魅惑の髭とバター醤油
なんで女の私にも生えちゃうの、髭。
男の人ならわかる。男らしさの象徴みたいなかんじがするし、実際そういうことでしょ?
でも女の私にはどう考えてもいらない。
例え産毛でも、鼻の下にふわふわ揺れるそれを鏡で見るとげんなりする。さっしーだか誰だかは、鼻の穴以下の毛は不要だと言っていた。
私もそう思う。とりあえず髭だけはいらない。
そんな私が本日、魅惑の髭に出合いました。
こちらサラツヤ巻き髪ロングヘアー。
バリキャリOL、歌舞伎町の蝶…ではありません。
ヤングコーンの髭です。
今日の今日までヤングコーンといえば、サラダバーでしかお目にかかったことがありませんでした。皮付きのヤングコーンなんて珍しいですよね。
髭
という名前であることを忘れそうなほどのツヤ。
とうもろこしの髭は、実一粒に付き1本生えているそうです。ヤングコーンも同じ。ひげはめしべの役割を果たし、受粉することで実をつくる。つまり髭が実を生むわけです。ヤングコーンの粒ってめちゃくちゃ小さい。だからこそここまで細く美しいツヤを生むのだろうか。神秘。
販売時はこんなかんじ。
皮をめくっていくと、艶やかな髭が姿を現します。この髭、食べられるんだとか。
今までとうもろこしをゆがくたびに一生懸命剃ってきた…否、むしってきた髭。
脇役どころか、髭不要論をとうもろこしにも感じていたほどでした。
購入したお店での助言通り、コーンの実に到達する最後の1枚まで皮をむき、ひげにアルミホイルを巻いて魚焼きグリルに10分。
濡れ髪…ではなく、蒸し髭が完成。
ホイルを開けた瞬間、ふわあっと、
とうもろこしを少し癖付けたような香り。
とうもろこしそのものの甘みある香りというよりも、少し苦味を感じるような香り。
バターをちょっとチンして、バター醤油でいただいてみました。
食感はシャキシャキ。味はとうもろこし…とまではいかないけど穀物っぽい味。クセになります。そしてめちゃくちゃバター醤油に合う!
ヤングコーン本体よりも、むしろ髭にハマる。髭が主役。とうもろこしを食べてこんなことを思う日が来ようとは。とうもろこしでなくともこんなワードが出た日はないけれども。
これだけの美しい、新鮮な髭(違う、ヤングコーン)を販売できるのは、購入した八百屋さん(旬鮮直 食材しのや)と農家さん(鈴木農場)のご努力だと感服。
地産地消の幸せをシャキシャキと噛み締めました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?