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カンデル神経科学

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『カンデル神経科学』に関する情報・コラムなどなど。カンデル片手にぜひおたのしみください!
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#神経科学

『カンデル神経科学 第2版』のここがおもしろい──伊佐 正

伊佐 正 監訳者(Part V)に,『カンデル神経科学 第2版』の魅力,そして最近の研究の中から「…

歩行運動〜リズムの形成から行動の文脈まで           ── 西丸広史

                    西丸広史 富山大学 学術研究部 医学系・システム情…

教科書は脳の中にフォルダを作る           ── 大隅典子

大隅典子 東北大学大学院医学系研究科 教授 『カンデル神経科学 第2版』(原書第 6 版)の日…

訳語選びは悩ましい

専門用語に対してどの訳語を採用するか。翻訳本の編集では,その最後の最後まで頭を悩ませる問…

記憶を探る人 ── 宮下保司先生 その2

 宮下保司先生のもう一人の師は,あの有名なペンフィールド博士です。本郷の医学部 1 号館*の…

『カンデル神経科学 第2版』 前書きから 〜目次紹介

 『カンデル神経科学 第2版』(原著第6版)には、編者である Sarah H. Mack 氏の追悼文(献辞…

自然と模倣のアルゴリズム

書店で本を購入するとき,栞を何枚かもらうのが習慣になっています。 漫画はすっかり電子書籍で読むことに慣れてしまいましたが,小説やノンフィクションはなかなか紙の本から離れられません。電子書籍で本を読むと文章に没入することができず,集中力がつづかないのです。 これにはいくつかの理由が考えられます。単純に集中力の衰えもあるでしょうし,紙とスクリーンの解像度の違い,あるいは,スマホの場合は読書以外の誘惑が多いのも理由のひとつかもしれません。 最近考えるのは「紙の本のページをめく

光遺伝学と冬の夜

神経科学の話をするべきこのnoteで,分子生物学の話をしよう。 分子生物学が何なのかきちんと…

光遺伝学の光

10年以上前,神経科学の研究室にいたポスドクのNさん(仮名)と知り合いになった。Nさんと私が…

記憶を探る人 ── 宮下保司先生 その1

タイトルは『カンデル神経科学』と『カンデル脳科学』,どっちがいいんだろう。そんなことを考…

記憶の中の記憶

学生時代,神経解剖学がどうしようもなく苦手で,先生に困惑された。 神経解剖学については,…

AI を知り、脳を知ることの楽しみ

ぼくが「AIスタートアップ」と呼ばれる会社のソフトウェア・エンジニアとして働きはじめて,丸…

著者紹介

カンデルマガジンに連載くださっている著者をご紹介します。 **** 牧野 曜(まきの よう…

神経科学は私の推し

『カンデル神経科学』はいわゆる「鈍器本」だ。世にいう鈍器本とは,もはや鈍器にもなるくらい厚くて重い書籍のことを指す。1649ページ,2.8キログラムあるのだから,『カンデル神経科学』を鈍器本と呼ぶことに大方の人は賛成してくれるにちがいない。もちろん,揶揄したいがためにそう呼ぶわけではなく,むしろ,大量の情報を生み出した知性や作り手の情熱に対する敬意にウィットを込めていると思っていただきたい。とはいっても,神経科学が生み出してきた知のすべてが『カンデル神経科学』に採録されるわけ