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今だから こどもとしたい おしごとの話 ―在宅勤務や外出自粛のおうち時間に―

※ホームページで掲載していた過去ブログ記事(2020/4/23)の再掲です。記事内容は当時のものです。ご了承下さい。


新年度が始まろうとした矢先に緊急事態宣言が出て、気づけば来週からゴールデンウィーク。今年は旅行や帰省、お出かけができませんが、気持ちを切り替えて、おうち時間を充実させる方法を考えたいですね。

お子さんが年中~小学生くらいの方、こんな時だからこそ、お子さんと「おしごとの話」をしてみてはどうでしょう?

今、在宅勤務で親が働く姿をお子さんが見る機会が増えています。またこの事態を機に働き方や仕事をする意味を考えた方もいるかもしれません。子が親の仕事について知るきっかけ、親が仕事や人生について子に話すきっかけとなります。

自宅保育をしながらお仕事をしている方は、それどころではないかもしれません。でも、改まって面と向かってお話でなくても、ごはんの時やお風呂に入りながらお話してみるのも良いですよ!

今日はmeetcareer(ミートキャリア)で以前開催した親子向けイベント「今だから こどもとしたい おしごとの話」から、おうちで10~15分でできる「おやこワーク」(クイズとインタビュー)をご紹介します。

講師を務めたまどかさんは企業で人事のお仕事をしながら、キャリアコンサルタントの資格を活かしてミートキャリアでカウンセリングを担当する2児の母。子ども目線の楽しいクイズの後は、キャリア発達段階についてのお話や絵本の紹介もありますので、ぜひ最後までお読みくださいね。

おやこクイズ はじまるよー!!

おやこくいず

それでは、「おやこクイズ」のはじまり、はじまり~。

※お母さんまたはお父さんと、お子さん(小学1年生くらいを想定しています)で1問1答形式でやり取りしてください

※クイズは5問。「せいかいは~」の後にお母さんまたはお父さんがお答えください。クイズの答えはお母さんまたはお父さんご自身の中にあります

1おかあさん、おとうさんは、こどものころなにになりたかったでしょうか?

何になりたかった

せいかいは

2 おかあさん、おとうさんは、どんなおしごとをしているでしょうか?

どんなおしごと

せいかいは

3 おかあさん、おとうさんは、おしごとがたのしい!とおもうことがあるでしょうか?

たのしい

せいかいは

4 おかあさん、おうとうさんがおしごとして もらったおかねでいちばんやりたいことはなんでしょうか?

やりたいこと

せいかいは

5 おかあさん、おとうさんはおしごとが すきでしょうか?

しごとがすき

せいかいは

クイズはいかがでしたか?お子さんって意外によく親のことを見ていますよね。

中には「おしごと=お金もうけのためでしょう?」とる子もいると思います。もらったお金で何をしたいのか?と問われることは、親自身が人生で大切にしたいことを考えることにつながりますね。

お母さんやお父さんにインタビューしてみよう!

続いて、お子さんからお母さんやお父さんへのインタビューです。

いんたびゅー

おかあさん、おとうさんは、なんでしごとをしているの?

なんで

おかあさん、おとうさんは、おしごとのどんなところが たのしいの?

どんなところが

なぜお仕事をしているの?に対して、「お金のため」と言っていいのか? お金がすべて?なんだかなぁ‥‥と、答えに詰まった方もいたかもしれません。
でも全く問題ありません。収入は生きるために大事なことです。ただ、できれば最初のクイズにもあったように、その収入で何をしたいか、どんなことができたらいいと思っているかまで伝えてあげられると、仕事の意義や人生観をお子さんに伝えたり、考えてもらうきっかけになります。

さて、終わったら、お子さんからもクイズを出してもらってください。

自分でも

例えば…ぼく/わたしは大きくなったらなにになりたいでしょうか?

たとえば

お子さんの将来なりたいもの、当たっていましたか?

親子ワークは以上です。やってみてのご感想や面白エピソードがあったら、ぜひtwitterで#ミートキャリア を付けてご紹介くださいね!

最後に講師のまどかさんからお母さんやお父さん向けのお話です!

なぜお子さんにお仕事の話をするのか

スーパー

最も古く職業との関係で人の特徴を概念化したと言われるスーパー(Super,D.E)の「キャリアの発達段階」理論をご紹介します。

出生から15歳くらいまでの成長期は、好奇心にあふれる時期です。何にでも「楽しそう、面白そう」と興味を持ったり、空想したりする時期。この何事も前向きにとらえられる時期に知らないものを知らせることが効果的です。思春期の探索期は自分で考え、模索する時期。大人からの情報は素直に聞き入れられなくなることもあります。

子どもに「体験」をさせてあげることもいいことです。ただ、飛行機好きの子に「必ずJALの工場見学に連れて行かなくちゃ!」と気合いを入れすぎると大変です。簡単にできるのは絵本や書籍、テレビです。でも、もっと簡単で影響が一番大きいのはお母さん、お父さんのお話。世の中にはこんなお仕事がある、お母さんやお父さんはお仕事のここが楽しいと思っていると聞くと、何となくインプットされる。それが親の価値観を伝えることになります。

すると、将来、自分が「好き」「ワクワクする」という価値観でキャリアを選択できる大人になります。大人になるとそういう気持ちで仕事に向かうことは忘れがちですが、子どもにはそういう価値観を持たせてあげたいですよね。仕事は決していいことばかりではありません。それについては思春期やその先に知ることになると思いますが、今はプラスの情報を伝えてあげたらと思います。

超さ

ここで興味深い調査結果をご紹介します。子どもが抱く「働くこと」に対するイメージ、という調査結果です。

親子で仕事の話をすることがある家庭の子どもの方が「楽しそう」「人の役に立てる」という前向きなイメージが高くなっています。逆に親子で仕事の話をしてない家庭の子どもは「大変そう」「忙しそう」が一番二番に来ています。

仕事というものがよく分からないまま、親が疲れた顔をしていたり、急いでいる様子を見たりしていると、仕事のイメージがなんとなくよくないものになってしまうということを表しているのだと思います。

ぜひお子さんと一緒にお仕事の話をしてみてください。

「今日はプレゼンで頑張った」とか「いろんな人が来て大変だった」とか、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことも伝えてみてください。副次効果として、お子さんが大人も自分と同じ人間の1人で、家族は対等なメンバーなんだと感じる効果もありますよ。

お仕事って?を考えるのにおすすめの絵本

最後に講師まどかさんのおすすめ絵本を2冊ご紹介します!

しまうまのしごとさがし

しまうま

しまうまくんがどんな仕事できるか探すため、森の動物たちの仕事を調べていくお話。カワウソさんは空を飛べないと諦めるのではなく、猛勉強してパイロットになろうと努力するところなど考え方も伝えられます。

ぼちぼちいこか

ぼちぼち

カバくんが、船乗り、飛行士、ピアニストと、次々に新しい仕事に挑戦します。ユーモラスな絵とカバくんの関西弁が印象的。「まあまあ失敗してもいいじゃない」と、小学生や大人にも響く内容です。

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今回は3月末にオンラインで開催したイベントから、エッセンスをお届けしました。

ちなみにイベント当日はたくさんの親子にご参加いただきました。画面の向こうで笑いながら話す様子が見えたり、お子さんが手を挙げてくれたりして、微笑ましかったです♡

オンラインイベント例②キャリアサポーターと登壇

オンラインイベント例②中継の様子

▲講師のまどかさん(右)とミートキャリア代表きたむら(左)

meetcareer(ミートキャリア)では皆さんの働き方やキャリア形成、スキルアップに役立つイベントをオンラインで随時開催しています。今、受付中のイベントはホームページでご確認ください!


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