見出し画像

第15話 六枚羽の輔翼

↓実体担当meetooと高次元担当陰陽の女神達によるヒーリングエネルギーセッション↓

↑たくさんの光を流し込み、あなたの奥底のエネルギーをごっそり動かし軽くします↑


⭐︎⭐︎⭐︎


 出発を翌々日に控えた晩、いつものように布団に入った私は、ぼんやりとセオリツヒメに思いを馳せていた。
…なんか、天女みたいだな。

 いつの間にかウトウトと夢と現を行き来しだした狭間の時、天女はとっくに消えていて、気づいたら私は明晰夢の状態で手紙を書いていた。
 ひと文字ひと文字の書き順までくっきりと頭に描きながら、先日連絡を断ったけーこに対して自分の想いを綴っていった。

「けーこへ。

私のわがままから、けーことの関係を一方的に断ってしまってごめんなさい。
今までけーこと一緒にいたこと、私は本当に楽しかった。
だけどどこかで、自分に無理をして付き合っていたことも本当なんだ。
私ね、これから別の道へ飛び込むの。
そう決めた時、めちゃくちゃ怖かったんだよ。

これからどうなってしまうのか、今は正直わからない。だけど今のところね、けーことは、肉体現実でも潜在意識でも一緒にいることができないの。
ごめんね、本当にありがとね。

行ってくるね。ひみより」


 書いた手紙を箱にしまう。手のひらに載る、小さな四角いギフトボックス。
 決して嬉しいプレゼントのはずではないのだけど、心を込めて伝えたくて丁寧にラッピングする。

 それから次に、書いたはいいけどどうやって渡そうかと考える。
 ちょっとの間思案してから、けーこの守護天使であるルシフェル(※)に頼むことにした。心の中で呼び出すと、少し笑ってしまったのだけど、あきらの好きな漫画に出てくるルシファーさんの姿でやってきてくれた。

 「これをけーこにお願いします。」
そう言ってから箱を渡す。
するとルシフェル、ためらうことなくその箱をバリバリと飲み込んでしまった。一瞬えっ?と驚いたけど、ああ、私の手紙の意味をけーこも“飲み込む“ってことかと納得する。
「頑張ってね。」
「ありがとうございます。手紙、よろしくお願いします。」
軽くハグしてくれたルシフェルからの応援に、一瞬涙が出そうになった。


 明け方、夢を見た。

 実家の二階の倉庫で、電気も点けずにけーこと差し向かいになっている。
「これ、ひみ読める?」
本かなにかを渡された。
「あ、今週末は出かけてしまうの。だからそのあと時間のある時読んでおくね。読んだらポストに返しておくね。」
 けーこに返事を返したのだが、すべてを言い終わる前に薄暗い階段をトコトコ降りていってしまう。表情なんて見えないはずなのに、口を真横に結んでいるのがわかる。
 もう一度だけ背中に声をかける。
「ポストに入れておくからね。」

 やはりけーこからの返事はなかった。
そのかわりに、去っていくけーこの内側から知らない女の人の声がずっとずっと聞こえ続けていた。
さよなら、さよなら、さよなら、さよなら…


 目が覚めてから、私も「さよなら」と呟いた。



※大天使ルシフェル…天空の意を持つ、カリスマ的統率力を誇る天使。弟ミカエルとの根源的性質の違いから一騎討ちとなり、堕天してルシファー(サタン)に身を転じる。ルシエルと呼ばれることも。
けーこによると、六枚羽だそうです。


written by ひみ



⭐︎⭐︎⭐︎

実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

⭐︎⭐︎⭐︎


本当にねー、ルシフェルさんの愛の深さに、今でも書いてて泣いてしまうのよ。
ルシさんのみならず、みんなそれぞれ見守ってくれている。
この回だけだとわかりにくいけど、この時のけーこの愛も強い。(当時の私にはわかりませんでした)

愛の本質に触れるとね、誰ひとり愛されてない人なんかいないんだなって本当に思う。

あなたも、まるごと、愛されている。

⭐︎⭐︎⭐︎

←第14話はこちら

→第16話はこちら

↑6月に入りエネルギーがものすごく加速しています。
飛ばされない、転ばないために自分の足で立つお手伝いをさせていただきます。
「今、ここ(第1話)」、「五感(第2話)」、「感情を直視する(第13話)」など、
繰り返し立ち返り、是非自分のものにできるようご活用ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?