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冷えた食卓

或る醒めた風の前の塵に投げ散らかし、痴った食卓は長く細く暖かな食事を置いておけない。
null and void
よくよく見れば勿れ、湯気を隠して食べ散らかした。獣、そのように見える致死念慮ども。エレベーターに乗れば乗り続けて、番号を集める。
蝕託、形り基は黴に覆われた予防。休んで丸々コロコロと、拡大。朗報に道程、食事はもうない。

〈聞こえているドアの開閉音、ますます腑に落ち〉
――ところで、孵ろうとしていないか。
〈多分それはひみつの、そり返ったスープの中身〉

花は真っ黒になるまで置いておくわ
industry makes the last thing.
苦しいようだ。食事は灰に塗れて、世代を越え続けた責任を取らされてしまう。気安く表明した意見が呪い鳥を成り、許し乞う后、この食卓は天体の運行で表情を変える。花粉の代わりに灰が積もる。
間にあった日向も花を避け、花瓶は漏れ出す。其、天使の内容物。逆行する核の繋ぎ合わせだろう。

〔忘れるもの、次なる星と〔離れろ!〕〕
〈壁に書かれた文字が途中で書き換えられ、口を開けている。馬鹿馬鹿しい〉
――しばらく、食い散らかす獣たちの罠を見ていなかった。
〈無機質な壁が嘘をついている。種を植え込みましょう〉
――鈍器で殴られたような震えがくる。また一つ孵ってしまう。
〔。忘れていた、〕

ところで、獣にも恍惚はある。曰く、集めた番号は彼らの札として蝕卓に入り込む虚悲を獲る。
gone void
無に一人沢山に見えかけた幻視、休眠、恥ずかしく設えた湯気の立つ憩い。食事の終着点。許を希う、衒う窶れた姿。可哀想に思って何も持てず、育つ植卓、光燦々と鼓動していく内臓、食物の流れ混む立派な胃液粘液詳か疫はやな顔を椅子に封じ込める。
ずっと階段を登り続けていた。その踊り場、outside steps.

〈至る所、伸び上がる大宮、斜め橋が変わりつけた〉
――食い散らかされた、芽生えも閉じ込められる。
〈恐らく獣も集まらずに溶けてしまいましょうね〉
――恥晒し。焼け焦げた肉、離転流劫の固くなったパン。

気概もないまま。益、空空とした架空の空気が入りこむ。撃つぶつける、嫌らしくも成長を続けた食卓。集められた番号がちりばめられ、星々が垂れ流しているように見せている。重力、ホーキング放射。
崩れたものに、這い得て埋もれた花、安らかなる天使の笑い声。朗らかで休まる暖かな食事の残骸に首を垂れた。
一人だけ、二人だけでも、飢えて。植えられた。幻惑する雷、じっと潜み続ける憎しみ、集めて入口がなくなるのを待ち続ける。

〈届かぬ腕も、絵画燃やしも、呑み込まれる〉
――まさか。食べることも知らずに。
〈全部、保管されて、この役目もおしまい〉

弾む食卓
 もしくは
  割れた食事

釘を打ち込み打ち込まれる。 そんなところです。