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初めての資金調達を実施しました

ミートキャリアの代表喜多村です。
この度、ミートキャリアを運営する株式会社fruor(フルオル)は初めての株式発行による資金調達を完了いたしました。

「やっとスタートラインに立てたかな」という気持ちと、これからの期待や不安が入り交じる(正直)気持ちではあるものの、一つの通過点として今の状況や想い・今後の展望について書きたいと思います。

今回の資金調達について

ミートキャリアというオンラインキャリア相談サービスを開始したのが2019年11月。「そろそろ次のフェーズに行かないとな」と感じ始めたのが2021年になったくらいのとき。そこから今回の資金調達に関わる活動を本格化しました。

このときは資金調達というのが人生で初めての経験で、どうなるのか全く分からなかったので、数いかねばと1ヶ月半ぐらいで30名程度の投資家の方々にピッチをしていました。
基本的には、ボロボロに言われながら進んでいくので(最初からそうなることは分かってはいたけれども)、自分の信じているものは正しいのか?やっぱりダメなのか?と思うときも沢山ありました。
だからなのか、当時「このまま資金ショートしたらどうしよう」という不安が離れず、誰かに追いかけられる夢をよく見ました。夢で追いかけてきたあいつは誰だったんだろう。笑

そうして色んなコメントをいただきつつも、沢山の投資家の方とお話していくうちに、徐々に「人は誰しも迷いながら意思決定して進んで行くし、そこで諦めずに考えて意思決定し続ける根気こそ最も重要なのだ!」と無理矢理にも割り切って、乗り超えるようにしていました。

振り返ると、今回ご縁がなかった方々も含め多くの方にお時間をいただき、学びになるフィードバックをいただく本当にとても良い機会でした。これまでは事業のことを客観的にコメント頂ける場もなかったので、そんな視点もあったのかと気づきがあり、自分自身や事業を成長させてくれた機会でもありました。

ただ一方で、資金調達をする中でお話した方からはこんなコメントもあったのも事実でした。

「若い女の子が頑張ってるねって感じ」
「ビジュアル(見た目)で勝負したら」
「女性のユーザーが多いっていうけど、そもそも女性は仕事したいと思ってないのにやる意味ある?」

事業そのものへのフィードバックだけでなく、私自身の年齢や性別、女性という性別に対しての先入観に偏ったコメントもありました。
私だけの話であれば、考え方が合わない場合は「もうこの人と喋らない」と割り切ることもできました。しかし、令和の時代になってもなおこの状態であれば、後の世代も同じように言われていくのかと思うと、自分がこの事業や実績で社会を変えてやると一層強く思うようにもなりました。


実のところ、2020年は長い間、ミートキャリアはスタートアップ的に資金調達をして成長させていくべき事業なのかということを考えていました。
個人向けのキャリア相談事業という、まだ世の中で明確なマーケットが確立されていない中で、今、資金調達をするべきなのか?という点が悩ませていた一番のポイントでした。

ですが、自然と毎月の実績が積み上がって、使って頂くユーザーさんから「利用して人生が変わった」「キャリアへの向き合い方がポジティブになった」「ミートキャリアに出会わなかったら今の仕事はできていない」など、沢山の感想のコメントを頂く中で、実感したのです。この事業は絶対に社会に必要であるし、もっと世に広めて行く必要があると。

そして、私自身の想いとして、この事業はただの「キャリア相談」で終わるのではなく、その先にある「誰もがどんなライフステージにあっても自分に合った働き方でイキイキと働くことができる」社会を早く実現したいと強く望むようになったからこそ、今回の資金調達に動こうと意思決定しました。

この意思決定は、私の中ではある意味そんな社会を目指すという大きな夢に向かう覚悟だったなとも感じています。

どんな思いでミートキャリアを創ったか

では、なぜミートキャリアという事業をやっているのか?を改めてお話したいと思います。

ミートキャリアを創る前、私は地方大学を卒業して会社員をしていました。
当時は一個人として、「もし将来家庭を持ったしても、どんなライフステージにあったとしても、イキイキと働き続けたいな。でももしかしたら会社の中でそういう選択肢ってないのかもしれないな」と漠然と感じていました。自分が、こうなりたいと思うような働き方をしながら楽しそうに働く大人に出会うことができなかったからかも知れません。

そこから、もし働き方に制約ができたら自分の思うように働けなくなるかも知れないと感じ、若いうちにチャレンジをしたいと思い転職をしました。そこで採用活動を担当する中で、育児中などで働き方に制約があるが故に「働き口がない」とか「キャリアに成長実感を持てない」と言っている人と沢山出会いました。

世の中にこんなに困っている人たちが沢山いるのに、一方で社会では労働人口が減って困っていると言っているもったいないのではないか」と単純に考えた私は、当初、働き方に制約があってもやりがいを持って週3−4日だけ働きたい人と企業をマッチングをする人材紹介を始めようとしました。

やり始めて分かったことは(今思えば当たり前ですが)、人材事業は基本的にはマッチングが成約した人の年収の何%かを企業からもらうビジネスであるということでした。故にバリバリ働けて、かつスキルや経験がすでにあって、すぐ転職に動ける人たちがどうしても優先されてしまうことになります。
だから、働き方に制約があったり、すぐの転職活動は考えていない人たちは後回しになりやすく、また年収の高い求人を成約させたいという『本人のキャリアにおける希望以外』のところでインセンティブが働いてしまうということもあるのが現状です。

こうした人材事業では、私が目指したい『働き方に制約があってもイキイキと働ける社会』を目指すことは難しいと感じました。

もっと本人のキャリアだけ向き合って、その人が目指したいキャリア実現を伴走するような事業が必要だ。

そのためには何もインセンティブが働かないように、個人からお金をいただくキャリア相談事業をやろう!と思い立ち、そこからミートキャリアの原型となるサービスを創り始めました。

働き方に制約がある方だけではなく、例えば今までやったことのない新しいことに挑戦したい方でも、自分の経歴ではもう無理じゃないかと諦めかけている方でも、今すぐなにか行動するわけではないけどじっくり自分と向き合いたい方でも、転職だけじゃない選択肢も考えたい方でも、ミートキャリアはどんな方でもまっすぐその個人の実現したいキャリアを支援をすることが出来るように。

しかし、個人からお金を頂くキャリア支援の形を実現するにもかなり葛藤があったのは正直なところです。実際、「困っている個人を助けたいはずなのに、個人からお金を頂くのはどうなの?」というネガティブなコメントを頂くこともありました。
ただ、目指す社会の実現には既存の人材業界では解決できない負を解決する必要があると強く感じていたし、それに共感してくれるメンバーもいたので、今はまだないこの事業に賭けようと思えるようになりました。


これから創りたい未来

そうした想いで2019年11月にサービスをリリースしてから1年半、まだまだ荒削りだったプロダクトを支えてくれたメンバーや、利用してくれたユーザーの皆さまには本当に感謝してもしきれません。

これまでスッとここまで来たわけもなく、ボツになったアイディアや仮説も沢山ありましたが「もっとサービスを良くするためにはどうすべきか?」を日々議論しながらトライ&エラーを繰り返し、ユーザーの皆さまにはヒアリングの機会やシェアのご協力を頂きながらじっくりとじっくりと立ち上げてきました。

今のミートキャリアは、関わる全ての人によってできているなあと日々感じています。

これまでの社会では、”週5日フルタイムで1社に定年まで勤める”ということが一般的とされてきましたが、今後は確実に人々が希望するライフスタイルや働き方はどんどん変化し多様化していくと感じます。

ミートキャリアは、誰もがどんなライフステージにあったとしても、自分に合ったキャリアや働き方を選択することを支援し、その人生に伴走できるような存在になっていくことを目標にしています

そして、その先に一人ひとりが色んな働き方を実現しながら、イキイキと働いている社会を見ることが夢です。

今回の資金調達は、こうした夢を掴みにいきたい、自分たちの見える範囲でキャリア相談をするだけではなく、もっと大きく社会を変えることを目指しに行きたいという意味を込めた意思決定でした。

これからも、ミートキャリアはメンバー一同ますます頑張ってまいりますので、キャリアに悩んだときは、そしてキャリアに悩んでいる方がいたときはぜひ「ミートキャリア」を!よろしくお願いします!

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