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『仮定法物語5』 仮定法 忘備録

仮定法の時制を理解するための図

▼ 「仮定法」に関する記録はこちら。

『仮定法物語1』仮定法過去篇
『仮定法物語2』仮定法過去完了篇
『仮定法物語3』仮定法未来篇
『仮定法物語4』仮定法現在篇

▼ 仮定法に関する忘備録(自分用)です。

1. wish + [仮定法の文]

I wishの後の節は仮定法の文が来る。

「I wish」は「もしも願いが叶うならば~であってほしい」と、現実とは反対のことを述べる時に使うので、後ろに仮定法の文が来る。「that」は省略可能。

I wish (that) my mother were alive now. ←仮定法過去
((もしも願いが叶うならば、)母が生きていたらなあ。)

I wish (that) I couldspeak English like a native. ←仮定法過去
((もしも願いが叶うならば、)ネイティブみたいに英語がはなせたらなあ。)

I wish (that) I had bought that figurine at that time. ←仮定法過去完了
((もしも願いが叶うならば、)あの時、あのフィギュアを買っておけばなあ。)

友達に「病気が早く良くなりますように。」という時は
「I hope that you (will) get well soon.」と言う。
「I wish (that) you got well soon.」というと「もしも願いが叶うならば、病気が 早く良くなりますように。」という感じになって、友達に「お前の病気はもう治 らない」という諦め感満載の表現を与えてしまう。

だが、「I wish you a speedy recovery.」は言える。

「wish」はいろいろな使い方があるので、辞書で確認すること。

(私のお勧めの辞書は携帯アプリ版の「ウィズダム英和・和英辞典」です。)

2.「if it were not for ~」と 「if it had been not for ~」

「if it were not for ~」「if it had been not for ~」は「~でなければ・~でな かったら」という条件をいう時によく使われる。

It it were not for my illness, I could go to the class. ← 仮定法過去 (もし病気でなければ、授業にいけるのに。)

It had been not for your help, we could not have succeeded. ← 仮定法過去 完了
(もし君の助けがなかったら、成功できていなかっただろう。)

3.「Without ~」と「But for ~」

「if it were not for ~」と「if it had been not for ~」は「without ~」か「but for ~」に置き換えられる。

It it were not for my illness, I could go to the class. ← 仮定法過去  
    ⇅
Without my illness, I could go to the class.
    ⇅
But for my illness, I could go to the class.
(もし病気でなければ、授業にいけるのに。)

It had been bot for your help, we could not have succeeded. ← 仮定法過去 完了
     ⇅
Without your help, we could not have succeeded.
     ⇅
But for your help, we could not have succeeded.
(もし君の助けがなかったら、成功できていなかっただろう。)

4.「if」が消える仮定法の文の倒置について

いくつかの仮定法の文は、その条件節の主語と動詞の場所をひっくり返して(倒置 して)、「if」が消せる。

ひっくり返せる文は:

「had + 過去分詞(= 仮定法過去完了)」のある文
「were to」のある文
「should」のある文
「if it were not for」のある文
「if it had not been for」のある文

だけ。

If I had studied very hard, I would have passed the exam. ← 仮定法過去完了  
    ↓
Had I studied very hard, I would have passed the exam.
(もしも、一生懸命勉強していたら、試験に合格していただろうに。)

If the world were to come to an end, I would spend time with my best friend last. ← 仮定法未来
    ↓
Were the world to come to an end, I would spend time with my best friend last.
((仮に、もし、)世界が終わるとしたら、最後に親友と過ごす。)

If you should need more information, contact me. ← 仮定法未来
    ↓
Should you need more information, contact me.
((万一、もし、)更に情報が必要であれば、ご連絡ください。)

It it were not for my illness, I could go to the class. ← 仮定法過去  
    ↓
Were it not for my illness, I could go to the class.
(もし病気でなければ、授業にいけるのに。)

It had been not for your help, we could not have succeeded. ← 仮定法過去完了
    ↓
Had it been not for your help, we could not have succeeded. (もし君の助けがなかったら、成功できていなかっただろう。)

6.「if」のない仮定法の文

上記の他にも:

名詞・名詞句
副詞・副詞句
前置詞・前置詞句
接続詞・接続句
分詞
不定詞・不定詞句
関係詞節

に仮定の意味が含まれている時、「if」がなくても仮定法の文を使うことがある。今回は取り上げない。(機会があれば記事にする。)

判断基準は、文章の中に「would、should、could、might」があり、仮定の意味で考えてみて、うまくいけば、仮定法の文だと言ってよい。

7. 違う種類の仮定法を組み合わせる

時と場合により違う種類の仮定法の文を組み合わせることができる。

例1:

条件節:仮定法過去完了
帰結節:仮定法過去

If I had studied English hard in my student days, I would have more job oppo rtunities.
(もし学生時代に英語を一生懸命勉強していれば、今もっと就職の機会が増えるの に。)

例2:

条件節:仮定法過去
帰結節:仮定法過去完了

If I were rich, I would have bought that building.
(お金持ちだったら、あのビルを買っていたのに。)

全部で6通りの組み合わせがある。

8. 特別な仮定法現在の文型

次のような文も仮定法の文(仮定法現在)に分類される。

May God bless you. =
God bess you. =
bless you.
(あなたに神のご加護がありますように。)

May you have long and happy life!
(あなたが末永く幸せに暮らせますように。)

Long may it last!
(この状態が永く続きますように。)

Long live Japan!
(日本国よ、永遠たれ! / 日本万歳!)

<完>

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