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暴漢対策の「マッチョ」と「ランナー」

街には頭のおかしい人種が闊歩している。いわゆる暴漢と呼ばれる人種だ。

そういった輩に遭遇した際、身を守る為に必要なものは何か?

ある格闘家が、以下の2点を結論づけていた。

1.バキバキの筋肉をつける
2.走力をつける

日々、人を倒す訓練をしている格闘家がそう言うのだ。ちなみにこの発言は、Youtuber朝倉未来のそれではない、と、付け加えよう。

自分もこの意見に完全同意する。

格闘家は強い。大昔、ボクシング経験者と手合わせした事があるが、彼はとても優しく、眉間とコメカミに2発の打撃を当て、秒で倒してくれた。

ただこれが、刃物や鈍器を持った人間相手だったらどうか?

「漫画のようにはいかん」と、その格闘家は言う。

いくら格闘家といはいえ、負傷するか、最悪、死に至る。
殺意を持った人間に対峙すると、"戦う気持ち”よりも"恐怖"が勝り、冷静な判断ができなくなるらしい。

その格闘家が言いたいのは、

暴漢に"立ち向かう"のではなく、"そもそも触れさせない"のが最も重要

という事だ。


暴漢、無差別殺人…

古くは2001年の池田小事件、2008年の秋葉原通り魔事件、また昨今では、小田急線や京王線での事件が記憶に新しい。

無論、事件が路上で起こるか、隔離空間で起こるかの違いはあれど、やはり、先に挙げた2点が正解であると自分は思う。

前者の「バキバキの筋肉をつける」は、マンマである。人が人を、動物が動物を襲う時、本能的に、自分より強そうな相手を選ぶ事はない。こちらに関しては、これで終了だ。

では後者の「走力をつける」はどうか?

自分はランナーである。

14年間、月間最低100㎞のランニングを欠かさない、"シティランナー”と呼ばれる人種だ。

多くのランナーは、日常ではトップスピードを出さず、6~8割の強度で走っている。理由は、

1.怪我の防止
2.距離を重視している
3.楽しく走りたい

といったところだろうか?
無論、インターバル走を実施しているランナーは、これに該当しない。

では仮に、日常的に鍛えているランナーが、ガチのトップスピードを出すとどうなるか?

【一般人は絶対に追いつけない】

大事な事なのでもう1度。

【一般人は絶対に追いつけない】

これである。

『そんなことはない』と思う人は、目の前の道路を、自分の思う100%のスピードで走ってみて欲しい。間違いなく、50mそこそこで足が止まる。"息が切れる"、"太ももが固まる”という症状が出るのだ。

『会社でフットサルやっているんで^^』
『学生時代に陸上やってたんで^^』

この手のマウントマンを何百人も見てきたが、現役のランナーには100%敵わない。

当たり前である。
何故ならランナーは、日々走る訓練をしている。心肺機能・脚力ともに、一般人のそれとは比較にならない状態にあるのだ。

ちなみに自分は、キロ4分ペースであれば、軽く900mは走る事ができる。果たして、900mも追いかけてくるアホがいるだろうか?
おそらくいない。結果、自分の身を守れるのだ。

14年も走っていれば、絡まれる事など何度もあった。ただいずれも、足を止めず、中指立てて走り回った方が達成感も強く、何より無傷で済んだのだ。(尚、ランナーに体当たりされると吹き飛ぶので要注意)

『逃げるが勝ち』とは言い得て妙だが、ネガティブな印象も孕んでいる。
『追いつけないは負け』。これならルンルン気分である。


最後に。

非情な言い方だが、下手な正義感で暴漢に立ち向い、命を落とした人間は、とても惨めな人生だと感じる事がある。自分や自分以外を救いたいなら、自らを鍛錬する事が先決だと考えているからだ。

今、あなたが立ち向かおうとする相手は、
『誰でもいいから殺したい』
と考えている人かも知れない。
是非、心に留めておいて頂きたい。

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