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「今の自分に何ができるか」厄年を通してISAさんが気づいた自分との向き合い方【#わたしたちの厄年 インタビュー】

この記事は、2021年に本厄をむかえたライターふたりによるインタビューサイト『わたしたちの厄年』に掲載した内容を、一部再編集したものです。現在、サイトの公開期間は終了しており、noteでのみ記事を読むことができます。内容は原則、公開当時の情報になります。

本厄の去年から御朱印を始めたというISAさん。
本厄を振り返ると大変なことが多かったそうですが、それ以上にたくさんのことを経験して今はスッキリしていると晴れやかな顔で話してくれました。

今回はそんなISAさんがどんな本厄を過ごし、どのように乗り越えてきたのかを伺いました。

本厄がきっかけで始めた御朱印

ーーISAさんは去年から御朱印を始められたんですね。

そうなんです。実は本厄が御朱印を始めるきっかけだったんです。
せっかくの厄年だし、悪い縁を断ち切ろうと思って、豊川稲荷で御朱印をいただいて始めました。

ーー豊川稲荷は稲荷というだけあって、お狐様がたくさんいるお寺ですね。何がきっかけで知ったんですか?

実はジャニーズファンの間でちょっとした聖地みたいになってまして……。本社の赤坂が近いせいか、ファンの間では有名で、実際にジャニーズ関係者も参拝しているみたいで。
それもあって前から気になっていたんです。

ーー知らなかったです!でもそれを聞くだけでも結構パワーありそうな感じがしますね。

実際いろんな口コミを見ていると「怖い」とか出てくるんですけど。(笑)
私は個人的に結構波長が合ったというか。
境内に大きなお狐様が祀られていて、そこでお参りもしたんですけど、お狐様の顔がシュッとしていてこっちまで背筋が伸びるんですよね。

ーー確かにお狐様の神社やお寺は赤い鳥居や赤い幟(のぼり)が立っているイメージがしてちょっと近寄り難い雰囲気もありますしね。

でも行ってみるとお狐様だけでなく、大黒天などの七福神もいますし、境内が目に見えない「良い気」で溢れているのを感じます。

お参りしたあとは「融通金」という財布にも入る小さい黄色のポチ袋をいただきました。中には10円玉が入っているんですけど、私は以前から外資の会社に転職を希望していて、最近その願いが叶ったのもあってこの前お礼参りに行ってきました。

ーー融通金なんてあるんですね!しかも既に願いが叶っていてお礼参りまで!それは御朱印を始めた頃からお願いしていたんですか?

そうですね。
ただ私の場合、お願いだけじゃなくて「代わりにこれも頑張ります!」という神様との約束もしていました。

“お願い“と同時に“頑張ること“の決意表明

ーー神様との約束というと?

前に『男はつらいよ』の寅さん役の渥美清さんが、ある神社でお願いするとき「タバコを吸わない代わりに仕事を頑張らせてください」とお願いをして寅さん役のオファーをもらえた」という話を聞いたことがあって。
それから私も何かお願いをする代わりに、例えば「毎日自炊します!」とか「○月までに○キロ痩せます!」とか宣言するようにしていました。

今回も「ここまで希望の会社とご縁があったので、最後までやり遂げられますように。代わりに仕事だけじゃなく美容も頑張ります!」って言ってきました。

ーー寅さんの話も含めてそういうお願いの仕方は初めて聞きました!

私お願いばかりすると自分にプレッシャーを感じてしまうタイプなんです。
お願いばかりして、神様に怒られてしまうんじゃないかって。(笑)

だから神様の前で約束をして今自分ができる精一杯を頑張ろうと思っていて、それを見てもらって「よし、合格!」って思ってもらえたら願いを叶えてもらう、というイメージですね。

ーーある意味神様の前での決意表明ですね。

そうですね。
厄年もそうですけど、「厄除けしたけどうまくいかなかったな……」となるよりかは「その厄を払うために今の自分は何ができるのか?」を考えることが大事かなと。
私は定期的に自分が心地よいと感じる神社やお寺にお参りしていたのでその度に自分と向き合う時間を作っていましたね。

ーーちなみに豊川稲荷は波長が合ったとおっしゃっていましたが、ISAさんが感じる心地よい神社やお寺ってどんなのですか?

私はそこにお参りに行ったときに、入った瞬間陽が差してくる、とか、なんとなく居心地よくて長居しちゃうところは自分に合ってるのかなあと思ってお参りしてますね。

ーーこれまでいろんな方に厄年の過ごし方を伺ってきましたが、一番厄年と真剣に向き合っているのが伝わってきます。

たぶん前回(18歳)の頃の本厄がひどかったから。(笑)
心のどこかでちょっと怯えていたんですよね。

今回の厄年も嫌な仕事が回ってきたり、祖父の死があったり、大変なこともたくさんあったんですけど……。
そのたびに、「今あるこの問題をどうやって解決していくか?」を1つ1つお参りを通して向き合えたかなと思っています。

特に祖父の死は本当に悲しかったですけど最後立ち会えたのはよかったですし、後悔もなく穏やかに見送ることができました。


ーーまさに前回の本厄を踏まえての行動力ですね。実際に転職という大きな決断ができたのも定期的にお参りして自分の心と向き合っていたというのが大きなポイントになりそうですね。

仕事に関しては嫌なことはハッキリ嫌と言っていましたね。
もちろん全て嫌と言うとただの我が儘になってしまうので、ちゃんと自分の中で筋は決めていました。

でもそのおかげて最終的に自分がやりたいと思える仕事に出会えましたし、「自分のやりたいこと」が明確だからこそ「嫌なこと」もハッキリしていましたね。

厄年は新しいことはあまりしないほうがいいと言いますけど、ちょっとでも気になるのはやってみようかな、と思ってやってました。
どちらかというと「悪い縁は結ばない」くらいに考えてましたね〜。

お互いの夢を叶えるために。人間関係の断捨離

ーーそういえば去年の厄年で人間関係もかなり変わったそうですね?

去年は人間関係の悪い縁もキッパリ切りました!

ちょうど仕事関係で嫌なことは嫌、ということで上手く回ってきていた時期で、少し自分に自信が持てたこともあったと思います。

ーー私も学生時代の頃の友達の繋がりが未だにSNSとかであります。ただ、いきなりキッパリ切るのって難しいかな……と躊躇してしまうところがあるのですが、実際に今どうですか?

正直すごくスッキリしました。(笑)

もちろん学生時代の縁は大事ですし、社会人になると友達が減っていくので昔からの縁も大切にしたいな、と思っていたんですけど……。
でも人間生きてたらライフスタイルとか、考え方とか価値観とか、どうしても変わっていくじゃないですか。

私は今仕事を頑張っていきたいのに友達は婚活してるから、私もそうした方がいいのかな……とか、
逆に友達は私が仕事でスキルアップとかしているのを見て焦ってTOEIC受けてみて、うまくいかなくて……とか結構あったりして。

そこでどちらかが上手くいってもお互いに心から喜び合う、ということができなくなってしまったんですよね。
でもそれって当たり前なんです。だってお互い叶えたい夢が今はちがうから。

それだったらお互いに本当に叶えたいことと全力で向き合っていくために一旦縁を切ることも大切だなって。

ーーまさに30代のライフスタイルが個々で変わるからこそのリアルな現実ですね……!でも確かに学生時代はみんな同じ方向を向いていても、この年になると仕事も家庭も過ごし方も変わってきていますもんね。

そうそう。
だからネガティブにお互いの足を引っ張るのはやめた方がいいな、と思ってキッパリ切りました。

また生きてる中でどこかで縁があったら繋がるし、その時に私が当時どんな風に考えて過ごしてきたかを共有して分かってもらえたらまた繋がればいいかな、と今はそう考えています。

ーーお参りの仕方や友達との向き合い方など、参考にしたい方が多くいると思います。
ちなみにお礼参りの際に「美容も頑張る」と宣言したとおっしゃっていましたがISAさんの次の目標はなんでしょうか?

今あるコミュニティに入っていてそこでダイエットや美容を頑張る仲間に新しく出会えたので、次はそこで自分に似合う服装やメイクを研究しようと思っています。

最終的に優しく見られるようにマインドコントロールできるようになるのが次の目標ですね。

ーーまさに宣言通り行動しているのが素敵です!

ただSNSでその経過や頑張りを報告するのは良いのですが、どうしてもSNS上では「良く見せたい」という心理が働いてしまうので……。そこは「自分の軸」はしっかり持って行きたいなと思っています。

先日経過を報告する場で「思ったより結果がついてこないのでやり方を変えます」っていう方がいたんですけど、そういうちょっと立ち止まって客観的に見直してみる、っていうのはすごく大切だなと気付かされました。

厄年とかのあまり動かない方がいいタイミングって「動かない」=「停滞」ではなく、「立ち止まって考える」ってことだと思うんです。

間違った方向に頑張っても結果はついてこないし、それだったら一回立ち止まって違う方法を考えてみる、というのも大事だなあと改めて気付かされましたね。

ーー確かにISAさんの去年の本厄の際も何か物事が起こったときに1つ1つ向き合ってきたとおっしゃっていましたもんね。
私たちは厄年の1年間、「無理に進まなくていいから少しだけ自分の周りを見渡してみる」ということが大切なのかもしれませんね。

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インタビューサイト『わたしたちの厄年』より

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