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カンデル神経科学

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『カンデル神経科学』に関する情報・コラムなどなど。カンデル片手にぜひおたのしみください!
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#生命科学

『カンデル神経科学 第2版』のここがおもしろい──伊佐 正

伊佐 正 監訳者(Part V)に,『カンデル神経科学 第2版』の魅力,そして最近の研究の中から「…

歩行運動〜リズムの形成から行動の文脈まで           ── 西丸広史

                    西丸広史 富山大学 学術研究部 医学系・システム情…

記憶の研究を次なるステージに             ── 井ノ口 馨

井ノ口 馨 富山大学学術研究部医学系 卓越教授 Kandel 研での研究を終えて日本に戻り,三菱化…

始まりはカンデル研 ── 井ノ口 馨

井ノ口 馨 富山大学学術研究部医学系 卓越教授 ちょうど36歳の誕生日にアメリカに渡り,コロ…

教科書は脳の中にフォルダを作る           ── 大隅典子

大隅典子 東北大学大学院医学系研究科 教授 『カンデル神経科学 第2版』(原書第 6 版)の日…

訳語選びは悩ましい

専門用語に対してどの訳語を採用するか。翻訳本の編集では,その最後の最後まで頭を悩ませる問…

目次・訳者一覧

『カンデル神経科学 第2版』の章目次を監訳,訳者名付きでご紹介します。 監修・監訳者 11名, 訳者85名にご参加いただき,1700頁余の翻訳を行いました。 『カンデル神経科学 第2版』 目次日本語版監修 :宮下保司 Part I 概 論 監訳:岡野栄之(1 ~ 3 章)/ 神谷之康(4 ~ 6 章) 第1章 脳と行動 高橋琢哉 第2章 遺伝子と行動 矢野真人,岡野 栄之 第3章 神経細胞,神経回路と行動 仲嶋一範 第4章 神経回路と行動をつなぐ神経解剖学的基盤 藤

記憶を探る人 ── 宮下保司先生 その2

 宮下保司先生のもう一人の師は,あの有名なペンフィールド博士です。本郷の医学部 1 号館*の…

なつかしの ”かんでる ガム” 〜ネーミングで怒られた話

2014 年のある日,T 大学の A 先生から編集部に電話がかかってきました。 「 “かんでるガム”…

光遺伝学の光

10年以上前,神経科学の研究室にいたポスドクのNさん(仮名)と知り合いになった。Nさんと私が…

記憶を探る人 ── 宮下保司先生 その1

タイトルは『カンデル神経科学』と『カンデル脳科学』,どっちがいいんだろう。そんなことを考…

記憶の中の記憶

学生時代,神経解剖学がどうしようもなく苦手で,先生に困惑された。 神経解剖学については,…

著者紹介

カンデルマガジンに連載くださっている著者をご紹介します。 **** 牧野 曜(まきの よう…

神経科学は私の推し

『カンデル神経科学』はいわゆる「鈍器本」だ。世にいう鈍器本とは,もはや鈍器にもなるくらい厚くて重い書籍のことを指す。1649ページ,2.8キログラムあるのだから,『カンデル神経科学』を鈍器本と呼ぶことに大方の人は賛成してくれるにちがいない。もちろん,揶揄したいがためにそう呼ぶわけではなく,むしろ,大量の情報を生み出した知性や作り手の情熱に対する敬意にウィットを込めていると思っていただきたい。とはいっても,神経科学が生み出してきた知のすべてが『カンデル神経科学』に採録されるわけ