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【連載】エンジニアリングでビジネスをハックする Google Playランキング1位エンジニアがこれからミツモアでやりたいこと

こんにちは、ミツモア広報の花田です。

今回インタビューでご紹介するのは、現在3チーム体制となったエンジニアチームの開発リーダーteradonこと寺井です。

わからないことがあればteradonに聞け」というくらい開発チームの生き字引のような存在です。

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寺井 大樹
profile
SoftBankにて開発を担当後、クラシルの初期AndroidエンジニアとしてGoogle Play1位達成、Google Playベスト オブ 2017受賞。
法政大学 経営工学部卒

前職、前々職ではアプリ開発で輝かしい実績を上げてきた彼は、ミツモア最初の正社員エンジニアとしてジョインし、ミツモアの基礎エンジニアリングを築き上げたといっても過言ではないでしょう。

2021年夏の時点で、150名規模まで成長したミツモア。今後ますます成長を加速させるために、自身が目指していること一緒に働きたいエンジニアのプロファイル、ミツモアが積み残している開発課題までを、真っすぐに語ってくれました。

なお現在、ミツモアは事業拡大を進めておりエンジニア・デザイナー・PdMをはじめ多くの職種で積極採用中です。ぜひWantedlyのリンクからカジュアルに面談をリクエストしてください。
エンジニアチームの詳しいご紹介は「ミツモア エンジニア向け会社説明資料 / about meetsmore for engineers」を公開しておりますので、そちらも併せてご確認ください。

大手インターネット関連企業から動画サービスを経て、創業間もないスタートアップ期のミツモアへ

ーー前職の国内最大レシピ動画サービス「クラシル」を提供するdelyではどのようなお仕事をされていたんですか? 受賞歴なども教えてください。

delyでは最初期のクラシルアプリのAndroid版の開発全般を担当していました。その前はソフトバンクで新規事業の開発の部署にいたのですが、より挑戦できる環境を求めてスタートアップ界隈に飛び込みました。受賞歴としてはGoogle Play 2016 ベスト自己改善アプリ部門を受賞し、
クラシル Google Play 2016 ベスト自己改善アプリ部門
2017年5月にはGoogle Playのランキング1位(Apple Storeと同時1位)を獲得しました。
国内最大レシピ動画サービス「クラシル」が10日連続でApp Storeランキング1位を獲得。Google play(TM)ランキングとの同時1位に! (2017年5月12日)
このタイミングでクラシルの初CMが全国に流れたのも良い思い出です。
それ以前のソフトバンク時代では、『かざして募金(現つながる募金)アプリ』を担当し、2015年のグッドデザイン賞を受賞しています。
2015年グッドデザイン賞からWebサービス12選・アプリ16選

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@teradonburi 名で技術ブログを運営。Qiitaコミュニティでの貢献活動を数値化したQiita Contributionsは1万5000を超えている

ーー非常に輝かしいご活躍をし、その後、ミツモアにジョインされるわけですが、ところで、Qiitaでも技術的な発信をたくさんしていて、エンジニア界隈での信頼が凄いみたいですね。情報を共有することは、自身にとってどんな位置づけですか?

元々技術ブログを書き始めたのは自分自身が見返したりするために技術的によく使ったり、その時々の流行りそうな情報がまとまっていたらいいなというのが書き始めたきっかけです。その情報が他のエンジニアが求めている情報と一致したということが伸びた要因ですね。

位置づけというとContributeが伸びて特段何か変わったことと言われるとそこまではないのですが、イベント等で外部のエンジニアと交流した際に意外に自分の記事を読んでくれていることがわかるとやっぱり嬉しいですね。そういう意味では一種のバロメーターのようなものでしょうか?

ーーじつは、ミツモアの若手エンジニアの中にこの@teradonburiのQiitaをバイブルにしていて「入社を決めた理由の一つが寺井さんがいるから」という方もいるんです。この話題はまた別の回で。

限られたリソースでミツモアを二人三脚で技術構築した創業期

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創業当初のオフィスにはキッチンがあり、残業夜食の自炊やダイレクトリクルーティングを兼ねたパーティーも開催していた

ーーさて、ミツモア全体でも古参に数えられる社歴ですが、ジョインした当時のミツモアはどんな感じでしたか?

スタートアップあるあるなのですが、最初はSOHOでした。
夕飯等を自炊なんてしてたりしてました。この辺はベンチャー初期ならではの面白い部分ですね。限られた人的、金銭的リソースでどうすればユーザ数や依頼数が増やせるのか考えたり、会社のカルチャーとかも社員一人ひとりが作っている感じで楽しかったです。

ーーその頃のミツモアと今とでは、開発チーム体制や開発環境はどのように変わりましたか?

ミツモア初の開発正社員としてジョインしました。その頃の開発は弊社CTOとインターンと業務委託と二人三脚の体制で開発をしていました。

最初は自前のMacbook proで開発してましたが、1年目以降は会社支給でMacbook proが配布され、最近はM1 Macbookの配布がされたのでエンジニアの開発環境に関しては頑張っている方だと思います。

事業内容に興味を持ち続けることが立ち上げ期のエンジニアには不可欠な資質である

ーーところでエンジニアのキャリアパスの話しを伺いたいのですが「技術を極めたい」スペシャリスト志向のエンジニアと、「ビジネス適応力のある」マネージメント志向のエンジニアがいると聞いてします。寺井自身さんはどのように考えますか? またあえて分類するならどちらになりますか?

エンジニアのキャリアパスの傾向としてはあるとは思いますが会社によって違いますし、両方やっている(状況的にやらざる負えない)場合も多いですし、一概に二分類の物指しだけで測れないと思います。私自身はスペシャリスト志向寄りですがどちらを極めたいという指針で動いてはいません。

ーー「技術を極めたい」スペシャリスト志向のエンジニアというのは、ミツモアでどのような仕事の役割を担うのでしょうか?

スペシャリスト志向、マネージメント志向関わらず、会社の事業内容に精通している、関心があることが前提だと思っています。特にミツモアでは扱っている業務の幅が広く、様々なエッジケース(局所的な問題や課題)が発生します。
スペシャリスト志向エンジニアに求められるのはその中でも解決が困難な各分野の課題に立ち向かえる人だと思います。例えば、依頼者と事業者のマッチングやチャットの機械学習部分などは、改善の余地はまだあると思います。また、すでにインフラ構築専任のエンジニアなど特定分野の専業エンジニアはいますし、今後得意分野を活かして働くスペシャリストも増えていく予定です。

これまでの、そして、これからの、Techベンチャー・ミツモア

ーーでは、ミツモアがここまで成長する過程でどのような技術課題に取り組んできたのかを、情報共有していただけますか?

ミツモアのプラットフォームの原型となったのはアメリカのユニコーン企業であるThumbtackというサービスを参考にしています。
もともと一人の依頼者が質問を回答するとその条件に合ったプロにマッチングを知らせ、先着5名の事業者から応募時に手数料をいただく仕組みでした。

私が入った直後はrollbar、datadog、slack通知、circle-ciなどの最小限のDevOpsツールを導入しつつ、トラフィックやベースの仕組みの構築をしていました。ある程度の仕組みも完成しトラフィックも増えてきたため弊社CTOが決済システムを導入し、ご指名※、成約課金※、自動応募※などのビジネスモデルの仕組みを構築していきます。

※ミツモアが提供してきたサービスの呼称 詳しくはコチラの記事参照

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「むずかしい話しもわかりやすく嚙み砕いて説明してくれる」と後輩エンジニアからも全幅の信頼を寄せられている

ーーこの連載企画のコアコンセプトに「エンジニアリングでビジネスをハックする」というテーマを掲げています。そのテーマに沿って寺井さんが技術でミツモアの事業成長を成し遂げたエピソードを教えてください。

成し遂げたなんて大仰なものはないです。全ては地道な改善の積み重ねです。特に苦労したのは各地域に対応をするために全国市区町村データの構築の部分ですかね。その中でも最初から導入して良かったのはBigQueryによるヒストリカルなログデータを蓄積する基盤の構築と、それをグラフ化するredash(BIツール)との連動です。

SEO施策などランディングページや依頼者の依頼導線部分と見積もり用の依頼質問の仕組みづくりには初期から力を入れていました。ヒストリカルなログ基盤を作ることにより、各LPの依頼ダイアログのCVRなどの重要な指標のトラッキングやUIのABテストなど攻めの施策にも積極的に取り組みやすくなったと思います。SEO的な部分に関してもページの高速化を図るためにSSR(Server Side Rendering)やAMP(Accelerated Mobile Pages)など当時としては先端のWeb技術にチャレンジして一定以上の流入効果があったと思います。

コンテンツ面に関してもHeadless CMSなどを導入して、リッチで柔軟なコンテンツ表示を継続的に提供できる仕組み作りをしました。このような継続的に流入を増やすための仕組みの構築には大きく貢献出来たと思います。

ーー現状の積み残した技術的課題は何ですか? その課題克服のために、どのようなエンジニアにミツモアにジョインしてほしいですか?

プラットフォームという性質上、共通化された機能が優先され、業種分野に特化した機能に関してはまだまだ発展途上中です。以前に出したマッチングやチャットまわりの仕組みに関しては機械学習を導入して無駄なやりとりを削減したりとプラットフォームのあり方的にもまだまだ改善の余地もありますし、ミツモアのノウハウを流用しつつもさらに別の事業展開なども挑戦しようとしています。そういったむずかしい課題や新しい取り組みに対して挑戦できるような人を求めています。

ーー自身が今後ミツモアでやりたいこと、取り組みたい仕事はどのようなものになりますか?

クラシルではアプリ分野で世の中への影響、寄与を与えることができたので、ミツモアに関しては日本中で誰もが知っていて使われるようなウェブサービスプラットフォームに成長させたいと思っています。

ーー最後にエンジニアとしてミツモアで働く、働きがいとは何でしょうか?

ミツモアはカメラマン、クリーニング、士業など様々な事業者の業務形態やビジネスモデルの課題を解決することが可能なプラットフォームです。このプラットフォームに携われば携わるほど世の中がどのような仕組みで回っているのか知ることができるのと、プラットフォームで一般にイメージされているようなある種の派手さはないですが作ったプロダクト/サービスを通じて依頼者と事業者の橋渡しができて、世の中に貢献できている手応えを実感できることにやりがいを感じています。この考えに共感いただける方はぜひ応募をお待ちしております。

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幅広いカテゴリーでビジネス展開するミツモアを、技術でに支えている開発リーダー寺井のインタビュー、いかがでしたか? 

スペシャリスト寄りの思考を持ちながら、様々なエッジケースに立ち向かう姿勢はハイブリッド型キャリアを持つ人が多いミツモアでも一目置かれています。

「もっと話が聞きたい!」などオフィス訪問のリクエストなども、Wantedlyのリンクからリクエストしてください。




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