さを伝える術を
持っていなかった、自分の弱さを正当化させていただけでした。
転職活動は進まず、モヤモヤしながら月日が流れてしまいます。
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「出会い、私のファーストインパクト」
そんなモヤモヤしていた私に、ファーストインパクトが発生します。
友人のギフトを新宿で探していたら、雑貨店にある木のおもちゃを見つけました。
仕事柄、色んな商品を見てきましたが「それ」は、はじめて見ました。
さっそく遊び方を店員さんに聞いた私ですが、あの驚きは今でも鮮明に思い出すことが出来ます。
アゴが外れて目ん玉飛び出る程の衝撃的な「○×ゲーム」でした。
その時のゲームがこちら
世の中には、まだまだ面白い物があると、自分の視野の狭さを痛感しました。
その時は一緒にいた友人に合わせ、商品名も聞かずにギフトを探しに移動してしまいましたが、気になったまま月日が流れていきます。
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「タイムリミット」
転職をするのに期限を設けていました。
そして、いよいよリミットが迫って来ていました。
しかし、相変わらず私は書類選考で落とされていきます。
人生の先輩に相談したり、飲んだり。
アドバイスを求めたり、飲んだり。
そのうち、自分は誰からも必要とされていない。
自分が出来ることなんて実はみんなが出来る。
どんどん「人生の迷子」になっていきました。
いよいよ、頭がヤバくなるレベルで追い詰められてきました。
仕事が決まるどころか、方向性も決まらない。
しかし、ここでなんと素晴らしいアイデアが浮かびます。
「転職先を展示会で探そう!」
展示会なら多くの企業を一日で見れて、取り扱う商品も見れます。
パンフレットをもらって、後から会社を調べることも簡単です。
その場で働いてる人の雰囲気も観察出来ます。
上手くいけば、その場で偉い人に会って人脈になるかも。
これに気が付いた時、自分の天才的発想に悶えました。
バイヤーとして何度も足を運んだビックサイトのギフトショーに、まさか転職活動をするとは。
そしてこの作戦は大成功。
バイヤーとして話を軽くした後、転職活動してる事を伝えると「是非面接しましょう」と言ってくれる企業さんが数社あり、順調に成果を上げていました。
そんな時、マルシェのような出店がたくさんならんだ、一際センスの良いブースに目が止まりました。
近づいて見ると何やらオブジェのような物が並んでいました。
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「セカンドインパクト」
そのオブジェは、はじめて見る物でした。
そして、見てもそれがなんなのか、皆目検討がつかないものでした。
ブースにいるスタッフに商品の説明をお願いすると、
ボードゲームでした!
衝撃でした。人生ゲームや将棋ぐらいしかイメージがなかった。
失礼な言い方だけど「もっとも変わりばえのしない退屈そうなカテゴリー」に、まさかこんなものがあったのかと。
その時のゲームがこれ
美しいディテール、誰でも楽しめる簡単なルール、智略策略駆け引きが入り混じり、脳トレにもなる。
しかも、シリーズ化されていて同じような商品が5つもある!
そしてなんと!その中には新宿の雑貨屋さんで見たあの○✖︎ゲームが!!!
そこにいやがったのかー!!!!
このやろうー!!!!
会いたかったぜー!!!
もう、興奮しまくった私はその場で社長を呼んでくれと頼んで呼び出してもらいました。
奥からやってきたその社長は体格のいい、超イケメンで、今まで見た事感じたことのないオーラをバリバリ出してるような人で、カリスマ感が半端ない、紺色の柄ジャケットにネクタイはせず、シャツが見えていた。
サードインパクトは 和製イタリア人 でした。
和製イタリア人の社長に握手を求められ、
握手をしながら社長にこう言った。
求人募集してませんか!?
営業募集してませんか!?
働けませんか!?
お願いします!
働かせてください!
本人は興奮しすぎて覚えていませんでしたが、その場にいた先輩が言うには、「変な光景で、社長とぶちょーの神隠しだった」と教えてもらう。
取り敢えず、「改めて時間を作って話そう」と言われ、連絡先を教えてもらった私は社交辞令で終わらせるなんて無理だぜ、御社はもう逃げられないと妄想全開ストーカーとなり、面談がいつになるのかと、4度か5度、何度か忘れたが問い合わせを続けました。
そして、食事会という面談で、盛大に飲み食いをして酔っ払い、何を話したか覚えていない結果、ついたあだ名が ぶちょー となり、無事にボードゲームを扱う海外の玩具輸入会社に営業として転職を果たしました。
お し ま い
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企画「#週1note -LIKE-」
「好き」をテーマに週1で3回、記事を投稿するこの企画。
残り2週はちゃんとボードゲームの素晴らしさについて書こうと思います。
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