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ヘルステック・デジタル技術関連ニュースまとめ 2024#29

この1週間に弊社Facebookページ等で紹介したヘルステック・研究・産業、ロボット・AI等デジタル技術関連ニュースをまとめて紹介します。
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※ 過去のまとめはこちらのマガジンに。

今週の個人的注目トピックは

  • テルモ「ハートシート」正式承認に至らず。再生医療の確立は道半ば。

  • J&J「ハーモニックシナジー」販売終了。海外企業による日本マーケット専用品供給での課題に今後どう対応できるか。

  • 京都大学「ハカルテ」や岡山大学「AIメンタルケアサポートシステム」など、治療介入以外でのデジタル技術による患者QOL向上システムに期待。

です。

・手術支援ロボット

「これまで助けられなかった患者を助けられたら…」福島・郡山市で実証実験 福岡県の医師が遠隔で外科手術|福島中央テレビ(2024.07.15)

福岡⇔ふくしま医療機器開発支援センターを衛星回線で。ロボットはRiverfieldのSaroa。


・SaMD・DTx

メディカル・プリンシプル社とマイクロンが、共同で医師主導のSaMD開発を促進するプラットフォームを立ち上げ(2024.07.17)

最近MP社民間医局の「医療の“あったらいいな”デザイン工房」企画を知り、少し注目している。

参考記事:
医療機器の開発ストーリー①「リング型パルスオキシメータ」(2024.07.12)


・医療DX

TOPPAN、医療従事者の説明業務支援サービス「DICTOR®」提供開始 (2024.07.17)

アバター(医師自身のデジタルクローン)による患者説明動画自動生成サービス。

がん患者サポートアプリ「ハカルテ」をリリース|京都大学医学部附属病院(2024.07.17)

「体調の可視化・記録」ってQOLコントロールにとても大事。

「スマホで簡単に体調を測定・記録でき、がん患者が医療者に心身の状態を伝える手助けをするアプリ」

「がん患者が自分の状態を知り、より主体的に治療やケアを受けられるようサポートすることで、がん患者の自己効力感を高め、QOL向上に寄与」

京都大学医学部附属病院(2024.07.17)

「ポケモンスリープ」がBMIにも好影響 日本人成人対象の後ろ向き研究|Medical Tribune(2024.07.18)

「あすけん」を活用した後ろ向き観察研究で、
・総睡眠時間は平均で0.5時間程度増加
・平均BMIは睡眠潜時改善群で非改善群に比べ有意に低下

ゲーミフィケーション自体にはポジティブな効果はあるのだろうか?

AI活用でがん患者など24時間365日メンタルケア 岡山大学が新システム開発|大学ジャーナルオンライン(2024.07.20)

「サポートシステムは患者との対話を通じて心理状態を理解したうえで、共感的なコミュニケーションを図って患者の不安や孤独感を軽減する。直接的な医療介入はしない。」

大学ジャーナルオンライン(2024.07.20)


・遠隔医療

ウィーメックスとOKI、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」の保守で提携 (2024.07.18)

テラドックヘルスの国内事業にOKIも参画。


・フェムテック

『女性の健康』を管理する、海外の最新デバイス5選|木村 恵 - フェムテックや健康経営の社会情勢やビジネスモデル|NewsPicks(2024.07.14)

ホットフラッシュ・妊活関連など。
ホットフラッシュ軽減デバイスは海外製品情報を比較的よく目にする気がするが日本では…?


・ブレインテック

ブレイン・テック ガイドブックvol.2 -責任ある製品開発の手引き- を公開|ATR(2024.07.17)

「本書では、事業者が一般消費者向けのブレイン・テック製品を開発・販売する際や、事業でそれらを活用する際に考慮すべき要件を整理し、手引きとしてまとめました。」

ATR(2024.07.17)


・トレーニング

「テルモメディカルプラネックス」の来訪者が20万人を突破〜国内外の医療従事者へのトレーニングを通じて医療に貢献〜|テルモ(2024.07.16)

2002年10月開所。僕も伺ったのはたぶんもう20年くらい前。

神戸大学医学部附属地域医療活性化センターで手術支援ロボット「hinotori™」を用いた手術手技向上研修を開始します|神戸大学(2024.07.17)

ロボット手術トレーニングセンターを整備。


・大学・研究

大西鮎美:生活に「寄り添う」ウェアラブル技術を生み出す研究者|MIT Technology Review(2024.07.16)

神戸大学塚本・寺田研の大西先生。
個人的注目は柔軟触覚センサによる浮腫計測技術。


・マーケット・企業

心臓手術用メスの販売終了、最善の解決策はジョンソン&ジョンソンからの事業譲渡|M&A Online(2024.07.15)

海外企業による日本マーケット専用品供給での課題。

サムスンの指輪型デバイス「Galaxy Ring」が競合に勝る明確なポイント | Forbes JAPAN 公式サイト(2024.07.13)

大手はユーザから吸い上げたデータで月額使用料以上の価値を生み出している気もする。

中央大学病院、国内1号人工知能(AI)医療機器企業のVUNO等とMOU締結、デジタルヘルスケア事業を本格的に拡大|毎日経済(2024.07.16)

VUNOのほか、手術支援ロボットのCUREXO、在宅リハビリ治療支援アプリのEverXと共同研究。CUREXOは病院にトレーニングセンターを設立する計画。

関連:EverXと中央大学病院の協定について
AIベースの筋骨格系リハビリテーションソリューション 「筋骨格系疾患患者に高い医療サービスを提供」


・行政・規制

医療業界におけるサイバーセキュリティ事情|桐山 隼人 - ビジネス・サイバーセキュリティ|NewsPicks (2024.07.13)

「サイバー攻撃はいつ自分の身の回りで起きてもおかしくないほど身近に迫っているという事を改めて認識し、自分事化すべきと言えます。」

NewsPicks (2024.07.13)

重症心臓病治療に使うテルモの「ハートシート」、厚労省の部会が「優れた結果認められない」と正式承認「不適切」の結論 : 読売新聞オンライン (2024.07.19)

残念。複雑な臓器の再生医療は難しい。

「専門家部会はこの日、テルモが提出したデータを検証した結果、ハートシートを使わなかった集団と比べて「優れた結果は認められなかった」などとした。正式承認については今後、同省薬事審議会で審議するとしている。」

読売新聞オンライン (2024.07.19)


・イベント

夏休み体験イベント 集まれ近未来の外科医達!ロボット手術体験|北九州市立医療センター(2024.07.15)

8/24開催のda Vinci体験イベント。
中高生(+保護者)対象。定員30組(1組2名)
申込締切は7/25。

小中学生向け外科手技体験セミナー「ブラック・ジャック セミナー」本物の医療機器を用いて手術体験をしてみよう!|国立がん研究センター (2024.07.08)

8/24(土)開催(午前・午後の2部制)。対象は小5〜中学生と高校生(若干名)。
定員各回30名。応募締切7/24。

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