生活クラブのすすめ 生協を知っていますか?②
前回、生協について書きました。
今回は、私が加入している生活クラブのことを書きたいと思います。
○ 生活クラブの理念
まずは、理念を紹介します。
「生活することは、未来をつくること」
自分の生活におけるひとつひとつの選択が、明日の自分をつくるし、社会の未来をカタチつくっていくということですね。すごく共感します。
○ 私が思う、生活クラブの魅力
① 消費財が高品質である
② 消費財が適正価格である
③ 暮らしから社会を変えていくという考え
ここからは具体的な話を。
① 消費財が高品質である
これは取り扱っている食品に特に言えることですが、とにかくこだわりが強い食品ばかりです。
例えば、遺伝子組み換え食品は一切取り扱いをしていません。原材料だけでなく、牛などの飼料にも使いません。
それから、食品添加物や農薬を限りなく使わない取り組みをしています。
野菜は、農薬の量に合わせてランクがあり、値段が違います。
化学調味料は使わず、自然本来の味を追求しています。
独自の放射能検査を実施しています。
他にも、独自の基準がいろいろとあり、かなりゴリゴリな高品質なものばかりだと思います。
② 消費財が適正価格である
そんな高品質なものが、適正価格で販売されています。
例えば、似たような食品は、成城石井や紀伊國屋、オーガニック食品店でも取り扱っているかもしれませんが、価格が全然違います!
生活クラブでは利益を追求していないこと、運営費を組合員で出資していること、生産者と年間で直接取引していることなどの理由だと思います。
特に、長期的な予約販売は、生産者も計画的に生産ができるので、とても良い取り組みだと思っています。
それから、基本的には消費財ごとに値段が変わりません。
スーパーなどでは、野菜など生産量が増えすぎると値段が下がり、安売りをしますよね。まとめて仕入れてあげるけど、叩き売りみたいな。
安くて嬉しいけど、農家さんがこの値段で利益がでるの?と心配になってしまいます。
生活クラブでは、多少の変動はありますが、基本的に安売りはしません。
普段は頑張って良いものを作っている生産者さんを応援するつもりで購入します。逆に、市場で値段が高騰している時も一定なので助かることも多いです。
あと、杞憂かもしれませんが、、将来的に食糧不足になっても予約消費財は確保されているので、多少の安心感があります。
③ 暮らしから社会を変えていくという考え
○ 東日本地震の時に、被災した組合員や生産者に対しての支援カンパを集めていました。
直接支援で行き先が明確なので、迷わず寄附を決めました。
また、福島県からリフレッシュツアーを開催するとのアナウンスがあったので、そちらにもカンパをしました。発生当時は放射線量が高かったので、外でマスクを外して満足に遊べない家族連れを招待して思いっきり楽しんでもらう。という企画でした。
生活が大変な時に、金銭的にも心情的にも旅行しずらいと思うので、とてもいい企画だと思いました。
○ 食品の容器に瓶が多く、リユースを勧めているのが、とても理に適っていて良いと思っています。
当たり前ですが、牛乳パックをリサイクルして別の紙製品を作るより、牛乳瓶を洗浄煮沸して何度も再利用するほうが効率的で、エネルギーが少なくて済みます。
一般の流通では、割れる可能性があり、大量輸送に向かないガラス瓶は使われることは少ないですが、生活クラブではトマトケチャップやマヨネーズ、醤油などのさまざまな食品が瓶に入っています。プラスチックゴミが減る点でも気に入っています。
○ 月に1回、本のカタログ冊子が配布されます。
組合員の中から本の担当者が選ばれ、毎月選定しているそうです。
選んだ本の解説も各組合員がそれぞれ書いていて、とても楽しく読んでいます。編集者や批評家ではなく、一般の組合員が自分の感想をまとめているので、率直に本の良さが書かれており、私にとって、読んでみたい本を見つける機会になっています。
ちなみに、定価の10%引きなのも嬉しいポイント。
○ 良いところばかり書いてきましたが、不便なところも
首都圏や、一部地域では、個別宅配が実施されていますが、私の居住地ではまだ本格的に個別宅配が始まっていません。
なので、毎週、消費財を取りに行く必要があります。
どういうことかと言うと、もともと生協は共同購入をすることで、安く安定的に商品を購入してきたという背景があります。
ご近所で班をつくり、配達してくれる場所を一ヶ所にして、そこに班の人の分をまとめて配送してもらい、自分達で冷蔵品、冷凍品などはクーラーボックスに入れるなどの管理をし、各自がそこに自分の購入品を取りに行くのです。
配送の手数を減らし、自分達で管理することで、適正価格を実現しています。
班によって条件はさまざまですが、場所を提供してくれる方がいて、管理を担ってくれています。助け合いの精神なので、もちろん手伝いはしますが、負担の多い人がいることによって成り立っているのも事実です。
また、取りに行くのも忙しいと大変です。
専業主婦が多い時代に成長したシステムなので、今の共働き家庭には物理的に利用しずらいと思います。
本来、子どもが産まれたばかりの子育て世帯が新規加入のボリュームゾーンですが、伸び悩んでいて、組合員の高齢化が進んでいます。
助け合い精神やご近所精神も大事ですが、時代に合わせて変化が必要な部分ですね。
○ まとめ
私が加入している生活クラブについてご紹介しました。
生活クラブを通して知識を得ることも多く、社会の勉強にもなっています。
とってもおすすめです!
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