母の仮面を外した日ーー息子と一緒にONE OK ROCK
ONE OK ROCK - PREMONITION WORLD TOUR
10月5日(土)20時〜 Mitsubishi Electric HALLE, Düsseldorf/GERMANY
ワンオクのライブ、行ってきた。
最高だった。あぁ、Freude(ヨロコビ)が大暴走!!
(🇩🇪Alles steht Kopf 2/🇯🇵インサイド・ヘッド2を映画館で観た直後だった)
この感覚を求めていた!私、またライブ会場に帰ってきた〜!!
今回は、息子と一緒に参戦。
息子、10歳。初めてのロック・コンサート。
感覚過敏があるし、骨にヒビが入って松葉杖生活してたのが明けた直後なので、無理はさせられないなと、
耳栓を持たせて、食べ物、飲み物、スタンバイ。
どこが安全かな?ノリノリすぎる危ない大人がいるからね。
車椅子ゾーンで柵があるところ、その前だったら後ろから押されたりしないし、
疲れたら少し寄りかかれるから良さそうだね。よし、ちょっとステージからは遠いけどここから見てみよう!
母の顔で、息子に寄り添う私である。
しかし、幕が上がった瞬間からもうダメ。
ほどなくして、
「ママ、ママ、ねぇ危ない大人って、ママのことだったんだね?!」
・・・バレた。
バレたもんはしょうがない。
というか、もう止まらない。息子にワンオクのライブの楽しみ方を全力で教えてさしあげましょう。
最初は雰囲気が掴めずに、ちょっと萎縮していた息子も、(時々耳栓しながら)しっかり声を出したり、ジャンプしたり、最後はもうなんの恐れもなく音楽に乗りまくってた。
ところで私、母として自分が何かを全力で楽しむ姿を見せたの、これが初めてだったかもしれないって途中で気がついた。
いつも、「落ち着いて」「静かに」「周りを見て」「ゆっくり〜!」を連発、社会的な人間の顔をお手本としてお見せせねばと、自分の首にしっかり綱をつけていた。
なりふり構わず音楽に楽しむ母は、子どもの目にはどう映ったのかな(笑)。
「またワンオクがドイツに来たら、一緒に行く?」って聞いたら、
「絶対行く!」って言ってくれたから、
たぶん、大丈夫。
ライブ後、予想していた通り帰り路を急ぐ人で駅へ向かう道は溢れんばかりだったので、自転車で来ていた私たちは人並みに背を向けて街灯もほとんどない自然公園を突っ切って帰ることにした。
「疲れた〜!ライブってこんなに疲れるんだね」
「でも、最高だったね〜!!」
ってペダルを漕ぎながら見上げた空に満天の星。
静かな夜道を二人でフラフラと走ったあの時間は、ちょっと忘れられない思い出。
追記:
近くにいたノリノリなドイツ人お姉さん(日本語の歌詞もバッチリ合唱可):「私の息子は今、2歳半なの。大きくなったら、あなた達みたいに親子でワンオクのライブに来るのが夢よ!」
私:「私も子どもが小さい時は、パパに子どもをお願いして一人で来てたんです。もうすぐですよ。楽しみですね」
と、ガッチリ握手。
ホールの後ろの安全地帯にいた私たちの周りには、息子と同じような10歳前後の子ども達が結構いた。親から子へ、子から親へ。ワンオク・ファンの裾野はヨーロッパでまだまだ拡大中。
息子とワンオクのライブデートしてきた日、夜中のテンションで書き殴った日記。
息子のドイツでの学校教育が始まってから、私たち家族はいつも暗中模索で、息子にそれを求めるなら、まずは私が正しく強い母でいなければとバッキバキに肩肘張ってたような気がします。
でも、どうせ親の背中を見せるなら、表の顔だけじゃなくちょっとクレイジーな裏の顔も隠すべきではないのかもしれない。
そもそもが、王道を生きてきたわけじゃない人間なのです。聖母にはなれない。こんな私だけど、ただあなた達の母でいさせてほしい。そんなことを願ったり、ただただ羽目を外して楽しかった〜と思ったりした、ある夜のお話でした。
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