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ワーママ転職成功のカギ~柔軟な働き方をしたいと思ったら

仕事と家庭 の両立、育休復帰不安、マミートラック、小 1の 壁…。子育て中の働き方の悩みは様々ですが、コロナ禍での働き方変革を受けて、最近特に「柔軟な働き方がしたい」と転職を希望する方が増えています。

そこで、ミートキャリアでは2月24日夜、オンラインイベント「ワーママ転職成功のカギ~制約はあっても転職できる!」を開催。ミートキャリア代表取締役CEO喜多村 若菜が、時短勤務の転職求人サイトを運営する株式会社ビースタイルスマートキャリア取締役部長藤田祥子さんと、ワーキングペアレンツ特化型の転職サービスwithworkを運営するXTalent株式会社代表取締役上原 達也さんをゲストに迎え、ワーママ転職市場の実態や成功のカギについて紹介しました。

「ワーママ転職」支援の最前線にいる3人の話が聞けるとあって、当日は100名を超えるワーママやパパ、産育休中の方らに参加いただきました。後半ではたくさんの質疑応答も!
本noteでは、登壇者からの惜しみない情報提供やアドバイスをたっぷりお伝えします。本日公開のアーカイブ動画とあわせて、ぜひご参照ください。(視聴方法は最後に紹介)

では、早速、リアルなディスカッションをどうぞ。
登壇者プロフィルをはさみながら、ご紹介します。

Q:時短勤務、残業なし、柔軟な働き方の求人案件は増えている?実際にあるの?

A:コロナ禍を経てよくやく回復基調に。柔軟な働き方の求人も増えてきた

藤田さん:コロナで一時的に減りましたが、ハイキャリアや管理職層の求人は右肩あがりで増えています。また、変則的な(柔軟な働き方の)求人を出す企業様も増えてきました。ワーママの働きやすい求人という点では、ようやく回復基調にあると思います

ビースタイルスマートキャリア藤田祥子さん

上原さん:企業からの問い合わせも増えています。リモートワーク当たり前になり、地方の優秀な人を採用しやすくなりました。テクノロジー企業を中心に、リモートワーク、フレックス制度を導入する企業が増えています。withworkで扱う求人は、大半がリモート、フレックスありです。

一方、時短勤務の求人が増えているか?という点では、ワーキングペアレンツがフルタイム勤務を希望している実態があります。年末に弊社でアンケートを取ったところ、7割が柔軟な働き方ならフルタイム勤務を希望と回答されました。

withwork上原 達也さん

藤田さん:求職者の声を受けて、企業側も働き方を変えていると思います。今はスキルの高い方を採用したいと言えば言うほど、働き方の自由度をあげていかないと見つかりません。

Q:求人に応募してから条件交渉する(週4日勤務に変えてもらう、リモート可にするなど)はどのくらい現実的?実際ありうる?

A:可能性はある。まずは自分の条件を定めてエージェントに相談を

藤田さん:弊社は派遣が多いので、応募してからの条件交渉はめちゃくちゃウエルカムです。応募先企業のミッションに応じて働き方は変更できるため、「こういう方が週4日勤務で希望していますが、いかがですか?」と相談すると、応じてくれる企業は多いです。

逆に候補者がいない状態で、企業側に時短勤務や在宅勤務を打診しても進まないことが多いので、実際に候補者がいる方が交渉の成功率は高いです。ばしばし相談してもらいたいです!

上原さん:選択肢は限られますが、できなくはないと思います。それが「絶対条件」なのか、「できれば条件」なのかしっかり決めた上で、エージェントと相談してほしいと思います。

喜多村:ミートキャリアでもカウンセリングで条件を定めたうえで戦略的に動かれて、希望する働き方を実現したユーザーさんはいらっしゃいます。可能性はあると思います。

藤田さん:柔軟な働き方を求める求職者の声が大きければ大きいほど、働き方の選択肢は増えていきます。企業側にも「採用するためには条件を変えなくちゃ」という危機感を強める効果はあり、世の中全体で働き方を増やすことにつながると思います。

上原さん:まさに。コロナ前だと求職活動時にリモート勤務を条件にするのって、どうなの?って感じでしたが、今は「リモートワークができない会社だから辞める」という人が多い。逆転していますよね。


Q:働き方に柔軟な企業とそうでない企業の見分け方はある?

A:経営者の考え方や、その会社の働き方のスタンダードを知る

上原さん:僕のおすすめは、「その会社の働き方のスタンダートを知る」という事です。
つまり、その会社で男性がどう働いているかが大事。
よく「うちもママさん社員いますよ」と言う企業がありますが、ママ社員でも人によって仕事への意欲や働き方の希望は違うので、男女関係なく育児や介護などケアをしながら働く社員がどのくらいいるのかを広く見た方がいいと思います。
社内に時短勤務の女性もいるけれど、大半が男性で夜11時まで働いているようだと、それは働きやすい環境ではないかもしれない。

喜多村:育休を取れたとしても、その後の働き方はどうか?ということですね?

上原さん:そうですね。経営者が子持ちであっても、その方の「理解」が何を指すか、バイアスや違和感がないかは、よく観察したほうがいいです

朝子どもを保育園に送っていき、そのまま自転車で会社に出社しているという経営者もいれば、お子さんはいるけど子育ては妻任せという経営者もいます。

喜多村:その経営者の価値観をリサーチするということですね。

藤田さん:私も大事にしているのが、経営者の考え方です。ブログなどを見て、経営者の考え方がどのくらい柔軟か?を調べます。

それから、男性の育休取得率。また、企業単位ではなく、部署単位で柔軟さを見るのもポイントかなと思っています。その部署でどのくらい働くママパパがいるか、休んだ場合のカバーの方法なども聞きます。

喜多村:
考え方はブログやSNSでチェックするとして、部署での人数や働き方は面接などで直接聞くということですよね?前のめりになりすぎるとよくない?と思う方もいるかもしれません。いい聞き方ってあるんでしょうか?

藤田さん:まずは枕詞ですね。「長く働き続けたい」という会社にとってメリットのある話からするといいと思います。働き方について聞いて、「なんだその質問?」という態度を取られたら、それはワーママが働きにくい会社だと思います。

Q:ワーママで転職を成功させる人とそうでない人の違いは?

A:働き方の希望とキャリアの希望を切り分けて考える。

藤田さん:「ワーママ転職」成功のカギは、時間的制約の中でどれだけ価値発揮ができるかということ。そして、それを意欲的に話せるかどうかだと思います。自分の強みが何で、その会社にとってどんな価値を発揮できるかまで語れると、良いですね。

働きやすい求人であればあるほど、希望する人の数も多くなります。そこで選んでもらうことが、第一歩です。

ミートキャリア代表 喜多村 若菜

喜多村:転職はしたいものの、自分のやりたいことや強みを言語化できずに悩むユーザーさんも多いです。これを明確にするのとしないのでは、応募できる企業が変わってくるので、重要だと思っています。転職活動前の自己分析は私たちミートキャリアがサポートするべきところですね。

上原さん:成功のカギは2つあって、1つは何のための転職なのか、働き方の希望とキャリアの希望を切り分けて考えることが大事です。求職者の方と面談をしたときに転職軸を訪ねると、「リモートワークをしたい」「フレックスタイム制のある会社で働きたい」で終わってしまうことがあります。

それは前提条件であって、それができたうえで何がしたい?どんなチャレンジしたい?を考えてほしい。本当は考えているのに、つい働き方の希望が前面にきている事が多いですね。

2つ目は、切り分けた考えを元に、自分が企業に提供できるものは何か?自分を採用するメリットは何か?を考えられるといいです。「こういう事が欲しいです」と求める姿勢ではダメです。自分の売り込み方はエージェントやミートキャリアに壁打ちして言語化してもらうのがいいと思います

喜多村:上原さん、ミートキャリアのおスススメ、ありがとうございます笑。でも本当に、強みの言語化は、1人でやらないほうがいいです。自分では苦なくできることが強みだたったりするのですが、それは自分では発見しづらいからです。

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この後は参加者からの質問にたっぷりお答えしました。実際に転職活動中の方からのご質問が多く、ワーママ転職のリアルな悩みや声が飛び交いました。
質問の一部を紹介します。

  • Q:大手エージェントからは 「紹介出来る案件がございません」と入口にすら立てられない場合、どこからアプローチするのが転職活動を成功させる鍵になるのでしょうか?

  • Q:営業事務をしていますが、自社でしか通用しないスキルな気がしています。事務職のスキルをアピールするにはどうしたら良いでしょうか

  • Q:小1の壁を前に現職での両立が難しく、柔軟な働き方を目指して転職活動をスタートしましたが「東京23区のみ」となってしまうことが多く…フルリモートであっても地方在住では難しいのでしょうか?

  • Q:自分のスキル・資質が複数棚卸しできた中での悩みがあります。これが「強み」と思ったことがあったとしても、他者と比較した時は相対的には劣るように感じられ、自信につなげにくく悩んでおります。

他にもたくさんの質問やお悩みの声が挙がりました。どの質問にも藤田さんや上原さん、そして喜多村からの回答やアドバイスをしていますので、気になる方はぜひアーカイブ動画でご覧ください。

※アーカイブ動画の公開は3月31日で終了しました
無料視聴できるほかのアーカイブ動画もありますので、ぜひご覧ください!


自分の強みや転職軸がわからない方へ

藤田さんや上原さんのお話にあった「自分の強み」や「提供できる価値」がわからないという方、活動中に転職軸がブレてしまった、面接を受けて自信をなくしてしまったという方、ミートキャリアのキャリアカウンセリングをお役立てください。


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