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ヘルステック・デジタル技術関連ニュースまとめ 2024#21

この1週間に弊社Facebookページ等で紹介したヘルステック・研究・産業、ロボット・AI等デジタル技術関連ニュースをまとめて紹介します。
※ 記事のリンクが切れている場合は記事名で検索していただくとヒットする場合があります。
※ 過去のまとめはこちらのマガジンに。

今週はスタートアップ関連記事が多めでした。個人的注目トピックは

  • バイオ・創薬関連スタートアップの資金調達はここ数年で激減?

  • GTIEキックオフ2024は5/31にTokyo Innovation Baseにて開催。(私はGTIE における千葉大学のアドバイザーです)

  • Apple Watchの心房細胞履歴機能が日本でも使えるように。

です。


・医療AI

胸部X線画像の読影診断を支援するEIRL Chest Screening、感度優先/特異度優先の選択ができる新モデルを発売 | LPIXEL (2024.05.20)

検診など有病率が低く大量のデータを処理するときは特異度優先、外来など有症状の患者の病変見落としを防ぎたいときは特異度優先など、シーンに応じてモードを選択できる機能を追加。

「EIRL Chest Screeningをはじめ読影支援を行う医療AIソフトウェアでは、病変が疑われる箇所を検出する能力(感度)を高めるほど、異常がないものを正しく異常がないと判断する能力(特異度)は低くなり、この二つの性能はトレードオフの関係にあります。」

エルピクセル株式会社 プレスリリース

マイクロソフト、「Azure AI Speech」のアップグレードを発表 | ZDNET (2024.05.22)

「パーソナル音声」機能と「音声分析」機能。

「センチメント分析では、「示された共感の度合い、参加者の関与、主張の強さといった情報を細かく検出できるだけでなく、今後の会話の流れを予測できるようになる」

「Fast Transcriptionのおかげで、(中略)、医師や看護師は患者との会話を数秒で分析できるようになるという。」

ZDNET

医療AI推進機構、医用画像の取得・加工事業開始 | 化学工業日報 (2024.05.24)

「医療機関から取得した医用画像を加工して企業などに提供するビジネスを今夏に開始」

化学工業日報

Microsoftが医療特化のAIモデル発表、マルチモーダルをがん診断に応用へ | 日経クロステック (2024.05.24)

「Prov-GigaPathは、スライドガラス上の腫瘍組織などの標本全体を高解像度のデジタル画像に変換する「全スライド画像(Whole-Slide Imaging、WSI)」に特化したAIモデル。」

「標本から得たデジタル画像から、AIが病気の兆候である「マーカー」を認識する。」

日経クロステック

論文は
A whole-slide foundation model for digital pathology from real-world data


・手術支援ロボット

ロボット支援手術の第一人者に聞く 日本製「ヒノトリ」の可能性:保険適用拡大で普及(1/2 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン (2024.05.21)

札幌医大竹政教授公演レポート&インタビュー。遠隔手術、AIとの親和性なども。

札幌医大は da Vinci Xi、daVinci SP、Hugo RAS、hinotoriなど手術ロボット6台を保有。

【時事メディカル】米メイヨー・クリニックとノウハウ契約を締結=豪オプティスキャン〔BW〕 | 時事メディカル (2024.05.23)

「ロボット外科手術に使用するデジタル共焦点レーザー内視鏡画像システムの開発を目指して、ノウハウ契約を締結」

時事メディカル

AiM Medical Robotics starting 1st human clinical study for MRI-compatible surgical robot | The RobotReport (2024.05.22)

MRIガイド下での前立腺生検ロボに続きDBS電極埋め込みロボットも臨床研究へ。同門の先輩波多伸彦先生(Professor of Radiology, Brigham & Women's Hospital & Harvard Medical School)のご研究成果。

"With the study, AiM is building on the long-standing and successful joint research efforts of AiM’s CEO Gregory Fischer and SNR Lab’s Pedro Moreira and Noby Hata."

"The study will occur in BWH’s Advanced Multimodality Image-Guided Operating (AMIGO) Suite, the hospital’s state-of-the-art clinical research facility."

The RobotReport


・SaMD/DTx

MathWorks、NVIDIA と医療技術におけるソフトウェア・ディファインド・ワークフローの開発を促進 | Mathworks Japan (2024.05.20)

「MATLAB(R) を NVIDIA Holoscan プラットフォーム上で利用可能にする統合を行うことを発表」

「SaMD 製品が展開後も市場での競争力を維持するためには、長期にわたり追加のソフトウェア機能を統合できる機能が必要であり、そのためには、必然的にエンジニアが開発用のソフトウェア・ディファインド・ワークフローを開発する必要があります」

「MATLAB と Holoscan では、検証と妥当性確認機能を使用して、開発したソフトウェア・ディファインド・ワークフローを IEC 62304 を含む業界の規制や規格に準拠させることができます」

Mathworks Japan プレスリリース


・医療DX

救急活動における医療機関との傷病者情報共有システム(仮)実証実験に向けたソリューション提案を募集します! | 横浜市デジタル統括本部 (2024.5.24)

救急DXソリューションの実証実験募集。
TXP MedicalのNSER mobileみたいなイメージ?


・デジタルヘルス

慶應義塾大学とのPHR活用による「薬を大きくて飲みづらいと感じる」患者の予測モデル構築に関する研究論文が医学雑誌「Journal of Medical Internet Research」に掲載 | シミックホールディングス (2024.05.20)

「多変量解析の結果,50 歳未満,女性,嚥下障害,大きい錠剤・カプセルの服用(「長径+短径+厚さ」が 21.5 mm 以上)が飲みづらいリスクを上げる要因として抽出されました。」

「また、決定木分析では、大きい錠剤・カプセルの服用があり、かつ嚥下障害を有する患者が最も高リスクである(飲みづらい回答割合:34.0%)ことが示され、両者の要因を持つ患者に服用を容易にする措置やアドバイスの必要性を考慮すべきと考えられました。」

シミックホールディングス プレスリリース

心房細動履歴が日本のApple Watchで利用可能に | Apple (2024.05.23)

ついに日本でも可能に。

「本日より、iOS 17.0以降とwatchOS 10.0以降で、心房細動と診断された日本のユーザーは、Apple Watchの心房細動履歴機能を有効にし、心房細動の兆候を示した時間の推定値などの重要な情報にアクセスできます。」

「ユーザーは週ごとに通知を受け取り、心房細動に関連する可能性がある生活習慣要因の詳細な履歴をヘルスケアアプリで確認することもできます。かかりつけの医療機関とのより詳しい情報に基づいた会話のために、ユーザーは心房細動と生活習慣要因の履歴が記載されたPDFをダウンロードできます。」

Apple

ベトテル子会社、ウェアラブル医療機器の提供で韓国企業と提携 - VIETJOベトナムニュース (2024.05.24)

韓Seers Technologyのウェアラブル医療機器thynC(バイタル評価AI)・mobiCARE(心電計)をViettel Solutionsを通じてベトナムに。さらなる海外展開も計画。


・大学・研究

電気刺激による画期的治療法で麻痺患者の手の運動機能が改善 | MIT Technology Review (2024.05.21)

理学療法+脊髄への非侵襲電気刺激によるリハビリ支援。

「この臨床試験は、脊髄への非侵襲的な刺激が麻痺患者の上半身の機能回復に資するかどうかを最初に調べた研究ではありませんが、これほど多くのリハビリテーションセンターや被験者を対象とした試験は史上初であるため、重要な研究であることに間違いはありません」

MIT Technology Review

論文は
Non-invasive spinal cord electrical stimulation for arm and hand function in chronic tetraplegia: a safety and efficacy trial


・スタートアップ

【5/31 開催】GTIEキックオフ2024 (2024.05.16)

スタートアップ・エコシステム拠点都市の東京圏プラットフォーム GTIE (Greater Tokyo Innovation Ecosystem)の2024年度キックオフイベントです。

【ヘルステックの注目スタートアップ】世界の資金調達動向を一括把握 - TECHBLITZ (2024.05.17)

2024.3版。2022.4版と比較すると総じて調達額半分以下。ビジネスモデルではバイオ・創薬系が激減している印象。

令和5年度大学発ベンチャー実態等調査の結果を取りまとめました(速報) 大学発ベンチャー数、過去最高を記録、私立大学も躍進 | 経済産業省 (2024.05.15)

https://www.meti.go.jp/press/2024/05/20240515001/20240515001.html

早慶に理科大・立命館が上位。
なお、

東京理科大(191) > 東京科学大(151)
(東工大(131)+医科歯科(20))

で東京理系トップ大学対決は実学寄りの気がする科学大の方が劣勢。ちなみに教員数は約800人vs 約2,000人で規模的には圧倒的に科学大が大きい。

報告書は

https://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/start-ups/start-ups.html


活発化するスタートアップ支援 北海道、神奈川、愛知、沖縄で始動 | M&A Online (2024.05.20)

エコシステムに繋がりそうなSTATION Ai(愛知)とLocal Innovation Challenge HOKKAIDO2024には期待している。

一方で自治体のメンタリングプログラムはどんなもんなんだろうか。

ニューラリンク、2人目にチップ埋め込み手術へ 米FDA承認 | The Wall Street Journal (2024.05.21)

https://jp.wsj.com/articles/elon-musks-neuralink-gets-fda-green-light-for-second-patient-as-first-describes-his-emotional-journey-96eca6a7?st=mtq3zj3aftgf3rp

「同社は6月に2人目への埋め込み手術を行いたい考え。」

The Wall Street Journal

アシストスーツ体験展示会「アシストスーツ EXPO in FUKUOKA 2024」に出展! | ダイヤ工業 (2024.05.21)

5/30・5/31に博多国際展示場にて。
もちろんArchelisも出展します。

各出展社のアシストスーツの試着・体験をしていただけるほか、
・「健康経営」をテーマにしたアシストスーツの現状と企業でのアシストスーツの導入ポイント
・各出展社による、九州地方を中心とした企業におけるアシストスーツの導入事例
のトークイベントも。

当社の医用画像解析ソフトウェアChest Bone Indicator(認証番号:305ADBZX00032000)の販売中止となった経緯のご報告 | iSurgery

iSurgeryの佐藤代表からの経緯ご報告。
これ認証基準に該当しないのに誤認証した登録認証機関に責任はないのか。

「2024年4月15日に、厚生労働省および独立行政法人医薬品医療機器総合機構からCBIの審査・認証を行った登録認証機関に対してメールで通達がありました。内容としては、CBIが認証基準に該当しておらず、当該登録認証機関の誤認証としてその認証を速やかに取り消すべきという旨です。」

「当社としては、ご利用の皆様への混乱を最小化するために、認証取り消しの最終決定を待たずして、認証を整理し、自主的に回収することといたしました。2024年4月24日18時31分に登録認証機関においてCBIの認証整理届が受理され、同日付で認証整理(取下げ)がなされました。」

iSurgery

ライフサイエンス関連企業の盛岡市集積へ ファンドを設立 | NHK 岩手 NEWS WEB (2024.05.22)

「Tohokuライフサイエンス・インパクトファンド」を設立。

「年末までに合わせて20億円の出資を募り、今後10年間で10社から20社程度の企業へ投資して創業や成長を支援」

NHK 岩手 NEWS WEB

「デカコーン工場」の次を目指す!YコンビネーターCEOの大いなる野望 | Forbes JAPAN 公式サイト (2024.05.25)

ギャリー・タンの復帰と原点回帰。
コロナ禍を経て肥大化・希薄化したプログラムの見直しや投資戦略の変更など。


・企業・マーケット

コヴィディエンジャパンとホギメディカルが業務委託契約を締結 「シュアファインド®」の販売協力を開始 (2024.05.24)

ナビゲーションと切除機器を組み合わせたソリューションの販売体制を構築。

シュアファインドは佐藤教授を中心としたグループによる研究成果。


・行政・規制

医療機器への半導体供給確保へ…経産省、メーカーの訴訟リスク懸念解消へ知識普及 : 読売新聞オンライン (2024.05.20)

医療機器に関わるサプライチェーン問題は、製品だけでなく材料・資材の方も重要な課題。

「医療事故が発生した場合に訴訟を起こされたり、責任を問われたりすることへの懸念が背景にある。また自動車などに比べ、医療機器業界では半導体の使用量が少ないため、供給が後回しにされている実態もある。」

読売新聞

はとてもよく聞く話。

先端医療機器の開発・事業化を目指すベンチャー・中小企業を募集します | 東京都 (2024.05.20)

令和6年度先端医療機器アクセラレーションプロジェクト新規支援事業者(3社)の募集が始まりました。
最長6年・補助上限6億円。説明会6/13、募集締切7/26。

定例記者会見:保険外併用療養の一部拡大について | 日本医師会 (2024.05.22)

https://www.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20240522_21.pdf

混合診療推進との違いの整理と保険外併用療養の拡大についての日本医師会の基本スタンスについて。


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