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🎬『スリー・ビルボード』感想

少し前に見た作品の感想を書きます。

何度も挑戦しようと思い手に取ることはあっても
内容は重めと聞いて躊躇していました
ようやく腹を据えて鑑賞

本作は、第90回アカデミー賞主演女優賞と助演男優賞を
獲得しました。

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♢あらすじ(引用)
最愛の娘が殺されてすでに数カ月が経過したにもかかわらず、犯人が逮捕される気配がないことに憤るミルドレットは、無能な警察に抗議するために町はずれに3枚の巨大な広告板を設置する。それを不快に思う警察とミルドレットの間の諍いが、事態を予想外の方向に向かわせる。

♢感想
『怒りは怒りを来す』
そうであるならば、私たちは怒りに愛で応えよう

当初予想していたストーリーとかなり違う!

閉塞感と差別が蔓延する小さな街で
登場人物それぞれの想いは
交差して、ストーリーが紡がれていく

終始、復讐劇かと思いきや少しずつ物語の様相は変化する

「助けが必要な時はいつでも私たちが力になる」
神父の優しくも凡庸なそんな言葉より
かつて敵対していた人の行動によって救われることだってあるのだ

誰かのさりげない優しさに、救いの手に
気づくことが出来たら幸いである
そして、その優しさに感謝することが
出来たなら、この世界は人は変われる

生きていく中で、私たちは幾度となく人に救われ
人生を変えるきっかけを与えられていた
とこの映画が気づかせてくれた

同時に、いかに人間が自己中心的で
優しさに愚鈍であるかも…

善意と悪意が入り乱れる
こんな世界でもまだ善意が溢れていると

そして、名もなきヒーローが
それぞれの葛藤を抱いて
闘っているのだと気付かされました

おわり。

p.s.鑑賞後は、いい作品だなーで終わっていた今作ですが
見てから数日経った今でも忘れらないシーンがあって、
思い出すたびに胸が熱くなります
これは、じわじわ来るタイプの映画なのかも。

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