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「決めつけられた一年間をふりかえって」  〜 冬編6 K先生の意地 〜


K先生へ

令和3年3月5日(金)に、小学校での話し合いを終えて、3月8日(月)に、あなたは小学校を休みました。

あなたは、この日一日、何を考えていらっしゃいましたか?

息子に対して、悪い事をしたと、少しでも反省をしていただけたのなら幸いです。

あなたが休んだこの日、教育委員会の方が小学校にいらっしゃり、授業を見学され、その後に、息子と話をされたそうです。

今まで、K先生から席替えの話があったのかどうか、△△君(息子のこと)は、どの席で授業を受けたいのか、ということを息子に尋ねられたそうです。

息子は、前の真ん中の席がいいと答えたそうです。

息子が帰ってきて話してくれましたし、教育委員会の方からも電話で聞きました。

あなたから指摘のあった、授業中に息子が他の子にちょっかいを出すということも一切なく、頑張って授業を受けていたそうです。

翌日の3月9日(火)に、あなたは小学校で息子に尋ねたそうですね。

「どの席がいいのか?」と。

息子は答えました。

「ぼくは、前の真ん中の席がいいです。」

すると、あなたは、

「ちゃんとできるんか?」

と、言ったそうですね。

息子は張り切って、「うん。」と答えましたが、
あなたは、シーン(無言)だったと息子から聞きました。

翌日の3月10日(水)、息子は席替えをしてもらえると思って学校へ行きました。

半年以上も一番後ろの廊下側の席のままでは嫌でしたから。

私達家族も、あなたからどの席がいいかと息子に尋ねていただいたので、席替えをしていただけるものかと思い、期待をしておりました。

しかしながら、この日は、席替えはありませんでした。

K先生から、話しかけてもらえることも一切なかったと、息子がしょんぼりとして学校から帰ってきました。

3月11日(木)、この日も、席替えも、あなたから話しかけてくることも、一切なし。

3月12日(金)、この日も同様に、席替えも、あなたから話しかけてくることも、一切なし。

この日に、私達は悟りました。

あなたは、息子の席替えをする気は一切ないのだと…。

そして、あなたは、意地になっているのだと…。

あなたが、息子に、「どの席がいいのか?」と尋ねたのは、あなたの意思ではなく、おそらく、教育委員会の方に言われたからなんでしょうね…。

翌週になり、息子は言いました。

「もう、席替えは、ないと思う。もういいんだ。もうすぐ、春休みだから。」

息子の予想通り、とうとう、息子の席替えはありませんでした。

あなたは、最後まで意地を張り通しました。

そして、この一年間悪い子として決めつけた息子に対して、とうとう、「ごめんね」の一言さえも発することをしなかった。

やって来た終業式の日。

あなたは、1年生の教室で発表をしました。

「私は、2年生のあなた達の担任はしません。別の先生が担任になります。」と。

この地域では、2年間同じ担任になることが慣わしですが、これで安心しました。

もう、私達の前に現れないでくださいね。

意地の悪い先生。


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