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3分で確認!! 本日の医療ニュース 23/8/4号

おはようございます😃
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それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇


【本日のピックアップトピックス】

①【中医協】後発品体制加算、支払い側「段階的廃止を」  診療側は新規収載時薬価の見直し要望

医療費を抑えるために後発品体制加算を設けて後発品の使用を促進してきましたが、目標としていた後発品の使用割合80%を達成した現在では、この後発品の使用体制加算や調剤体制加算を見直すべきとの意見が出ているようです。

理由として、長期収載品から後発品に切り替えたことで、約160億円の薬剤費削減効果があったものの、後発品の処方を誘導する診療報酬上の体制加算の合計額が374億円に上っており、差し引き2倍以上の逆転現象を起こしている現状が指摘されています。

この現状をみると、早急に廃止の方向に向かうことになりそうですね。

この他、長期収載品のあり方などについても議論されており、「国は後発医薬品が先発医薬品と品質、有効性、安全性において同等であると認めているはずであり、後発医薬品がある長期収載品は後発医薬品へ道を譲ることが必要である」、とし、「置き換え期間を経た後になるべく早期に長期収載品と後発医薬品の価格差がなくなるよう、G1・G2ルールの運用を見直すべきだ」などといった意見も出ています。

長期収載品と後発医薬品の価格差がなくなってしまったら、市場に残るのは長期収載品だったという事例も出てきそうですね。


参照元↓



②コロナ対応、10月以降も財政支援を  日医、厚労省に要望

新型コロナの感染者数が増え続けている現在、コロナの感染状況も気になるとことですが、今後の医療費負担についても気になるところです。

現時点では治療薬の公費負担と入院時の負担軽減は9月末までで、10月以降も続くかは未定です。

厚生労働省の試算では現在、新型コロナ患者が外来で診療を受けた場合の自己負担額は、検査料や解熱剤の処方などで最大4170円です。

10月以降、治療薬(ラゲブリオ)の公費負担がなくなった場合は最大3万2470円に上がるとしています。

入院時も負担軽減がなくなると、自己負担が増えることになります。

出典:『日本経済新聞』新型コロナ「5類」の医療費 入院・治療薬、負担増も

日本医師会は国に対して、10月以降も治療薬やワクチン接種への配慮を求めており、国も「要望を踏まえて方針を決める」としています。

高額な薬剤費が発生するとなると、薬を出さずに様子をみるケースが増えることになりそうで、それに伴い重症化するといったケースの増加に繋がる可能性もあります。

いずれにせよどこかのタイミングで公費負担ではなくなるのでしょうが、そのタイミングがいつになるのか気になるところです。


参照元↓



③アルツハイマー病 日米共同開発の新薬 今月21日に承認判断へ

エーザイは、ことし1月に「レカネマブ」について、厚生労働省に承認を求める申請を行っていましたが、厚生労働省は8月21日に専門家部会を開き、承認するかどうかを判断することが分かりました。

米国では7月上旬に治療薬として承認されていて、日本でも承認されれば、アルツハイマー病の原因物質を取り除くための、初めての薬が国内でも製造・販売できるようになります。

国内では認知症患者のうちアルツハイマー病患者が最も多く、全体の6割以上を占めることもあり、新たな治療の選択肢としての期待が高まっています。

ただ、承認されたとしても、患者負担の面での課題が残っています。

レカネマブを投与するには事前に陽電子放出断層撮影(PET)か脳脊髄液(CSF)の検査で、脳内にアミロイドの蓄積があるか調べる必要があり、国内ではアミロイドの蓄積を調べるPET検査に対応できる施設は約50カ所に限られています。

このPET検査は現時点では医療保険の適用外で、1回あたり数十万円が必要になります。

また、米国での価格を参考に、日本での年間薬剤費は約300万円となる可能性があります。

保険適用時の高齢者の医療費の自己負担は1〜2割程度だとしても、決して安いとは言えない患者負担額になりそうです。(負担が一定額を超えた分を払い戻す「高額療養費制度」や自治体の助成もあり、負担額がさらに減ることは考えられます)

現在困っている患者さん本人や、その家族に広く普及されるような状況になっていくと良いですね。


参照元↓



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①武田テバファーマ


②日医工


③日本ジェネリック


④アルフレッサファーマ


⑤グラクソ・スミスクライン



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