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カンデル神経科学

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『カンデル神経科学』に関する情報・コラムなどなど。カンデル片手にぜひおたのしみください!
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記事一覧

『カンデル神経科学 第2版』のここがおもしろい──伊佐 正

伊佐 正 監訳者(Part V)に,『カンデル神経科学 第2版』の魅力,そして最近の研究の中から「…

歩行運動〜リズムの形成から行動の文脈まで           ── 西丸広史

                    西丸広史 富山大学 学術研究部 医学系・システム情…

記憶の研究を次なるステージに             ── 井ノ口 馨

井ノ口 馨 富山大学学術研究部医学系 卓越教授 Kandel 研での研究を終えて日本に戻り,三菱化…

カウントダウン動画を思い出す

噛んデル、読んデル、飲んデル ──『カンデル神経科学 第2版』のプロモーションでは、ダジャ…

始まりはカンデル研 ── 井ノ口 馨

井ノ口 馨 富山大学学術研究部医学系 卓越教授 ちょうど36歳の誕生日にアメリカに渡り,コロ…

教科書は脳の中にフォルダを作る           ── 大隅典子

大隅典子 東北大学大学院医学系研究科 教授 『カンデル神経科学 第2版』(原書第 6 版)の日…

束見本って何?

印刷に使用する紙には膨大な種類が存在します。その中からどれを使うかを決め,その用紙で実際に製本したものが束見本(つかみほん)です。束見本を手に取ることで,本の厚みやページの開き具合,製本の状態などを確認するのです。 束見本の束(つか)とは,本の厚みのことを指します。 『カンデル神経科学 第2版』の本文用紙は,初版と同じ。薄く軽いけれども,十分な強さのある上質の用紙です。表紙とカバーについては少し工夫を凝らしました。それは何か? 本を手にとってのお楽しみです。 軽いと言っ

訳語選びは悩ましい

専門用語に対してどの訳語を採用するか。翻訳本の編集では,その最後の最後まで頭を悩ませる問…

「カンデルボトル缶」プレゼントキャンペーン

発売日の9月28日がどんどん近づいてまいりました『カンデル神経科学 第2版』。今回もカンデル …

目次・訳者一覧

『カンデル神経科学 第2版』の章目次を監訳,訳者名付きでご紹介します。 監修・監訳者 11名,…

記憶を探る人 ── 宮下保司先生 その2

 宮下保司先生のもう一人の師は,あの有名なペンフィールド博士です。本郷の医学部 1 号館*の…

『カンデル神経科学 第2版』 前書きから 〜目次紹介

 『カンデル神経科学 第2版』(原著第6版)には、編者である Sarah H. Mack 氏の追悼文(献辞…

自然と模倣のアルゴリズム

書店で本を購入するとき,栞を何枚かもらうのが習慣になっています。 漫画はすっかり電子書籍…

光遺伝学と冬の夜

神経科学の話をするべきこのnoteで,分子生物学の話をしよう。 分子生物学が何なのかきちんと定義しようとすると話がかなりややこしくなるので,ここでは簡単に「遺伝子の機能を調べる」研究分野あるいは研究手法だと言っておく。一方,神経科学は神経や脳の仕組みを明らかにする分野だ。お互い一見まったく異なる分野だけれど,脳・神経だけでなく生物の機能のすべてに遺伝子が関係しているのだから,分子生物学と接点のない生物研究はない。さまざまな遺伝子からさまざまなタンパク質が作られ,作られるタン