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はじめに

現在,わが国で進められている働き方改革の波は,医療の現場にも押し寄せてきています。実際,医師の業務量は膨大で,働き過ぎと言われても仕方がないところもあるかと思います。もちろん医師だけではなく,その他のメディカルスタッフの方々も限られた人員・リソースのなかで奮闘されていることと思います。今後,医療の現場での働き方がどのように変わっていくのか,まだ見通しは立っていませんが,医療者・患者さん双方によい結果になるように願っております。


さて,多忙でストレスフルな医療現場で働く皆さんは,どこかしら体に不調は出ていないでしょうか? 最近のテレビの健康番組などでも盛んに取り上げられていますが,健康的な生活に運動が必須であることは,すでに一般常識になったことと思います。ただ,じゃあ実際に運動するかというと,そうではないことも実感しているでしょう。仕事で同じ姿勢が続く→体のどこかに痛みが出て動けない→運動できない→疲労が取れない→また同じ姿勢が…という悪循環に陥ってはいないでしょうか。


このサイトでは,多忙な医療従事者の皆さんがわずかなスキマ時間で簡単に実践できる(しかも疲れることなく),ストレッチとセルフマッサージを紹介しています。首,肩,腰などの身体部位別に構成していますので,自分の痛いところや疲れている部位を選んで行うことができます。わかりやすいイラストも掲載していますので,ぜひ実践してみてください(ただし,やり過ぎは逆効果ですので,ゆっくりと適度なストレッチ,マッサージを心がけてください)。慣れてきたら,患者さんに教えていただいても結構です。


医療者が健康でなければ,患者さんにより良い医療を提供することはできません。本サイトが皆さんのより良い医療実践と健康的で幸福な生活のきっかけになれば幸いです。

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北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科理学療法学教授
北里大学大学院医療系研究科整形外科学教授
高平尚伸


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