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19歳のリアル

年末、19歳の姪っ子とUSJに行ってきました。
今、美容の専門学校に通っている彼女とは高校卒業時に大阪に連れて行く約束をしていたのが、コロナで延期になり、今回ようやく実現しました。

生まれた時から本当によく一緒に遊んでいましたが、中学生くらいから部活動が忙しくなり、年齢を重ねることであまり相手にされなくなっていく現実を少し寂しい気持ちで成長を見守っています。

それが、8月の終わり頃に「冬休みUSJ行こー」とLINEが。
USJに誘われたのは意外でしたが、そういえば大阪行く約束してたな・・・と。
正直、自らこういう場所に行くような年齢でもないですし、元々そんなに興味のあるタイプではないのでこの誘いは楽しみでした。

彼女は新潟市内に住んでいるので、前日の夜にわたしの家に前泊させて、翌朝東京駅から新大阪に向かいました。
今回の旅、USJそのものも楽しめたのですが、19歳になった姪っ子との時間が本当に面白かったです。

本当に幼い頃は、トイレにも行かせてもらえないほど、ずっと一緒に遊んでいました。
それが少しずつ成長していく中で、だんだんと自分の世界、自分の時間が増えていき、会っても他愛もない会話をする程度になっていきます。
そうですよね、わたしが19歳の頃はすでに実家を出て、親戚の大人なんてほとんど相手にしていませんでしたから。

行きの新幹線の中はお互いスマホで音楽を聴いたり、それぞれの時間を過ごしていました。
USJに行って、長蛇の列を並んでいる間も、多少の会話もしつつ、それぞれの時間を過ごします。
それが、2日目に3回目のフライング・ダイナソーに並んでいた時、乗る前の手荷物チェックで前に並んでいた20代前半の女の子4人組を抜いたんです。
その瞬間から、今の10代後半から20代前半の女の子のリアルの話で盛り上がり。
その後、帰りの新幹線の中はずっと彼女と話をしながら帰ってきました。

19歳の彼女が見えている世界。
わたしもかつて10代だった時似たような感情を持ったことがありつつ、でも見えている世界の現実が全く異なります。
まずは、スマホが普及した年齢の違いです。
彼女がまだ3歳くらいの時はまだわたしはガラケーを使っていました。
子どもってみんな携帯電話に興味持ちますよね。
壊されるのが嫌で、携帯電話のおもちゃを買ってあげましたが、おもちゃには全く関心を示さず、本物を欲しがって困った記憶があります。
それが、おそらく小学生になった頃からスマホが急速に普及していったのではないかと。

確か、中学生の頃には彼女はスマホを持っていたのではないな。
でも、その頃に見ていたドラマの高校生たちはまだガラケー時代だったそうなんです。
それで、その高校生たちの繰り広げる恋愛ドラマ?みたいなのに憧れを持っていたらしいのですが、自分が高校生になったときにはその世界は全く違ったものになっていたと。
彼女曰く、スマホの普及により、男子が草食化した、と。
しかも、それに加えてコロナです。
正直、コロナが蔓延して人との接触が避けられるようになってから、今の若い子たちどうやって恋愛を成就させていってるのか非常に気になっていました。
わたしの世代にとってのコロナの影響と、10代に与える影響は明らかに違います。
でも、そのリアリティは実際にその時代を生きている人にしかわからない現実なんだと実感しました。
20代男性の4割がデート経験がないというネットニュースが話題になりました。
でもそれは彼らがそうしたくてそうなった訳ではないのかもしれません。
姪っ子曰く、今はたとえ相手が知っている人であってもTinderを通してでしか出会いが成立しないそうです。

ちなみに、わたしが高校生の時はまだガラケーすらなかった時代です。
大学生の時にみんなが持っていたのは「ポケベル」です。
「ポケベルが鳴らなくて」で育った世代です。
確かに、その時代もポケベルの普及によって世の中の恋愛事情は大きく変化したのでしょう。

わたしが高校生の頃には家の電話しかありませんから、当時の彼氏からの電話は、絶対に親に取り継がせないように、時間を決めて電話の前で待機していました。
今の10代には想像できないですよね、姪っ子には「え?無理!」と反応されました。

ポケベル→携帯電話→スマホの流れは10代の女の子たちの恋愛事情を変えていった現実を彼女との会話で実感することになりました。
恋愛事情だけでなく、これからの将来について彼女が今感じていることなど本当にいろんな話をしました。
それはわたしにとってはすごく新鮮で新しい刺激となりました。

今年は世代を超えた新しい出会い楽しみたいなぁと思います。
若い世代が感じているリアルをもっと身近に感じて、新しい世界が開けたら楽しいですね。

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