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第11回 2月放送後記事②~今、教育に求めらるものとは?~

こんにちは、ライターのいづみです。
後記事➀に続いて、私が衝撃を受けたバレンタインのお話しです。バレンタインは、父親に毎回どら焼きをあげていたのに、実はどら焼きは好きではない、と言われて思い出したことがあります。私は、小さい頃母と一緒に近所の小さなお菓子屋さんでお菓子を買って、公園で食べるのが日課でした。その時、「父ちゃんにも何か買って帰る」と、幼い私が初めて選んだのがどら焼きだったのです。父がその時、「父ちゃんはどら焼きが一番好きなんや、よくわかったな」と言ったのを覚えていて、「父=どら焼き」が頭に刷り込まれたのでした。幼い娘に対する優しいウソだったんですね。恋愛では、特に好きではない人からチョコレートを貰ったら、優しいことを言って期待させてはいけないのかもしれませんが。

それでは、ケロケロ見聞録2月放送の振り返りスタートです!


1、私たちが「学校で」学んだこと

 宿題終わってないし、朝起きるのも面倒くさい。学校に行きたくないな。誰でも一度はそんな風に考えた経験があるのではないでしょうか。それに、現代はYouTubeなど、配信型の学習サービスも充実しています。わざわざ学校に行って授業を受けなくても、学習することは可能かもしれません。学生トーク2では、それでも「学校で」学んでよかったと思うことや身についた力について、授業とそれ以外の側面に分けて考えました。


〇授業
・細田
「他者との比較」 
 細田さんは、他者と比較し、自分の弱み・強みを知ることができる点を挙げていました。社会で競争をする時の練習として、挫折感を味わうということにもいい側面があるのでは、という意見がありましたね。
・ひなこ:人と関わる経験
 ひなこは、色んな人と 関わりながら生きていく社会に出る前に、学校で人と一緒に学ぶ経験をしておくことが大切だと言います。友達どうし助け合って、お互い分からない所を教え合うことは、学校でしかできません。教える側にとっても、説明することでより定着する、というメリットもあります。
・ゆき:先生の雑談
 ゆきは、「学校には楽しく学ぶしかけがいっぱいある!」 と言っていました。確かに、YouTubeなどの学習動画は、要点がまとめられていて短時間で理解できる、という良さもあります。一方、学校の先生は豆知識やゴシップなども交えながら楽しく授業をしてくれます。(ちなみに、私が一番記憶に残っている先生の雑談は、「森鴎外は、ご飯の上に饅頭を乗せ、煎茶をかけて食っていた」です)

〇授業以外
 細田さん:修学旅行や学園祭
 学生主体で何か大きなことを協働して成し遂げる、というのは将来にとってもいい経験ですし、いい思い出にもなりますよね。
 ゆき:掃除の時間
 学校では、朝のホームルーム、給食、掃除、読書など、日常のルーティンがルールとして決められています。片付けや料理など、「やりたくないけどやらないといけないこと」を自分一人でもこなせているのは、学校での学びの成果かもしれません。
 ひなこ:部活
ひなこは、人と濃い時間を過ごすことで、親以外の人が自分に愛情を掛けてくれるというのは、とても貴重な経験だったと振り返っていました。


2、学校は強制的に主体性を育む?

 学生トーク3では、「私たちの思うこんな教育が欲しい!」をテーマに話し合いました。

 細田さんは、同級生と協働したグループディスカッションや、課題解決の学習などを挙げていました。色々な人の考えを知り、自分の価値観などを客観的に捉えられる、というのも、総合の学習のいい所だという意見も上がりました。ゆきは、留学先の学校の生徒が、授業後の質問タイムに積極的に手を挙げていたという経験から、先生と生徒の距離が近い教育が必要だと述べていました。生徒の質問が先生にとってのフィードバックになり、授業のブラッシュアップにつながるという期待もあります。ひなこは、プレゼン資料の作り方の授業が欲しかったと言います。確かに、大学や社会では、研究内容や自社の商品について、相手に分かりやすくかつ魅力的に伝える、というスキルが必要になります。高校までの授業でも、そのような練習ができればいいのかもしれませんね。

 私もラジオを聞きながら、「嘘を見破る授業」があったら面白いし、役に立ちそうだなと思いました。新しいことを自分で調べて発見する、という大学の研究では、それまで習ったことや常識と思われていることも疑ってかかるという姿勢が大切です。また、コロナ下で拡散したデマ情報が拡散したように、フェイクニュースを見抜くスキルはますます必要性が高まっています。ちなみに、フィンランドでは、2014年の学習指導要領改訂で、フェイクニュース対策が盛り込まれ、小学生から偽情報を見抜く授業が行われているそうです。

毎日新聞 2021/12/29 「小学生から教える「批判的思考」 偽情報はねのけるフィンランドの教育」(参照日2022/02/13)

 

 学生トークを聞いて、学校には強制的な学びと主体的な学びという二つの側面があり、どちらも必要だな、と感じました。
 大学生になって研究や就活などを通じて、主体性の大切さを実感し、高校までの総合学習や学園祭など学生主体の行事に積極的に参加すればよかった、という意見がありました。その一方で、ファッションやヘアスタイルなど、一人ではやらないことを学校で強制的に定着させて欲しい、という意見も。強制的、というと聞こえが悪いようですが、ひなこが言っていた、「いざ必要にならないと必要性に気づかないものを、事前に教えてくれる」というメリットもあります。だからといって一方的に知識を押し付けるのではなく、学習者が楽しくモチベーションを持って自ら学び取っていくための工夫が学校教育には求められると思います。

3、おまけ 最近気になった学校のはなし

 最近、兵庫県立舞子高校という学校の高校生のお話を聞きました。舞子高校は、普通科に加え環境防災科という学科があるそうです。防災科は日本初の試みとして、2002年に本格的にスタートしました。小学生に対し、高校生が聞いた震災体験などを語る授業や、ネパールを訪れて防災学習やホームステイをする国際交流など授業形態に特徴があります。
 舞子高校のホームページには、「語り継ぐ」という、高校生がご両親や身の回りの方に聞いた震災体験を文章にまとめたものが掲載されています。自分が将来どんな職業に就き、どのように防災と関わっていくのかや、震災を経験していない自分たちが震災を語り継ぐことへの葛藤など、本当に高校生が書いたのだろうかと驚くような内容でした。防災科、というカリキュラムも特徴的で面白いですが、生徒が意欲を持って防災や震災の経験者に向き合い、学んでいる様子は、大学生である私にとっても良い刺激になりました。

「兵庫県立舞子高校」(参照日2022/02/19)

4、SNS展開


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【広】2022メディア展開図 (1)


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