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どんな大きな夢も叶える目標設定や困難への対処法とは?エバンジェリストとアスリートに聞いてみた

今回のオンラインイベントは活躍するフィールドだけでなく、年齢も大きく異なる二人を招いて開催されました。

一人目はBMXフリースタイル2019年度ワールドカップで総合チャンピオンを獲得した、18歳の中村輪夢選手。5歳で大会に初出場し、中学生でプロに転向した後も国内外の大会で数多くの快挙を成し遂げています。

二人目は富士通株式会社の理事および首席エバンジェリストである中山五輪男さん。数々の大手IT企業での経験を経て、現在は年間200回以上の講演や書籍の執筆、テレビ出演や大学での特別講師など幅広く活躍しています。

トップアスリートとエバンジェリスト、一見すると何の関係もなさそうな二人の共通点とは?夢に向かうモチベーションを保つ方法は?大きな舞台に向けて日々研鑽を重ねるお二方の姿勢を聞いた、当日のイベント内容の一部をレポートします。

【ゲストスピーカー】
中山 五輪男 氏

富士通株式会社 理事 首席エバンジェリスト
1964年長野県生まれ。法政大学卒業後、複数のIT企業を経て、2017年富士通(株)入社。最先端テクノロジーを得意分野として年間約200回以上の講演活動を行う。書籍の執筆活動やTV番組出演の他、国内30以上の大学で特別講師も務めている。
中村 輪夢 氏
BMXフリースタイル2019年度ワールド杯総合チャンピオン
元BMXライダーでBMXショップを経営している父親の影響で、3歳から自然とBMXに乗り始めると、5歳の時に大会に初出場、中学生でプロ転向を果たす。国内外の大会で経験、実績を積み続け、2019年にはワールド杯総合優勝、X Games準優勝など史上最年少となる快挙を達成し、世界中を驚かせた。世界トップクラスのハイエアーを武器に進化を続ける18歳。

■競技で魅せるプロと伝えるプロ、心をつかむ努力のポイント

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中村選手の専用練習場であり、スポンサーのウィングアーク1st株式会社がオープンした「WingPark1st」は、パフォーマンスをモニタリングできる特別な施設です。カメラやセンサーを使って練習中に取ったデータは可視化、分析され、さらなるパフォーマンスの向上に活かされているといいます。

森脇「この施設について聞いたとき、中村選手はどう感じましたか?」

中村「おどろくと同時に、ここで練習して世界を目指そうと心からわくわくしました。パフォーマンスのデータを本格的に活用するのは、世界でも珍しいことです。他にこんなことをやっている選手はいないと思います」

中山「すごい!まさにBMX界のデジタルトランスフォーメーションですね。そのパイオニアとして、今後はセンサーを増やしたりAIを取り入れたりして、データ分析の精度をさらに高めてほしいです」

中村「そうですね。僕がこの練習方法に成功することで、後に続く選手が増えるといいなと思っています」

森脇「中村選手は“競技で魅せる”プロとしてデータ活用をしている、と。一方で中山さんは“伝えるプロ”ですよね。

以前中山さんのプレゼンを聞いて、感動のあまり鳥肌が立ったことがあるんですよ。プレゼンの資料や内容は、どのように精度を高めていますか?」

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中山「そうですね。プレゼンのポイントは、わかりやすく伝えることです。誰が聞いてもわかる言葉で話すよう心がけています。資料については、弟子たちと共有することでより良いものが生まれていると思います。

富士通に来てからはエバンジェリストの弟子をたくさん育てました。彼らはセンスが良く、すばらしい資料を数多く作成してくれるんですよ。私の作ったものと合わせると、数千枚ものパワーポイントの資料があります」

森脇「中山さんの伝えるプロの力は、わかりやすさとチームプレーにあるわけですね」

■最高レベルのパフォーマンスは人には見せない努力から

小倉「お二人への質問です。最高レベルのパフォーマンスを出すためにモチベーションを維持する秘訣はありますか?」

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中村「小さな目標よりも、達成が難しそうな大きな目標を立てて頑張るのが僕なりのモチベーションの保ち方です。父がBMXライダーだったこともあり、幼い頃から世界で活躍したいと考えていたことも、目標の立て方に影響しているかもしれません」

中山「さすが、中村選手は世界を相手にしているだけありますね!私はあまり野心が強いわけではなく、昔から一番を目指したいと考えるタイプではありませんでした。

ただ、常にかっこよく見せたい気持ちがあります。仕事でもスポーツでもかっこいいと思われたくて、裏でストイックに練習することが多いんですよ」

中村「その気持ち、わかります!僕も努力はあまり見せたくないです。みんなとはしゃいでいるけれど、実は裏でしっかり練習しているタイプでした」

■投げ出したくなったら逃げろ!つらいときの対処法

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森脇「夢へと向かう間には、つらいこともあると思います。途中で逃げ出したくなってしまうときは、どのように対処していますか?」

中村「諦めずに練習を続けることも大切ですが、僕は思い切って一旦練習をやめることがあります。

やりたい技ができなくて練習を投げ出したくなったら、一度まったく練習のことを考えない時間をつくる。そうやって緩急をつけることで、解決できる場合もあるんです」

中山「私は逃げ出したくなるような苦手なことは、部下に全部お願いしてしまいます。

普段から部下にも『あなたは自分の得意なことだけをやればいい、あなたが苦手とすることを得意な人がいるから』と伝えていて、それを自分でも実行していますね」

森脇「一度練習から離れたり、人に任せたり……お二人の解決方法を聞いていると、無理してやり続けるより逃げたほうがいいのかもしれませんね」

■ひとりで夢は掴めない!切磋琢磨して上を目指す

森脇「最後に、今回のテーマでもある『夢を掴む道標』について教えてください」

中山「夢は自分一人で掴めないものです。私は転職を繰り返しながら夢を追いかけ続けていますが、誰かと一緒だから夢を掴めた経験を何度もしています。

ですから、これから夢を叶えたい人は、まずいろんな人に会ってコミュニケーションを広げていくことから始めてみてください」

中村「僕の場合は、人の真似をすることがすべての始まりだと思います。自分の掲げる目標をすでに達成している人がやっていることとまったく同じことをしてみるんです。

トップに立つ人の真似をすれば、そこまでは確実に到達できます。それを達成してようやく自分のスタイル、色を出す。そうすると、トップのさらに上にいけることもあるでしょう」

森脇「お二人とも共通していることは、周囲の尊敬する人を真似したり、仲間を巻き込んだりして夢をつかみにいっていることですね。道標が見えた気がします」

年齢も職種も異なるものの、大きな舞台で人々に感動を与え続けている中村選手と中山さん。二人は軽やかに活躍しているように見えますが、その裏にはストイックな努力や、夢を支える同士たちの姿がありました。これから自分の夢をつかみたい方は、ぜひふたりの言葉を胸に、努力の一歩を踏み出してみてください。

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