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医学部面接をガチで研究してみた~2024東海大学医学部編~





はじめに


ご覧いただきありがとうございます。この記事は現役医学生がかつての受験生時代を振り返り、こんな記事があったらよかったなと考えながら長い時間をかけて執筆したものです。医学生同士の人脈と多額の経費をもとに各大学の在校生に大規模アンケートを実施。集まった膨大な情報から多数の医学生の意見をもとに受験生に役立つものを厳選し高校や塾、予備校には実現できない唯一無二の面接対策の記事をなんとか形にしました。
医学部受験において面接は当然侮れない大事な要素となりますが、何よりも学科試験の勉強を第一優先で行う必要があるため情報収集に時間を割くことはなかなか難しいかと思います。そんな受験生の皆さんのために痒い所に手が届く自慢の記事となっていますのでぜひご購読いただき、少しでも受験のお力になれれば幸いです。


基本情報


形式:個人面接(受験生:1人 面接官:2人),10~20分
※一般・共テ利用は1回。地域枠選抜は2回行う

東海大学の面接試験は一次試験合格者のみに対して、2/11(日)または2/12(月)いずれかの二次試験にて行われます。(出願時にいずれかを選択)当日は小論文の試験を行った後、10:45から順次面接が開始されます。
また東海大学の面接試験では時々アドミッションポリシーや教育方針に基づいた質問がなされています。このようなポリシーをそもそも答えられるかという質問をしてくる大学もある一方で東海大学の面接はそこまで厳しい問われ方はしませんが面接に臨む前に一通り目を通しておくことが無難でしょう。
以下に東海大学の教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシーについてまとめます。チェックしておきたいポイントは太字になっています。

教育研究上の目的及び養成する人材像


医学部医学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、「科学とヒューマニズムの融合」の精神にもとづいて、幅広い視野に立ち、広範な知識・確かな技能・豊かな創造性を持ち、社会的役割を認識し人に対する尊厳を忘れない人間性豊か「良医」を育成するとともに、生命倫理に対する高い見識に裏付けられた、創造的かつ先進的な「生命科学研究」を実践できる人材を養成することです。

3つのポリシー


・ディプロマ・ポリシー
医学部医学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(医学)」を授与します。

『知識・理解』
人を思いやり倫理意識や社会的な役割を自覚したうえで、生命科学についての基礎知識、時代の変化に対応する応用技術を理解・表現できる。
『汎用的技能』
仮説を実証する実験・研究能力、病気の診断・治療につながる臨床能力を備え、時代に即した医学的対応策を見出すことができる。
『態度・志向性』
医師のモラルと使命を理解し、患者の心を理解できる力、医学の進むべき方向性を国際レベルで認識することができる。


・カリキュラム・ポリシー
医学部医学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

『教育課程・学修成果』
豊かな人間性・社会性を備え、知識・技能・創造性に秀でた『良医』の育成」を目指し、アウトカム・ベースド型カリキュラムに基づき、6つのコンピテンスを掲げます。
(1)豊かな人間性:温かで柔軟な包容力を持ち、それを表現できる
(2)社会的役割の認識:医師の社会的役割を認識し、生涯実践できる
(3)論理的・創造的思考力:科学的問題を発見し、論理的に分析することができる
(4)応用可能な医学的知識:正常な構造・機能や病態を理解し、病気の診断・治療のための知識を有し応用できる
(5)総合的医療実践技能:患者個人を尊重し、診断・治療につながる臨床能力を持ち実践できる
(6)グローバルな視点:自分の置かれた環境にグローバルな視点から柔軟に対応できる

『学修成果の評価方法』
医学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数・GPA による分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。


・アドミッションポリシー
強い使命感をもち、医学科の教育研究上の目的及び養成する人材像を理解し、これらを達成するために自ら学ぶ意欲を持った人を求めます。

『求める学生像』
医学部医学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲を持った人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

『入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度』

(1)知識・技能
英語では、高校での英語の科目を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

数学では、高校での数学の科目の履修を通して公式や計算方法を理解した上で、それらを応用できる能力を身につけておくことが望ましい。

理科では、高校での理科(物理、化学、生物)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力
他者の意見を傾聴でき、自身の知識・体験を通じて共感でき、相手を尊重しながら自身の考えを発信できる能力を身につけていることが望ましい。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
周囲と協調しながら、目標に向かって継続した努力や挑戦する姿勢を持てることが望ましい。


合格した先輩方の体験談・アドバイス


現在東海大学に在籍している先輩方から当時の面接の様子や実際に受けた質問、面接に臨むにあたるアドバイスを集めました。


過去に実際に問われた質問 ~オーソドックス~


・東海大学の志望理由

・なぜ数ある医学部の中東海大学を志望したか

・医学部を志望する理由

・何科の医師になりたいか

・趣味はなにか

・長所と短所

・これまでの経歴を教えてください

・大学に入って何を頑張りたいか

・卒業後も大学に残るか


まずはどこの大学でも聞かれうるオーソドックスな質問から紹介しました。
注意点として気を付けていただきたいのは1つ目、東海大学の志望理由というところ。何気ない質問ですが本番のように緊張しているとつい医学部に行きたい理由や医師になりたい理由ばかりになってしまい、「それうちの大学じゃなくても良くない?」と突っ込まれてしまうということがしばしば起こります。また2つ目の質問「なぜ数ある医学部の中東海大学を志望したか」というように単刀直入に投げかけられることもあるため他校との違いや東海大学の強みを踏まえたスマートな受け答えができるよう東海大学のHPなどで事前に情報収集をしておくと良いでしょう。過去の受験生の中には「関西出身なのになぜ東京の私大を受けるのか」など少し意地悪なつっこみをされた例もあったため注意が必要です。


実際に問われた質問 ~同大学について~

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