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お正月再び

 誰だって、むやみに患者を増やしたくて生活をしているわけではないけど本当に参る。気持ちは沈む。

 あと二日…。でどうにかなるとは思えないけど波があって、続くときはまだまだしんどい。

 「コロナになっちゃった…」
 兄にそう言うと何度も電話してきてくれるのは相変わらず優しいなぁと思うけど、通話越しにスーーッという煙をはく音が聞こえてきてやっぱりまだやめてないのかと思った。
 「熱もつらいけど呼吸もつらいから」
 「ああ…俺はだめだな。煙草吸うし、即入院だわ」
とサラッと言うけど。多分、兄の場合、入院だけじゃ済まないと思う。声を聞いていると悲しくなったりとかそんなふうにはならないけど近いうちに会っておかないと、とは漠然と思った。
 

五日目にして
ようやくお正月がやってきた


 ウイルスは目に見えないけど、自分の動きが止まると家の中のウイルスが増えていくような…そんな気持ちになる。仕事がしたい。写真を撮りに出掛けたい。そんなふうに思う。

 普段シーツを洗ったりお布団を干したり、ワイパーかけたりするのって知らない間に何か膜みたいになっててウイルスから守ってくれてたのかも。それでも入ってきちゃうのがコロナだけど、そういうことではなく、暮らすとは基本が守りではないかとか。


書きたくないときに書かなければ
スランプなんて感じないって
そりゃそうだよね




 写真を見て癒やされる人というのは、きっと知らないだけでたくさんいるんじゃないかって思う。

 撮りたくても撮れない状況になったとき、人はどうするのかということを考えてみた。

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