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遊具デザイン。 体を動かしてアイデアを。

こんにちは。
今日は公園や遊具のデザインへの子どもたちの参画について書きたいと思います。

私はベルリンの郊外にある遊具メーカーで公園や遊具のデザインをしています。
先日の記事でも触れたのですが、子どもの参画の程度や形式は様々。子どもたちの希望リストを大人が書き留めるだけのものから、計画段階からや詳細が決まるまで子どもたちが主体的にプロジェクトを進めて行くものまで。

大体の場合、子どもたちが描いた夢の公園の絵が私たちの手元に届きます。
そしてときどき、子どもたちが紙やモールで作った夢の公園の模型たちの写真が送られてきます。

今取り組んでいるプロジェクトでは、子どもたちのスケッチと、体育館で遊具の模型を作った写真が届きました。体育館にある平均台や梯子や跳び箱やウレタンマットを使って、実際に体を動かしながら作った模型です。

おぉー、これは初めて!

このワークショップは1・2年生、3・4年生、5・6年生に分かれて行われたのですが、その違いも見られておもしろい!写真をお見せできないのが本当に残念です。

絵や小さな模型では何でもできてしまうので、その過程ではよりファンタジーがいっぱいの遊具や公園がたくさんできあがります。ところが実際に体を使って模型を作ると、また違うアイデアがどんどん出てきて、同じ器具でもここまで多様な遊びの可能性があるのかと驚きました。

このワークショップを行ったのは、体を使った動きと創造性をテーマに活動しているアーティスト。ワークショップの経過の記録は彼女から直接ではなくて、公園を計画している市を通じて私たちのところに送られてきました。

少し勇気を出してこのアーティストさんに電話して、このワークショップの形式と記録に感銘を受けたことを伝えました。彼女も思いがけない電話に喜んでくれました。

公園と遊具のデザインにおける「子どもの参画」の新しい形との嬉しい出会いでした。

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