見出し画像

検証!!読書の新しい形~色んな読み方比べてみた~

無意味な概要

こんにちは、medien-lienのゴトーです。
1月14日に、私たちmedien-lienは九大伊都 蔦屋書店にて本に関するイベントを開催しました。2月放送のテーマも「読書」であり、どうやら最近medien-lienでは「本」が流行っているようです。この流れに便乗して「本」に関した検証をしてみたら記事にできるのではないかと思い、広報チームに企画書を持っていったところ、やっても良いと許しをもらえたので、こうして久しぶりに記事を書いています。
検証内容は単純で、紙の本で読むか、電子書籍で読むか、それともオーディオブックで聴くかで本の内容の理解に差が出るのか、というものです。デジタル化は「読む」という行為にどれほど影響を与えるのか、「読む」と「聴く」にどれほどの差があるのかを調べようというものです。
私にとってメンバーを巻き込んで検証するのは今回が初めてで、検証が果たしてうまくいったのか、正しい結果が得られたのか、正直にいえば自信はないですが、新しい読書の形を取り入れていく中で、一つの参考になればと思っています。

不器用な検証方法

今回の検証は以下の手順で実施しようと考えました。

①検証をするためにmedien-lienのメンバーを6人招集します。
②その中から、文庫本、電子書籍、オーディオブックで読む人をそれぞれ2人ずつ決め、共通の本を読んでもらいます。
③本を読んでもらった後に、オリジナルのテストを解いてもらい、その結果から本の内容の理解度を測ります。

読んでもらうのは『新訳 走れメロス』(作:森見登美彦)に収録されている『山月記』の途中(文庫本でP23の11行目)まで。テストを作成し、いざ準備万端というところで、1つ問題が起こります。
本当なら、いっぺんに6人集めるのが理想なのですが、学部の違う大学生を6人も集めるのは意外と難しく、メンバーが揃う時間がないのです。仕方ないので、まずは昼休みにちひろつっちーこーすけの3人を図書館に呼んで検証を行うことに。
3人のうち1人は文庫本を、2人はオーディオブックで読むことにしました。別に文庫本と電子書籍とオーディオブックを1人ずつ読ませるのでもよかったのですが、なんとなくオーディオブックを早く終わらせたかったので、こんな風に分担にしました。
読み終わると、早速オリジナルのテストを解いてもらいます。
ちなみにテストの中身はこんな感じです。

問1 齋藤秀太郎が秋刀魚をのぞき、惜しみなく情熱を注いだものを答えよ。(1点)
問2 祇園祭の夜、斎藤秀太郎はなんと叫びながら下宿から飛び出したか答えよ。(1点)
問3 夏目孝弘巡査が勤める交番の近くにある建造物を答えよ。(1点)
問4 大文字山にて起こった出来事を説明せよ。(2点 部分点あり)
問5 永田の下宿で開催された麻雀の大会の名前を答えよ。(1点)
問6 斎藤秀太郎が告白された場所はどこか答えよ。(1点)

3人の検証は無事終了。
次の検証は三限が終わった後、学生サロンにてうめちゃんめいで検証を実施。二人には電子書籍と文庫本で読んでもらいました。
最後の検証は四限が終わった時間に実施。バームクーヘンと私が勝手に呼んでいるセンター5号館にてかえでに電子書籍で読んでもらいました。
なんとか1日で検証は終了。帰宅し早速採点をしました。

出鱈目な結果

採点結果は以下のようになりました。

()内の電子は電子書籍、ABはオーディオブックを表しています。
テストの平均点は3.5点。7点満点なのでちょうど真ん中。
最高点はオーディオブックを担当したこーすけの6点、最低点は同じくオーディオブックを担当したつっちーの1点でした。
ちなみに問2の正解者は0人で、逆に問6は全員正解でした。序盤に出てきたセリフの一部分を覚えるのは難しかったようです。

不完全な考察

文庫本と電子書籍を担当したメンバーの点数を比べてみると、3点もしくは4点で点数に差が出ていないことがわかります。媒体が変わっても「読む」という行為に変わりはないので、内容の理解度に大きな差は出ないようです。
一方、オーディオブックを担当したメンバーの点数は1点か6点と極端な結果になっています。「聴く」は「読む」より人によって差が出やすいようです。
調べてみると、人には「視覚優位」と「聴覚優位」というものがあるそうです。「視覚優位」は目から入ってくる情報の方が処理しやすい脳の特性、「聴覚優位」は耳から入ってくる情報の方が処理しやすい脳の特性です。もしかすると、つっちーは視覚優位、こーすけは聴覚優位で、その特性が結果に影響を与えているのかもしれません。
「聴く」は人によっては効率的な方法であるようです。


無味無臭な感想

そんな訳で検証企画をやってきました。
意外と面白い結果が得られて、検証企画をやってみてよかったなと個人的に思っています。
皆さんもぜひ、新しい読書体験を試してみて欲しいです。

参考資料
森見登美彦 『新訳 走れメロス』 角川文庫
LITALICO ジュニア https://junior.litalico.jp/column/article/087/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?