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【特集記事】広告コピーと、番組タイトル。

こんにちは、medien-lienのうるしーです。

 

早速ですが、みなさんは、私たちの番組「ケロケロ見聞録」のタイトル、じっくり眺めてみたことはありますか?もしかすると、意識して眺めてみたことはないかもしれません。

 私たちの番組編成チームには、ちょっと変わったタイトルの付け手たちがいます。
たとえば、今年1月にお送りした「しゅみません、趣味の欄に何書いてます?」。
そして昨年12月にお送りした「ケロケロ的年末大決算〜お財布事情が知りたかと!〜」。
こんな興味を惹きそうなタイトル、なかなか思いつくものではなく、番組タイトルを決める会議は毎回、わちゃわちゃとしていて楽しいものです。

ちょっと変わっているけれども、内容を端的に表していて面白いタイトル。ちょっとだけでも聞いてみようかな、とリスナーに思ってもらえるようなタイトル。
1人でも多くの方に番組を聞いてもらうためには、決して欠かすことができないものです。
今回は、そんな番組タイトルに関連して、「言葉で思いを伝えること」について考えてみたいと思います。

新しい世界を見せてくれることば。

かつて番組編成長をしていた私が、タイトル決めの際に毎回感じていたのは、羨ましさ。
実は、キャッチーなタイトルを思いつくメンバーのことが羨ましくてたまりませんでした。

 そんな羨ましさもあり、「短い言葉で自分の思いを凝縮すること」を目標に掲げ、昨年の秋からコピーライター養成講座基礎コース(宣伝会議)を受講することにしました。

 その養成講座で、一番最初に驚かされたこと。
それは、コピーが担う役割について、でした。
私はかつて、コピーのことを「商品のふんわりとしたイメージを表したもの」だと思っていました。しかし、その捉え方は正しくありませんでした。

 ざっくり言うと、コピーというものは、それぞれの商品・サービスが持つ本質的な価値を基に、生活者(つまり、私たち)に何かしらの新しいストーリーを提示するもの、だったのです。

 このことを講師の方に指摘されたとき、からだ中に衝撃が走りました。そんな観点で広告を見たことは、今までに一度もなかったからです。
しかも、当時の私は、商品が持つ独自の価値さえ、見抜くことができていなかったのです。

 広告なんて、身の回りに溢れていて、じっくり観察する機会はほとんどないのが普通です。
そんな広告であっても、「あ、これ私のことかも」と立ち止まってもらうことができたら、その広告をつくった価値は大きいと思います。

これは、私たちの番組でも同じことが言えると思います。
私たちの番組とリスナーを一番最初につなぐのは、番組タイトル。広告コピーと同じで、番組タイトルも数多くの情報の1つにすぎません。
それでも、そんな番組タイトルでふと画面をスクロールする手を止めてもらえたら。
そしてせっかく手を止めてもらったならば、価値のあるものを提供し、コミュニケーションをすることができたら。
そんな思いで、これからも番組づくりをサポートしていけたらと思います。

そっと心に寄り添う、そんなコピーを目指して。

少し話は戻りますが、昨年秋からオンラインで受講してきた養成講座も3月でおしまい。
最後の課題を出し終えた今、コピーを書く機会が、そして講師の方々に直接添削をいただく機会がどれだけ貴重だったのかということを身に染みて感じています。
書いているときは、なかなかしっくりくるコピーを出すことができずに苦しいものですが、そうした機会が一旦終わるというのも同じくらい悲しいものです。

 養成講座で学んだことは他にもたくさんありますが、今日はこの辺で。
最後に、私が好きなコピーを1つ、紹介して締めたいと思います。

 「自分は、きっと想像以上だ。」

 私たちが胸の奥に抱える思いをそっと代弁してくれるもの。
私たちにそっと寄り添ってくれたり、励ましてくれたりするもの。商品に寄り添うのも、もちろん大事だけれど、それよりも人の心にどれだけ寄り添うことができるか。それが私の中では大事だと思っています。

 引き続き、「ケロケロ見聞録」の応援、よろしくお願いいたします。

参考:
東京コピーライターズクラブ (n.d.). 「自分は、きっと想像以上だ。」. https://www.tcc.gr.jp/copira/id/2018314/ (閲覧日:2023年2月27日).

 

 

 

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