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Twitterでエア視聴⁉金曜ロードSHOW!「魔女の宅急便」の実況ツイートがスゴイので密着してみた。

先日、金曜ロードSHOW!でスタジオジブリの「魔女の宅急便」が放送されました。もはや誰もが知っている国民的映画と言ってもいい作品です。「新しい旅立ち」がテーマで、この季節にピッタリの作品です。金曜ロードSHOW!の実況ツイートアカウントでもそのことを伝えています。

もうご存知の方も多いかもしれませんが、金曜ロードSHOW!には放送と同時に実況ツイートを行うアカウントがあるのです。以前から目をつけていたのですが、このアカウントのツイートがスゴイんです。

何がスゴイって…、

投稿しているツイートの内容の濃さ・情報の多さです。

投稿している内容は、主に下記の3つのカテゴリに分類できそうです。

①作品制作エピソード(内容がとにかく濃く、トリビア的なものが多い)
②登場人物のセリフ(ストーリー展開に欠かせないセリフを抜く)
③シーン描写(シンプルにシーンを伝えるものがほとんど)

特に、①作品制作エピソードは、まるで、映画のパンフレットを読みながら作品を観ているような気がするくらいの情報量です。実際のツイートを見ていただくと分かるのですが、これはもう、Twitter版ディレクターズカット(よくDVDとかに入っていて、ワイプで監督やプロデューサーが裏側や撮影時のエピソードを語っているバージョン)と言っても過言ではないほどだと思います。
また、②登場人物のセリフは、作品ファンなら思わずうなずきたくなる部分をチョイスして画像と共にツイートされており、視聴しながらでも、そして、たとえTwitterでのエア視聴であったとしても、思わず昔からの作品のファンなら「うんうん、あのシーンだね!」といいねしたくなる部分がうまく切り取られています。作品を熟知したうえで、ツイートを練りに練っているのでは…とひしひしと感じさせるものとなっています。③はシーンを改めて理解するのに役立つのではないかと思います。

と、ここまで書いてみましたが、やはり体感するのが一番手っ取り早いと思うので、放送前のツイートから放送終了までの一連のツイートを順番に載せてみました。一度作品を観たことがある人なら、ツイートだけで観た気分になれる、いや!それ以上の気分になれるはずです!

それでは、「魔女の宅急便」のエア視聴をお楽しみください!
(注:私は日テレや金ローの回し者では一切ございません。一ファンとしてまとめさせていただいた次第です。)

まずは、放送当日の放送前のツイートです。

15~17時台は、登場人物の口調や、作中に登場する特徴的な料理、キャラクターの紹介をしながら、今夜の放送の告知をしています。

そして、いよいよ放送に向けたカウントダウンが始まります。

カウントダウンは放送2時間前からスタートし、続いて30分前、15分前、3分前に行われています。始めの2投稿は主人公のキキの画像をふんだんに使いながら、続く2投稿は作品中のシーンを組み合わせて投稿されています。

そして、いよいよ放送開始です!

さっそく、キキのキャラクター設定にまつわる宮崎駿監督の裏話がスレッド投稿で披露されます。

どうやって作品のテーマが決まったかという、作品にまつわるエピソードがスレッドで投稿されています。あのリボンには、こんな意味があったのか…!と感心してしまいますね。

いよいよ、キキの出発の日。
出発を見送る両親の言葉が、そのシーンの画像とともに投稿されます。私も親になったので、思わずジーンときてしまうシーンです。オキノのセリフ、沁みますねぇ。

そして旅立ちの夜。皆に見守られながら、キキは飛び立ちます。

こんなかわいい応援も。

挿入歌に関するエピソードです。
思わずそんなことがあったのか!となる内容ですね。

ひとり飛び立ったキキの様子を、作品のシーンの画像と共に伝えています。

続いて、舞台となった場所についてのエピソードが。

舞台となるコリコの町に関する制作エピソードを交えながら、ストーリーの展開に合わせセリフと画像を投稿していきます。

またここで、宮崎駿監督と鈴木プロデューサーのキャラクター作りのエピソードが投稿されます。リボンとジジが守ってくれているという設定だったんですね…!

新しい登場人物が登場します。簡単な説明と、キキの気持ちを想像した内容の投稿をしています。

今回の放送中で、恐らく一番いいねが多い投稿です。
金曜ロードSHOW!でもおなじみの、名探偵コナンシリーズの声優さんと同じだというトリビア的な投稿です。コナンの放送を控えているということや、魔女の宅急便のファンとコナンのファンの重複やその広がりで、相乗効果でいいねが伸びたのではないかと考えられます。

キキとジジがお世話になるパン屋のおソノさん。

ジジの印象深くかわいいセリフが、シーンの画像と共に投稿されます。

どのような意味を込められたシーンなのかということを知ることで、より一層作品への理解が深まるのが作品制作エピソードのメリットですね。

元気なおソノさんのセリフと画像が投稿されます。

ちょっと落ち込むキキ。年頃の女の子ならではの気持ちをTwitterでもピックアップすることで、視聴者もよくシーンを理解できそうです。

続いては、トンボたちのセリフと画像が投稿されます。

自分とそっくりなものを見たジジのセリフと、そのシーンの画像です。

仕事を任せれ、前向きになってきたキキの様子を伝えています。

ジジのセリフや様子を、放送中のシーンに合わせて紹介しています。

登場人物に関するエピソードです。おソノさんの旦那さんは見た目とギャップのある素敵な人柄に、思わず好意を抱く人が多いのではないでしょうか。その証拠に、いいね数も多いですね。素敵なご夫婦なのだなぁとほっこりするエピソードです。

続いては、シーン描写についての投稿です。

宮崎駿監督の、魔女の黒い服についてのエピソードがツイートされます。「ありのままの自分の姿で、自分の世界を見つけに行く。」新しい季節間近だと、刺さるメッセージですよね。

ジブリ作品は登場する料理も注目され、料理を再現する人がいるほどです。ここでは、参考にしている料理について紹介されています。

宮崎駿監督の作品エピソードについての投稿です。

そして、再び登場した料理についてのツイートがされています。

ここでは登場人物の設定に関するエピソードがツイートされています。思わず苦笑してしまいそうな内容です。

作品制作についてのエピソードが投稿されています。

キキの変化は、ストーリーで欠かせないポイントです。ツイートすることで、そのシーンの意味をさらに強く感じられるのではないでしょうか。

そしてさらなるキキの変化です。キキの挫折を示すとありますが、このシーンは、この作品の中でクライマックスにむかうに当たって重要なターニングポイントとなる部分だといえるでしょう。

そして絵描きのウルスラに関するエピソードが投稿されます。キキの声を担当していた高山みなみさんの一人二役という発想や、登場人物が実はキキの成長を表すことについて触れられており、そんな意味が込められていたのか…!と思わずなってしまいます。この投稿も多くのいいねが付きました。

作中に出てくる絵についてのエピソードが投稿されます。実在した絵が元になっているということで、多くのいいねが付いています。

頼もしいウルスラのセリフが刺さりますね。

自分が進む道の途中、ただ強いだけではなく、誰もが苦労を重ねて今がある…。そんなことを感じさせるウルスラのセリフが再びツイートされます。

宮崎駿監督のウルスラについてのエピソードです。思わずもしウルスラが魔女だったら、どんなストーリーだったんだろう?などと考えを巡らせてしまうツイートですね。

そして物語は、クライマックスへ…。

クライマックスの展開についてのエピソードです。

飛べなくなっていたキキが、友人を救うために力を込めるシーン。クライマックスに欠かせないキキが壁を乗り越える重要なシーンですね。

クライマックスのシーン描写と、ひっそり描かれているものについてのトリビア的なツイートです。

クライマックスの後に、鈴木プロデューサーが語った「ジジがただの猫に戻った」意味をスレッドでツイートしています。ジジはどういう存在だったのか…。こんな意味が込められていたという裏側が分かることで、2番目に多くのいいねがついています。

そして、最後にお決まりのセリフで絞めています。

いかがでしたでしょうか。エア視聴は楽しめましたか?

行っている投稿は至ってシンプルでもあります。
ファンが好きなシーンやセリフをおさえること。ファンが知らなそうな作品の裏側をおさえること。これらを、作品の画像・セリフをちりばめながら投稿する。
そのうえ、内容の濃さはヘビー級。おそらく投稿を作成する方が、片っ端からパンフレットや制作エピソードが書かれた文献を読み漁って、その中から「これぞ!」というものをチョイスし投稿を作成されていることと思います。脱帽です。拍手を送りたいです。

そして、これは映画に限らず、ドラマやアニメの放送でも使えそうな手法だと思います。実はこんなシーンがあった!であるとか、こんなハプニングが収録時にあった!であるとか、いろんなパターンで出来そうです。

この次の週は「思い出のマーニー」が放送されましたが、やはり「魔女の宅急便」のほうが多くのいいねやリツイートがされていました。「魔女の宅急便」のほうが作品が古いため、ジブリの中でも人気作品だということ、そして老若男女問わず多くの人が知っている作品ということから、Twitter上で多くの反響を得ることが出来たのではないかと考えられます。

それにしても、本当にすごいアカウントだなぁと思います。ものすごい熱量を持って取り組んでらっしゃるんだろうなぁ。本当に大好きなアカウントです。応援しています。いつか担当者の方とお話してみたいです。

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